本書は、アコースティック・ギター、スライド・ギター、5弦バンジョーの名手 Fred Sokolow が アメリカ南部の古きよき時代の香りをそのままに、初心者向けに書き下ろしたものです。
1920年代から30年代末にかけて爛熟期を迎えたサザン・ブルースは、当時は12小節での コード進行を持つ現在のブルース形式の曲ばかりではありません。数の上では8小節や 16小節の曲がむしろ多いかもしれません。世界で最もポピュラーな St.Louis Blues(1914年) でさえ、テーマは8小節で、中間部でやっとブルース形式となっています。現在のような ブルースが定番となったのは1940年ごろからと言われていますが、本書でも、定番の ブルース形式の曲は1曲めの Not Supposed To Be That Way だけで、それ以外はバラードや ラグタイムなど、ヴァラエティーに富んでいます。