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SR-092 コレルリ トリオソナタ集 第3巻

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SR-092 コレルリ トリオソナタ集 第3巻

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★定価・・・3800円+税

★冊子・・・A4サイズ(スコア28ページ、別冊リコーダーパート譜28ページ×2冊、別冊バスパート譜8ページ)

★CD・・・2枚
  収録内容=各種伴奏、リコーダー演奏例
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(電子楽器を使用)

★有償サポート・・・バロックピッチ伴奏CD(2枚組 1200円+税)
   ※製品に申し込み用紙が付属しています。

トリオソナタ 第7番 作品1-7

★解題★

 イタリアバロック最高の作曲家と目される作曲家・コレルリ(コレッリ)は、4冊・48曲にのぼる「トリオソナタ」を残しました。これらは元々は2丁のヴァイオリンと通奏低音のための作品ですが、アンサンブル曲として洗練された書法の、平明にして滋味あふれる作品ばかりです。言い換えれば「ヴァイオリンに密着した書法で華麗な演奏技巧を披露する」ような音楽(作品5のヴァイオリンソナタ集には多少そういう要素もあります)とは対極にあるわけですから、他のいろいろな楽器で演奏する可能性も大きなものになっています。

 ところで、コレルリが残してくれた6冊・72曲の出版作品が、いずれも珠玉の名品ぞろいであることは、あらゆる音楽家や音楽愛好家が一致して認めるところです。そして、そのうち実に3分の2を占めるのがトリオソナタなのです。いかにコレルリがこの形式を重視し、また愛していたかがわかるでしょう。

 それなのに、意外にもこれらのトリオソナタが演奏されたり聴かれたりする機会は、たいへん少ないのです。CDとして発売されている録音も、たとえば作品5のソロソナタ集に比べても格段に少なくて、とうてい多いとは言えません。ならば演奏会はどうかというと、ヴァイオリン奏者2人と通奏低音という編成での演奏会があまり多くないということもあって、やはり、名曲であるわりには聴く機会がありません。

 もっとも、「公開演奏会用」の音楽ではなく「身近な場所で身近な人たちとともに楽しむ」ための作品だったのですから、演奏会のプログラムに載ったりCD録音がされたりが少ないのは、元来どうでもいいことかも知れません。しかし、ならば、アマチュアのヴァイオリン奏者さんたちが、これを演奏して楽しんでいる例がどれほどあるのでしょうか?・・・・・・残念ながら、「そんなことをしている人たちは絶無に近い」というのが現実でしょう。

 「なんだ、誰も演奏しないし誰も聴かない曲なのか。要するに、つまらない曲だってことじゃないの?」

 とんでもない。 コレルリのトリオソナタは人類の至宝です。それなのにアマチュア愛好家にさえあまり演奏されていないのはなぜかといえば、たとえば、

 1 弦楽器奏者さんたちにとっては、所属しているアマチュア管弦楽団での活動が主な楽しみ方になっていることが多いのだろう
 2 アマチュアのチェンバロ奏者が滅多におらず、またヴァイオリン愛好家との接点も少ないのだろう
 3 小規模アンサンブルで遊ぶなら弦楽四重奏など鍵盤抜きの編成の方が格段に手軽だし、なじみ深い古典・ロマン派の名曲も多いので、多くの弦楽器奏者さんたちはその方が好きなのだろう

など、いろいろと考えられます。まぁ理由はともあれ、とにかく現状は、これほどの名作群が演奏される機会も聴かれる機会もたいへん少ないままになっているのです。

 そこで、「せっかくの名作がもったいない。ヴァイオリンの皆さんがご不要ならば、喜んでリコーダーにいただきましょう」というわけで、皆様に「ぜひ」と、お勧めする次第です。

余談ですが、そもそも、イタリアバロック音楽全体がこういう目にあっていると言えます。実はここにこそ最高の音楽がある。なのに、そのことを知っているのはリコーダー愛好家だけである。----まぁ、それで良いのかも知れませんけど。

