【楽譜の読み方#13】アルペジオとグリッサンド
音楽の世界に足を踏み入れるにあたり、最初のステップは楽譜の読み方を理解することです。楽譜は音楽の言語であり、その記号や表現は演奏者が楽曲を理解し、表現をする手助けをしてくれます。 本シリーズでは、初めて楽譜に触れる方にも、既に演奏経験のある方にもわかりやすいよう、音符やリズム、様々な記号や用語に焦点を当て楽譜の読み方を解説していきます。 今回は、ギターを弾いている方にはおなじみの「アルペジオ」と「グリッサンド」とついて説明します。 アルペジオ(Arpeggio) アルペジオは和音の各音を同時ではなく順番に弾く奏法で、ピアノやギター、ハープなどの楽器でメロディに対する伴奏や装飾として効果的に使用されます。 アルペジオの記号は、和音の左側に縦の波線で記されます。 この縦波線がついた場合、音を同時に弾かずに下から上、または上から下へ順に演奏します。ギターでは和音をゆっくりとストロークし、ピアノでは指を滑らかに鍵盤に置いて音が流れるように美しく響かせます。 グリッサンド(Glissando) グリッサンドは高さの異なる二つの音の間を連続的に滑らせるように演奏する技法です。バンドマンの間では略して「グリス」と呼ぶことが多いですね。 「アルペジオ」が一音一音聞き取れるのに対して、グリッサンドは二音の間の音を一気に弾くので、音が一気に高く、または低くなるように聞こえます。ピアノや管楽器、弦楽器などさまざまな楽器で使われ、特にジャズや現代音楽で目立つ奏法です。 グリッサンドの記号は、始点から終点の音を結ぶ直線または波線で示されます。 ピアノでは、指を鍵盤の上で滑らせて一気に複数の音を鳴らします。管楽器や弦楽器でも、指やスライドを使って音程を滑らかに変化させます。 ディストーションで歪ませたギターのグリッサンドはすごくエキサイティングですね!グリッサンドを効果的に使って、演奏を盛り上げましょう。 アルペジオは滑らかな音の流れを、グリッサンドは急激な音の移動を演出し、曲に動きや深みを加えます。どちらも習得には練習が必要ですが、その分演奏の幅が大きく広がりますので、楽器の特性に合わせて練習し技術をマスターしてください! 次回は「トリル、プラルトリラー、モルデント」について解説します。 ▼ギターの演奏テクニックはこちらもチェック! 〜ギターの壁を超える10のエピソード〜 ザセツ君が行く! EPISODE 7 フィンガーアルペジオができない 指が引っ掛かって地味に難しい? スライド & グリッサンドをマスターして、指板上を縦横無尽に滑り回ろう! 【楽譜の読み方】をもっと見る→ 楽譜の読み方を基礎から学習したい方に すぐわかる!!...