青島広志　ピアノのための／万葉の杜

[1] 石走る垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも
　　作曲：青島広志
[2] 馬の音のとどともすれば沫陰に出でてぞ見つるけだし君かと
　　作曲：青島広志
[3] 春過ぎて 春来るらし 白妙の 衣干したり 天の香具山
　　作曲：青島広志
[4] 神奈備の 伊波瀬の杜の 呼子鳴 いたくな鳴きそ 我が恋益さる
　　作曲：青島広志
[5] 天の川 梶の音聞こゆ 彦星と 棚幾つ女と 今夜逢ふらしも
　　作曲：青島広志
[6] 隠りのみ 居ればいぶせみ 慰むと 出で立ち聞けば 來鳴く蜩
　　作曲：青島広志
[7] むささびは 木末求むと あしひきの 山の獵夫に あひにけるかも
　　作曲：青島広志
[8] 天の海に 月の船浮け 桂楫 懸けて漕ぐ見ゆ 月人壮子
　　作曲：青島広志
[9] 山のまゆ 出雲の児等は 霧なれや 吉野の山の 嶺にたなびく
　　作曲：青島広志
[10] 時雨の雨 間なくな降りそ 紅に にほへる山の 散らまく惜しも
　　作曲：青島広志
[11] 沫雪の ほどろほどろに 降り敷けば 平城の京師し 思ほゆるかも
　　作曲：青島広志
[12] 潮騒に 伊良虞の島辺 漕ぐ船に 妹乗るらむか 荒き島廻を
　　作曲：青島広志