ハックビーによる「冬」や「雪」を連想させるセミ・クラシック調のオリジナル作品です。




　ルロイ・アンダーソンの「そり滑り」のように、「冬」や「雪」を連想させ、聴き手の心を癒してくれるセミ・クラシック調のオリジナル作品です。

　速めのテンポ指定のため、前奏のリズムには軽快で歯切れの良い付点八分音符の表現が欠かせません。「伸ばす」のではなく「跳ねる」イメージを持って演奏しましょう。グロッケンは軽くて硬めのプラスティック・マレット使用が適しています。前奏部分のスネアドラムはメロディーと一体です。メロディーを叩いているイメージを持って生き生きと表現しましょう。【５】からの旋律も、音の反応の「俊敏さ」をイメージして生き生きとした表現を心掛けましょう。「そりの鈴」は元気よく響かせましょう。メロディーと対照的な【23・24】・【27・28】フルート・クラリネットのスラーによる下降型の動きはたっぷりと聴かせましょう。【29】からの全音符による下降型も同様に弧を描くイメージでたっぷりと演奏しましょう。リズムは異なりますが1stアルトサックス+2ndトランペットも同じ役割です。【37】からの2ndアルトサックスの下降型の動きは「隠れキャラ」として重要な存在です。少し目立たせるつもりで演奏しましょう。また、テンプル・ブロックの代替でウッド・ブロックを使用する際は、大きめの落ち着いた音色の楽器を使用すると良いでしょう。コーダ部【73・74】の二分音符の連続に対峙する１拍遅れのバリトンサックス・テューバ・バスドラム・ティンパ二の動きは大きめの音量できれいに噛み合わせましょう。

この楽譜のパート割りはクラリネット２パート、同様にアルトサックス、トランペット、トロンボーンが２パートずつ、残りの楽器は１パートずつの編成で書かれており、パーカッションの人員は５名となっています。この曲に関してはドラムセットでの代替が可能でパーカッションは４名に収まります。２０名程度のバンド編成で充分演奏が可能です。(解説: 座間吉弘)

HUCKEBY, EdMy Favorite Time of the YearC. L. Barnhouse Co.