【楽譜の読み方#12】ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater)
音楽の世界に足を踏み入れるにあたり、最初のステップは楽譜の読み方を理解することです。楽譜は音楽の言語であり、その記号や表現は演奏者が楽曲を理解し、表現をする手助けをしてくれます。 本シリーズでは、初めて楽譜に触れる方にも、既に演奏経験のある方にもわかりやすいよう、音符やリズム、様々な記号や用語に焦点を当て楽譜の読み方を解説していきます。 今回は、少しマニアックな反復記号「ビス(bis)」「テル(ter)」「クァテル(quater)」について説明します。 ビス(bis)、テル(ter)、クァテル(quater) 曲の繰り返しに一番よく使うのは「リピート記号」や「1番カッコ」などですが、バンドスコアやオーケストラでは「bis」や「ter」、「quater」といった表記をすることがあります。 いずれもラテン語で「bis」は「2回」、「ter」は「3回」、「quater」は「4回」を意味し、記号で囲われた範囲を繰り返して演奏することを指示します。 【譜例】 bisは2回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→E terは3回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→E quaterは4回なので、演奏順はA→B→C→D→C→D→C→D→C→D→E なじみのないラテン語で慣れてないと見落としてしまいますので、ぜひ覚えておいてくださいね。 次回は「アルペジオとグリッサンド」について解説します。 ▼その他の反復記号については以下の記事をチェック! 【楽譜の読み方#06】リピート記号、1番カッコ、2番カッコ 【楽譜の読み方#07】ダ・カーポ、ダル・セーニョとフィーネ 【楽譜の読み方#08】コーダ、トゥ・コーダ 【楽譜の読み方】をもっと見る→ 楽譜の読み方を基礎から学習したい方に すぐわかる!! 楽譜の読み方入門 できる ゼロからはじめる楽譜&リズムの読み方超入門 読む・聴く・書くで楽しくおぼえられる! 楽譜がスラスラ読める本 書いて覚える徹底!!譜読/導入編 楽譜の読み方を体系的に学習したい方に 先生のための楽典入門 これだけは知っておきたい楽譜のしくみ 音楽力を伸ばす「譜読み」の基本~楽譜攻略13のステップ~ 音楽の基礎-音楽理解はじめの一歩...