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RG-196 レオナルド・レオ ソナタ 第1番 ヘ長調

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RG-196 レオナルド・レオ ソナタ 第1番 ヘ長調

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★冊子・・・A5サイズ 20ページ
  ・リコーダーパート譜
  ・伴奏譜(スコア)
  ・曲目解説

★CD・・・1枚
  収録内容
  (1)各楽章につきモダンピッチ(A=440Hz)の伴奏
  (2)各楽章につきバロックピッチ(A=415Hz)の伴奏
  (3)各楽章につきリコーダーの演奏を合わせた演奏例
  (4)ボーナストラックとして各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏を収録
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)

★解題★

 オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。本作はそのなかの1番目の曲で、はれやかな情緒の魅力たっぷりな作品。比較的演奏しやすいのも特長です。


★解説★

 4つの楽章から成っています。

 第1楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子です。おだやかに始まりますが、やがて小走りに駆け上がるモチーフも導入されるなど、リズムに多彩な変化があって、短いなかに豊かな内容を持つ佳品です。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子の快速楽章です。すばしこい感じの主題で始まり、やがてシンコペーションに特徴がある副主題を導入して音楽を進めます。主題を提示する部分が終わるとハ長調で始まる「展開」の部分が続き、短調に傾く部分もまじえて、最後はすばらしい盛り上がりをみせ、そしてテーマを再現します。しかし副主題は再現されず、そのまま収束に向かいます。軽快にしてはなやかな、本作の白眉。

 第3楽章は再びラルゴで、4分の4拍子です。ニ短調で哀切に歌いだしますが、すぐに急ぎ足のゼクエンツになります。それが一段落してからは激しく転調しながら音楽を進め、最後は半終止で終曲を呼びます。

 第4楽章は再びアレグロで、8分の3拍子。愛らしい主題で始まり、小さな盛り上がりを重層的につくったうえで、ハ長調で前半をしめくくります。続く後半の展開部では主題を扱いつつ、力強い盛り上がりをみせます。ヘ長調でテーマが戻ると、展開部であらわれた高揚感のある音楽を利用して全曲をしめくくります。簡潔ですが、華のあるすばらしい終曲だと思います。


■リコーダーによる演奏
第1楽章(B3)
第2楽章(C2)
第3楽章(C2)
第4楽章(B3)
※カッコ内の表記は指回り難度です
※リコーダー演奏: 石田誠司  チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司

レオナルド・レオ

~~生き生きした魅力があふれる~~
★未来志向の作風

 レオナルド・レオは1694年生まれのナポリの作曲家です。9歳のときナポリの音楽学校(コンセルヴァトワール)に入り、20歳のときにはオペラが宮廷劇場で上演されおおいに好評を博したというのですから、早熟の天才と言ってよいでしょう。50歳のときに急死するまで、コンセルヴァトワールで教えるかたわら、オペラと教会音楽の作曲家として活躍しました。器楽曲としては、写本でみつかっている7曲のリコーダーソナタのほか、チェロ協奏曲、鍵盤楽器のためのトッカータ集などが知られています。

 レオは、いわゆる「ナポリ楽派」に属する作曲家ではありますが、「バッハ・ヴィヴァルディー世代」(レオよりも10歳ほど年上)の作曲家たちに比べると、より近代的で未来志向を感じさせる作風です。


★ハラッハ・コレクションの7曲のソナタ

 オーストリアのハラッハ伯爵(ナポリの副王を勤めた音楽好きの貴族)のコレクションのなかに、レオナルド・レオのリコーダーソナタ7曲の写しが含まれていました。低音の数字・記号は(恐らく筆写した人が写すのを省いたたために)書かれていませんが、十分に演奏可能です。どのソナタも生き生きとした魅力があふれていますから、これからますますファンが増えるでしょう。

 なお、楽譜サイト IMSLPではハラッハ・コレクションでの収録順と異なる番号づけをしていますが、RJPでは収録順のナンバリングで出版することにしました。

商品詳細

発売日 2018/11/1
サイズ A5
ページ数 20
JAN 4571325247532
ISBN 9784862667120
楽器 リコーダー