★解説★

コレルリでは比較的珍しい(作品1の12曲中ではこの曲が唯一)3楽章から成るソナタです。

第1楽章はアレグロ(快活に)と指定され、4分の4拍子です。第1リコーダーが提示した4小節にまたがる長めの主題に第2リコーダーが5度上(4度下)の変ロ長調で応答するのに始まって、フーガふうの音楽がくりひろげられます。

第2楽章はグラーヴェ(荘重に)、4分の4拍子です。ハ短調で始まる沈痛なおもむきの音楽ですが、平明にして簡素な語り口はコレルリ一流のもの。最後は変ホ長調に落ち着きます。

第3楽章は再びアレグロと指定され、今度は8分の6拍子ですが、ジークのノリとは少し違うかも知れません。やはりフーガふうに開始され、軽快に進みます。

※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章 (C1)
第2楽章 (A2)
第3楽章 (B3)

※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: Duo Affettuoso (長谷川智彦さん・長谷川圭子さん) 電子チェンバロ: 石田誠司 

トリオソナタ 第8番 作品1-8

★解題★

 イタリアバロック最高の作曲家と目される作曲家・コレルリ(コレッリ)は、4冊・48曲にのぼる「トリオソナタ」を残しました。これらは元々は2丁のヴァイオリンと通奏低音のための作品ですが、アンサンブル曲として洗練された書法の、平明にして滋味あふれる作品ばかりです。言い換えれば「ヴァイオリンに密着した書法で華麗な演奏技巧を披露する」ような音楽(作品5のヴァイオリンソナタ集には多少そういう要素もあります)とは対極にあるわけですから、他のいろいろな楽器で演奏する可能性も大きなものになっています。

 ところで、コレルリが残してくれた6冊・72曲の出版作品が、いずれも珠玉の名品ぞろいであることは、あらゆる音楽家や音楽愛好家が一致して認めるところです。そして、そのうち実に3分の2を占めるのがトリオソナタなのです。いかにコレルリがこの形式を重視し、また愛していたかがわかるでしょう。

 それなのに、意外にもこれらのトリオソナタが演奏されたり聴かれたりする機会は、たいへん少ないのです。CDとして発売されている録音も、たとえば作品5のソロソナタ集に比べても格段に少なくて、とうてい多いとは言えません。ならば演奏会はどうかというと、ヴァイオリン奏者2人と通奏低音という編成での演奏会があまり多くないということもあって、やはり、名曲であるわりには聴く機会がありません。

 もっとも、「公開演奏会用」の音楽ではなく「身近な場所で身近な人たちとともに楽しむ」ための作品だったのですから、演奏会のプログラムに載ったりCD録音がされたりが少ないのは、元来どうでもいいことかも知れません。しかし、ならば、アマチュアのヴァイオリン奏者さんたちが、これを演奏して楽しんでいる例がどれほどあるのでしょうか?・・・・・・残念ながら、「そんなことをしている人たちは絶無に近い」というのが現実でしょう。

 「なんだ、誰も演奏しないし誰も聴かない曲なのか。要するに、つまらない曲だってことじゃないの?」

 とんでもない。 コレルリのトリオソナタは人類の至宝です。それなのにアマチュア愛好家にさえあまり演奏されていないのはなぜかといえば、たとえば、

 1 弦楽器奏者さんたちにとっては、所属しているアマチュア管弦楽団での活動が主な楽しみ方になっていることが多いのだろう
 2 アマチュアのチェンバロ奏者が滅多におらず、またヴァイオリン愛好家との接点も少ないのだろう
 3 小規模アンサンブルで遊ぶなら弦楽四重奏など鍵盤抜きの編成の方が格段に手軽だし、なじみ深い古典・ロマン派の名曲も多いので、多くの弦楽器奏者さんたちはその方が好きなのだろう

