ＣＳＰ０１７　詩曲１　井澗昌樹／曲

【曲目解説】
木管三重奏曲「詩曲II」に先立って書かれた作品です。音の綾を成す動機は同一のものですが、より内面的かもしれません。
拍子に限らず何かと曖昧な記譜は、作曲当時の私の心象なのでしょうか。
自由であることとはまた趣の違う、ある種の戸惑いが音楽の表層に残っているように感じています。(井澗昌樹)


CSP-018
詩曲III
【曲目解説】
人類が自由に空を飛べるようになったのは、有史から見れば極めて最近のこと。テューバは飛翔というイメージを喚起させにくい楽器ですが、それ故に、空への恐怖と憧憬を表現する可能性を持っているはずです。
本作品は私自身の持つ、この相反する思いを表現しようと試みたものです。
いつだって美しいものは汚れていくし、栄えるものは滅びゆくもの・・・飛んだものは落ちてくるのが道理です。人の生の謳歌とは約束された死を伴ってこそ、成り立っているのです。(井澗昌樹)