この曲は、仲田守氏のために2022年に作曲された作品をテナー・サクソフォンと吹奏楽編成で演奏できるように2023年に編曲した作品です。タイトルのラテン語であるメモリアとは、日本語で言うと「記憶」という意味です。曲の内容としては積み重ねてきた記憶を巡るかのように、主題が様々な調を経由しながら進行していきます。そこには異なる情景があり、この作品はそれらを想う旅のようであるとも捉えられます。基本はクラシックの書法により作曲されていますが、ジャズ・コードも用いつつ、抒情的な作風となっています。

この作品は、作曲家としてデビュー時より大変お世話になり、数々の機会や知識を与えて下さった仲田守氏へ捧げる作品となります。今までの感謝の気持ちが込めながら作曲しました。
この曲を演奏して下さる方の「メモリア」となるような作品になれば幸いです。（江原大介）

◎演奏について
・全体の音量バランスに気を付け、ソロパートが引き立つように吹奏楽パートはなるべく控えめにすることが望ましいです。
・オプションパートを含め、全ての楽器を使って演奏する場合は、慎重にソロと伴奏のバランスを見極めながら演奏してください。あるいは、ソロパートをマイク等で音を拾って音量増幅させ、ポップス・ステージのような演奏スタイルにしても良いかもしれません。
・Fから出てくるサクソフォン伴奏のみになる部分は、ソロを吹く仲田守氏とサクソフォンパートだけで演奏し、疑似アンサンブルを体感できるようにと考案しました。

※ソロパートについては、任意の楽器で演奏できるように各対応パート譜を入れてあります。


Solo T.sax. :or S.sax./Solo in C*/Solo in Bb*/Solo in Eb*/Solo in C Bs.Clef*/Fl. 1/Fl. 2/Ob.*/Bsn.*/Bb Cl. 1/Bb Cl. 2/Bb Cl. 3*/Bs.Cl.*/A.sax. 1/A.sax. 2/T.sax./B.sax./Trp. 1/Trp. 2/Trp. 3*/Hr. 1/Hr. 2/Hr. 3*/Trb. 1/Trb. 2/Trb. 3*/Eup./Tuba/S.Bs.*/Harp*/Timp.*/Perc. 1 :S.D.， Sus. Cym.， Tri./Perc. 2 :B.D.， Wind Chimes/Perc. 3 :Vib./Perc. 4*:Glock.， Tubular Bells