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RG-197 マンチーニ ソナタ 第7番 ハ長調

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RG-197 マンチーニ ソナタ 第7番 ハ長調

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★定価・・・900円+税

★冊子・・・A5サイズ 24ページ
  ・リコーダーパート譜
  ・伴奏譜(スコア)
  ・曲目解説

★CD・・・1枚
  収録内容
  (1)各楽章につきモダンピッチ(A=440Hz)の伴奏
  (2)各楽章につきバロックピッチ(A=415Hz)の伴奏
  (3)各楽章につきリコーダーの演奏を合わせた演奏例
  (4)ボーナストラックとして各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)

★解題★

 マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。

 リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。


★解説★

  5つの楽章から成っています。調性の関係もあって、快速な楽章も、やってみると意外に演奏しやすいと思います。

 第1楽章はスピリトーゾ(元気に)、4分の3拍子です。冒頭で力強く示されたテーマと、そこから派生したモチーフを扱って、スピード感のある音楽をくりひろげていきます。

 第2楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子で、ハ短調です。ドッペルドミナントの減七和音からドミナントとしての減七和音に進むという、何とも鬱陶しい響きで始まりますが、やがて薄日が差してきたかのようにしだいに明るみ、最後は第3楽章を呼びながら属和音に終止します。

 第3楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子です。フーガふうに始まり、以後もいくつか副主題を導入しながらも基本的は最初に示したテーマを機軸に、対位法的な色彩の強い音楽が進みます。いつもながらマンチーニの「速いフーガ(フーガふう楽章)」は演奏しごたえがあります。

 第4楽章は再びラルゴで、4分の4拍子です。調号はありませんが、明らかにヘ長調で始まっており、ゆったりとした付点リズムで音楽が進みます。最後はハ長調で終わっているとみてもよいのかも知れませんが、ヘ長調の属和音で終わったような運びかたです。

 第5楽章は再びアレグロで、4分の4拍子です。テーマは生き生きした第1のモチーフ(1~2小節)とトリル型に特徴のあるモチーフ(3小節以下)から成っています。本作では唯一「前半・後半ともに繰り返し」の形をした楽章で、スキのないみごとな終曲です。



※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(C1)
第2楽章(B2)
第2楽章 装飾つき [参考]
第3楽章(C1)
第4楽章(B1)
第5楽章(C1)

F. マンチーニ

~~ナポリ楽派の俊英~~


★アレッサンドロ・スカルラッティの好敵手★

 フレンチェスコ・マンチーニ(1672年~1737年)は、ナポリに生まれナポリに没した作曲家です。当地で重きをなしていたアレッサンドロ・スカルラッティの地位(宮廷礼拝堂楽長)を虎視眈々と狙っていたようで、スカルラッティがローマに移った留守中に頭角をあらわしました。しかしのちにスカルラッティがナポリに戻ると、再びその下で働かざるを得ませんでした。スカルラッティの死後は後任として活躍したとはいえ、結果的にはつねに先輩・スカルラッティの後塵を拝さざるを得なかったマンチーニ。スカルラッティがそれだけ偉大だったということでしょうか。

 多数のいろいろな宗教曲のほか、29曲のオペラ、7曲のセレナータ、12曲のオラトリオ、200曲を越す世俗カンタータを残しました。器楽曲はあまりたくさん書かなかったようです。しかしその中に12曲のリコーダーソナタ(1724年)と24曲の室内協奏曲(リコーダーと2つのヴァイオリンと通奏低音という編成 1725年)が含まれており、いずれもよく演奏されるレパートリーになっています。


★急減な転調の多い劇的なスタイル★

 マンチーニらが属した「ナポリ楽派」の曲は、予期せぬような転調の多い劇的な表現に特徴があるとされ、マンチーニのソナタにもそういう傾向がみられます。しかし、それだけではなくて、旋律性がゆたかで規模も大きな堂々たる作風です。

商品詳細

発売日 2018/12/1
サイズ A5
ページ数 24
JAN 4571325247594
ISBN 9784862667144
楽器 リコーダー