“マーチ王”フィリップ・スーザが率いたスーザ・バンド等で活躍し、トロンボーンの伝説的プレイヤーとして一時代を築いた他、管弦楽曲「口笛吹きと犬」(The Whistler and His Dog)の作曲者としても知られるA.プライアー(1869-1942)。「スコットランドの釣鐘草」は、その名称で知られるスコットランド民謡を題材として、プライアーが自身のトロンボーン・ソロと軍楽隊(吹奏楽)もしくはピアノ伴奏で演奏するために作曲しました。1897年に録音された同タイトルの自作自演盤がこの原型とみられており、1900年の自作自演盤には、ソロの超絶技巧を一層極めた構成で録音されています。 2026年現在では、序奏とカデンツァ・主題・第1変奏・第2変奏とカデンツァ・終結部(第3変奏)から構成された版が広く知られています。幅広い音域を用い、スライドとタンギングの緻密な連携が必要とされることから、今日においても、高い技術を持つトロンボーン奏者、あるいはユーフォニアム奏者のためのレパートリーに数えられています。