「ビバップの伝道師」の教えをギター用にまとめた画期的な一冊
伝説のピアニストのバリー・ハリスによるワークショップで教えられてきたジャズ言語「ビバップ」の習得法を、彼の弟子である、ギタリストのロニー・ベンハーがギター用にまとめた中・上級者向けの教則本です。

ビバップは、それまでダンス音楽として親しまれてきたジャズの壁を越え、複雑なコード進行やスピード、自由なインプロヴィゼイションによって音楽を進化させるきっかけとなりました。とても魅力的なジャズ言語ですが、その習得には音楽の基礎知識や反復練習が必要になります。本書を通じてテクニック/フレージングのニュアンスなどを習得することで、ジャズの歴史とともに、本格的なジャズ言語を学ぶことができるでしょう。

すべての譜例にはフィンガリングとフレットボード・ダイアグラムが掲載されています。
付属のCDには、著者である Roni Ben-Hurと、ニューヨークで最もすばらしいリズム・セクションの1つである、Tardo Hammer(ピアノ)、Earl May(ベース)、Leroy Williams(ドラム)の演奏が収録されています。彼らの演奏をしっかりと聴き、その後でCDと一緒に練習してみましょう。CDはギター側のチャンネルを絞れば、リズム・セクションに合わせて練習することもできます。著者 Roni Ben-Hurについて

Roni Ben-Hur

教育者であり、ギタリスト。ニューヨーク市の公立学校における、音楽教育プログラムのモデル作成に貢献。また、マンハッタンにあるLucy Moses Schoolに大人のためのジャズプログラムを設立し、ディレクターとして活躍中。

ミュージシャンとしても、4作のリーダー作があり、アメリカの著名なカルチャー雑誌「ヴィレッジ・ヴォイス」では「すべての音に小さな炎が燃えているギタリスト」と表される。また、さまざまなジャズの指導者たちに選ばれ、サイドマンとしてパフォーマンスやレコーディングを行う。

2005年5月、彼はリーダーとして4作めで、最も賞賛すべきCD、Signature(Reservoir)をJohn Hicks(piano)、Rufus Reid(bass)、Leroy Williams(drums)、Steve Kroon(percussion)を含むオールスター・キャストをフィーチャーして、リリース。

彼は勇敢に新しい領域、すばらしいブラジルの古典的作曲家Villa LobosからBachiana Brasilieras No.2とChoro No.1をジャズに解釈しなおしてカバーしており、このコンセプトをこのCDの他の曲にも展開させている。

著者名 Roni Ben-Hur (ロニ・ベン・ハー)