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RP G.フィンガー アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-8
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★冊子
・スコア冊子(曲目解説、アルトリコーダー運指表つき) 12ページ
・別冊リコーダーパート譜 4ページ
★付属CD 内容
(1)各楽章の伴奏
(2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例
(3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
(4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
★収録曲の難易度(指回り難度)
第1楽章 B2
第2楽章 C2
第3楽章 C2
ソナタ ヘ長調 作品3-8
★解題★
フィンガーの「作品3」はアムステルダムのロジャーが出版した楽譜が残っていますが、いつごろ出版されたかはわかっていません(一説には1701年ごろ)。題名にははっきりと「DIX SONATES a 1 Flute & Basse Continue」とありますので、リコーダーと通奏低音のためのソナタです。比較的やさしく演奏できる、比較的短いソナタ10曲が収録されています。
中期バロックの香りを残すスタイルで、和声にも後期バロックとは少し違う雰囲気があります。
★解説★
終曲にチャコーナを置いた珠玉のように美しい傑作です。
第1楽章は、アダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。1小節半の短い山なりのモチーフをスッと示しておいて、そこから自然に流れ出すように音楽をくり広げます。通奏低音と対話しながらおだやかに歌い進めることができ、しみじみと音楽演奏の楽しさを感じます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。速い動きで降りてくるトッカータふうの活発なモチーフをヘ長調で示し、すぐにハ長調で繰り返してしっかり印象づけると、さっそくモチーフの素材を活用しながら展開していきます。ひとしきりの速い動きをしめくくるとき、拍を誤解させて煙に巻いたり、最後は同じ終止の句を3回繰り返すなど、お茶目な一面も。
第3楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)と指定されたチャコーナです。音階的に下降する4小節の定型低音を繰り返す上で音楽が繰り広げられます。この楽章では面白いことに、前半はニ短調で音楽が進み、短い推移を経て、後半はヘ長調になります。ニ短調のあいだにしだいに音楽が緊迫感を強めていたところで、ヘ長調に移った瞬間、堰を切ったように速い動きの音楽になります(ここはかなり練習を要するでしょう)。そのあと少し沈静化していきながら収束に向かいます。
G. フィンガー
~~ボヘミア出身のバロック作家~~
★フィンガーの生涯★
ゴットフリート・フィンガーは、1660年ごろ、いまのチェコ共和国にあるオロモウツという町に生まれました。最初はクラヴィーア奏者として認められて地元の楽団で働き、1682年にはロンドンにわたり、国王ジェームズ2世の宮廷楽団に入り、のちにはフリーの作曲家として、ダニエル・パーセルやジョン・エクルズらとともにオペラ作家として活躍しました。
その後、1701年にプロイセン国王フリードリヒ1世の王妃ゾフィー・シャルロッテに雇い入れられてドイツに渡りました。続いてインスブルック出身のカール・フィリップ公爵(のち選帝侯)に「室内楽士」として抱えられ、公に従ってニュルンベルグ、ハイデルベルグを経て1720年にマンハイムに移り、この地で1730年に亡くなりました。
※ 没年について、以前ははっきりしたことが言えていませんでしたが、1730年であることがつきとめられたようなので、訂正しました。(2019/2/8)
★こんにちに残る室内楽作品★
フィンガーが書いた多数のオペラ、祝祭曲、オード、仮面劇などは忘れられましたが、室内楽作品は残りました。作品1から6まで、合わせておよそ 60曲もの室内楽作品があり、リコーダーファンに愛されてきた曲も数多くあります。
フィンガーのソナタ類は、技術的に極端に難しいところがあまりありませんから、初級・中級者から楽しめます。バロック曲入門には最適の作品群だと言えるでしょう。
収載曲
[1] アルトリコーダーソナタ ヘ長調 作品3-8
作曲: G.フィンガー
商品詳細
発売日 |
2020/4/1 |
ページ数 |
16 |
JAN |
4571325248737 |
ISBN |
9784862667663 |
楽器 |
リコーダー |
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