本物のファンク・グルーヴを極める!
アフリカ系アメリカ人が生んだ「ファンク」、そしてジャズやロック、民族音楽などの要素を融合して生まれた「フュージョン」。1960年代にアメリカで生まれたこれら二つの新しい音楽は、誕生から半世紀を超えていくつかの個性的なスタイルが認知されるようになりました。

本書は、それらを効率よくマスターできる一冊です。さまざまな「ファンク」や「フュージョン」を典型的な16のスタイルに分類、それぞれの個性をわかりやすく伝える解説及び、模範演奏のトランスクライブ譜を掲載しています。

ベースとドラムスが一体化したことにより、ファンク/フュージョンを演奏する際の重要なふたつのパートが、どのように緊密な演奏をすればいいかが目と耳の両方から体得できます。特に、付属CDに収録したドラムスのパートを省いたマイナスワン・トラックは、ドラムスの練習に役立つのはもちろん、ドラムスに隠れてしまいがちなベースの細かい動きまで正確に聴きとれるすぐれた教材となっています。また、付属CDには模範演奏とマイナスワンの他、MIDIファイルが同梱されています。

本シリーズに収録されたファンク/フュージョン・スタイル
定番Funk スタイル、アフリカン・グルーヴ、George Benson、
L. A. Funk、Tower of Power、 John Scofield、
Mike Stern、Steely Dan、シャッフル・グルーヴ、
James Brown、 Tribal Tech、Miles Davis、
Lifetime 、5/4グルーヴ、Yellowjackets、
Herbie Hancock

著者 Peter O’Mara (ピーター・オマラ) について
Peter O’Mara

オーストラリア生まれのギタリストPeter O’Mara は、1981年ドイツのミュンヘンに移住し、以来彼はヨーロッパでもっとも多才なギタリストの1人として知られています。彼のパフォーマンスおよびレコーディング歴の中にはKenny Wheeler、Randy Brecker、Charlie Mariano、David Friedman、Terri Lyne Carrington、Klaus Doldinger’s ’Passport’ などとの共演があります。

またPeter は自己の活動も精力的に行い、リーダー作は15にもおよびます。そのいくつかは、Avenue U(ENJA 6046 featuring Joe Lovano， Dave Holland， Adam Nussbaum， Roberto di Gioia )、Stair-Way(ENJA 7077 featuring Tony Lakatos， Russell Ferrante， Anthony Jackson， Tom Brechtlein， Alex Acuna、Symmetry(Edition Collage 484-2 featuring Bob Mintzer， Marc Johnson， Falk Willis )などです。

他の著書としてジャズ・ギター・インプロ/モーダル・コンセプト(日本語版)、ジャズ・ギター　コーダル・コンセプト(日本語版)があります。
演奏者 Patrick Scalesについて

Patrick Scales は、1996年から2000年までHeidelberg-MannheimのUniversity for Music and Presentational Artでエレクトリック・ベースを教えてきました。1999年からはMunichのRichard Strauss Conservatoriumで教鞭をとっています。

彼はKlaus Doldinger(Passport)、Peter O’Mara、Chuck Loeb、Wolfgang Haffner、Pee Wee Ellis、HR Big Band、Leni Stern、Terri Lyne Carrington、Till Bronner、Carmen Cuesta、WDR Big Band、Bob Belden、Johannes Enders、Tony Lakatos、Fred Wesley、Robben Ford、Robby Ammeen、Johnny Griffin、Randy Brecker、Dave Samuels、Bob Mintzer、Roy Ayers、Benny Bailey、Mitchel Forman、その他多くのファンク/フュージョン・バンドやミュージシャンとの共演をしてきました。
ディスコグラフィ

Scales - Grounded (Blue Note， 2000)
Scales Brothers - Our House (Enja， 1997)
Pee Wee Ellis - A new shift (Minor Music， 1996)
Zappelbude - Zappelbude (Mood Records， 1998)
Passport - Live (WEA， 2000)
A-Strain - A-Strain (SBF Records， 1998)
Wolfgang Haffner - Music (Skip Records， 1999)
演奏者 Christian Lettnerについて
演奏者 Christian Lettnerについて
Christian Lettner

オーストリア人ドラマーのChristian Lettner は2000年にLinzのBruckner Conservatoryを卒業。Biberach(ビーベラハ)でジャズ賞を受け、Karl Ratzer、The WDR Bigband、Nils Landgren、Bob Belden、Jocelyn B.Smith、Adrian Mears、Peter OユMara、Martin Scales and Patrick Scales、Jo Krauss、Johannes Enders、Andreas Radovan、Christian Radovan などと共演してきました。

2000年にはKlaus Doldinger’s Passport のレギュラー・ドラマーに抜擢されました。 Christian Lettner は、Sonor Drums、Anatolian Cymbal、Kit Tools Sticksをエンドースしています。