など、いろいろと考えられます。まぁ理由はともあれ、とにかく現状は、これほどの名作群が演奏される機会も聴かれる機会もたいへん少ないままになっているのです。

 そこで、「せっかくの名作がもったいない。ヴァイオリンの皆さんがご不要ならば、喜んでリコーダーにいただきましょう」というわけで、皆様に「ぜひ」と、お勧めする次第です。

余談ですが、そもそも、イタリアバロック音楽全体がこういう目にあっていると言えます。実はここにこそ最高の音楽がある。なのに、そのことを知っているのはリコーダー愛好家だけである。----まぁ、それで良いのかも知れませんけど。

★解説★

豊かな音楽的内容を持ちながら、極限まで贅肉をそぎ落としたような引き締まった出来栄えで、コレルリならではの名作です。

第1楽章はグラーヴェ(荘重に)と指定され、4分の4拍子です。きしんだり溶け合ったりしながら厳粛な歩みで音楽が進みます。思わず襟を正さずにいられないような透徹した音楽。

第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。声をそろえて唱和する前半部、かけあいの音楽が中心になる後半部から成り、澄明な空気のなかを、音たちがかけめぐります。

第3楽章は、ラルゴ(広びろと)、4分の4拍子。最初に示されるテーマは第1リコーダーが奏する主旋律と第2リコーダーが奏する対旋律の組み合わせでできており、双方ともしっかりと展開されていきます。

第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の3拍子で、かなり速いテンポが合いそうです。音階を駆け上がったあと二分音符・四分音符のリズムを繰り返すシンプルな主題を、反行形を交えて徹底的に扱います。絶品というしかない小宇宙です。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章 (B1)
第2楽章 (C1)
第3楽章 (B2)
第4楽章 (C1)

※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: Duo Affettuoso (長谷川智彦さん・長谷川圭子さん) 電子チェンバロ: 石田誠司 

トリオソナタ 第9番 作品1-9

★解題★

 イタリアバロック最高の作曲家と目される作曲家・コレルリ(コレッリ)は、4冊・48曲にのぼる「トリオソナタ」を残しました。これらは元々は2丁のヴァイオリンと通奏低音のための作品ですが、アンサンブル曲として洗練された書法の、平明にして滋味あふれる作品ばかりです。言い換えれば「ヴァイオリンに密着した書法で華麗な演奏技巧を披露する」ような音楽(作品5のヴァイオリンソナタ集には多少そういう要素もあります)とは対極にあるわけですから、他のいろいろな楽器で演奏する可能性も大きなものになっています。

 ところで、コレルリが残してくれた6冊・72曲の出版作品が、いずれも珠玉の名品ぞろいであることは、あらゆる音楽家や音楽愛好家が一致して認めるところです。そして、そのうち実に3分の2を占めるのがトリオソナタなのです。いかにコレルリがこの形式を重視し、また愛していたかがわかるでしょう。

 それなのに、意外にもこれらのトリオソナタが演奏されたり聴かれたりする機会は、たいへん少ないのです。CDとして発売されている録音も、たとえば作品5のソロソナタ集に比べても格段に少なくて、とうてい多いとは言えません。ならば演奏会はどうかというと、ヴァイオリン奏者2人と通奏低音という編成での演奏会があまり多くないということもあって、やはり、名曲であるわりには聴く機会がありません。

 もっとも、「公開演奏会用」の音楽ではなく「身近な場所で身近な人たちとともに楽しむ」ための作品だったのですから、演奏会のプログラムに載ったりCD録音がされたりが少ないのは、元来どうでもいいことかも知れません。しかし、ならば、アマチュアのヴァイオリン奏者さんたちが、これを演奏して楽しんでいる例がどれほどあるのでしょうか?・・・・・・残念ながら、「そんなことをしている人たちは絶無に近い」というのが現実でしょう。

