内容:I. Lento II. Adagio ma non troppo III. Allegro ラフマニノフの〈交響曲 第3番〉は、1935?36年、ロシア革命を機に故国からアメリカへ渡っていた作曲家がさらに西欧へと移り住んだ時期に作曲されました。〈ピアノ協奏曲 第2番〉や〈交響曲 第2番〉といったロシア時代の若々しくロマンティックな作風の印象が強いラフマニノフですが、多忙な演奏家活動を経て60代で作曲されたこの〈交響曲 第3番〉では、そうした叙情性にはさらに円熟味が加わり、年月ゆえの風格を感じさせるかのようです。作曲家本人も深い愛着をもっていたという、ラフマニノフの作曲活動の集大成ともいうべき一曲をどうぞお楽しみください。