 「なんだ、誰も演奏しないし誰も聴かない曲なのか。要するに、つまらない曲だってことじゃないの?」

 とんでもない。 コレルリのトリオソナタは人類の至宝です。それなのにアマチュア愛好家にさえあまり演奏されていないのはなぜかといえば、たとえば、

 1 弦楽器奏者さんたちにとっては、所属しているアマチュア管弦楽団での活動が主な楽しみ方になっていることが多いのだろう
 2 アマチュアのチェンバロ奏者が滅多におらず、またヴァイオリン愛好家との接点も少ないのだろう
 3 小規模アンサンブルで遊ぶなら弦楽四重奏など鍵盤抜きの編成の方が格段に手軽だし、なじみ深い古典・ロマン派の名曲も多いので、多くの弦楽器奏者さんたちはその方が好きなのだろう

など、いろいろと考えられます。まぁ理由はともあれ、とにかく現状は、これほどの名作群が演奏される機会も聴かれる機会もたいへん少ないままになっているのです。

 そこで、「せっかくの名作がもったいない。ヴァイオリンの皆さんがご不要ならば、喜んでリコーダーにいただきましょう」というわけで、皆様に「ぜひ」と、お勧めする次第です。

余談ですが、そもそも、イタリアバロック音楽全体がこういう目にあっていると言えます。実はここにこそ最高の音楽がある。なのに、そのことを知っているのはリコーダー愛好家だけである。----まぁ、それで良いのかも知れませんけど。

★解説★

楽しさ抜群で、作品1のなかでも屈指の名作だと言えるでしょう。

第1楽章は、アレグロ、4分の4拍子のファンファーレふうの序奏で始まります。本当はアゴーギクを自由にとって演奏したいところ。続いてアレグロ・4分の3拍子の主要部があり、再び序奏の音楽を挟んでから、アダージョのコーダがあるという独特の構成です。

第2楽章は、アレグロ、4分の4拍子で、フーガふうの構成になっています。まず第1リコーダーがテーマを提示、第2リコーダーが応答、低音が再提示すると、もう1度第1リコーダーが応答を始めると見せてそのままの流れで美しいゼクエンツに入り、このへんからしばらく展開のような部分になります。テーマがゼクエンツを導くようなことが何度かあったあと、最後にもうひとしきりテーマの提示・応答が、今度はストレッタで行われてから簡潔な収束となります。

第3楽章は、アダージョ、2分の3拍子で、3声部が声を揃えて進む場面が多く、コラールを思わせるような音楽です。第2リコーダーが休む箇所が後半になるとさりげなく置かれていて、そのシンプルな響きがまたたいへん印象的です。

第4楽章は、アレグロ、4分の3拍子です。力強い上行分散和音を基調とするテーマが第2リコーダーにより示されると、第2リコーダーが属調(ニ長調)で応答し、さらにト長調で通奏低音がテーマを奏するフーガふうの始まりかたですが、その後は同度カノンふうの処理や下降分散和音を用いたモチーフなどを織り交ぜて自由に音楽が進み、一度属和音で終止してから、アダージョのエピソードを挟みます。再びアレグロとなってからは、おもに下降分散和音のモチーフを扱い、やがて再び属和音に終止。そして、アダージョのコーダで全曲をしめくくります。


※演奏例がお聴きいただけます

■リコーダーによる演奏
第1楽章 (C1)
第2楽章 (C1)
第3楽章 (A2)
第4楽章 (C2)

※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: Duo Affettuoso (長谷川智彦さん・長谷川圭子さん) 電子チェンバロ: 石田誠司 

収載曲

[1] トリオソナタ 変ホ長調 作品1-7
  作曲: コレルリ
[2] トリオソナタ ヘ短調 作品1-8
  作曲: コレルリ
[3] トリオソナタ ト長調 作品1-9
  作曲: コレルリ

商品詳細

発売日 2017/3/1
ページ数 64
JAN 4571325246924
ISBN 9784862665751
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