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RP マンチーニ アルトリコーダーソナタ 第9番
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★冊子
・スコア冊子(曲目解説、アルトリコーダー運指表つき) 16ページ
・別冊リコーダーパート譜 8ページ
★付属CD 内容
(1)各楽章の伴奏
(2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例
(3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
(4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
★収録曲の難易度(指回り難度)
第1楽章 B2
第2楽章 C3
第3楽章 B3
第4楽章 C2
★解題★
マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。
リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。
★解説★
がっしりとした4楽章形式で書かれた名品です。
第1楽章は発想記号がなく、4分の3拍子。中庸以下の遅めのテンポの曲だと思います。ずっと付点のリズムを基調としてリズム感にあまり変化はないものの、ドラマチックな構成、終わり近くで行なわれる驚くほど大胆な転調など、マンチーニらしい力のこもった音楽です。
第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子のフーガです。テーマは同音連打で始まり、途中に7度の下降跳躍を含む長めの旋律です。最初の1小節ぐらいではちょっと和風テイストを感じてしまうかも知れませんが、全体(3小節)としてはそんなことはありません。キビキビしていて高揚感もすばらしい、圧巻の出来栄えです。ただ、運指のたいへん難しい箇所があります。
第3楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子で、これも付点リズムを基調としていることは第1楽章と共通しています。と言っても今度は変イ長調のおだやかな明るさを持つ音楽ですが、最後はヘ短調に戻って、半終止で第4楽章を呼びます。
第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子の速い楽曲です。ただ、ジークなのかどうかについては見方が分かれるかも知れません(著者にはジークではないように思うのです)。ヘ短調というやや演奏しにくい調の曲であるわりには、指回りの厳しい箇所はそれほどありませんが、シンコペーションが多用されているので、速いテンポで演奏する場合は、遅れないようについて行くのにいくらか苦労があるかも知れません。しかし、独創的なすばらしい終曲です
F. マンチーニ
~~ナポリ楽派の俊英~~
★アレッサンドロ・スカルラッティの好敵手★
フレンチェスコ・マンチーニ(1672年~1737年)は、ナポリに生まれナポリに没した作曲家です。当地で重きをなしていたアレッサンドロ・スカルラッティの地位(宮廷礼拝堂楽長)を虎視眈々と狙っていたようで、スカルラッティがローマに移った留守中に頭角をあらわしました。しかしのちにスカルラッティがナポリに戻ると、再びその下で働かざるを得ませんでした。スカルラッティの死後は後任として活躍したとはいえ、結果的にはつねに先輩・スカルラッティの後塵を拝さざるを得なかったマンチーニ。スカルラッティがそれだけ偉大だったということでしょうか。
多数のいろいろな宗教曲のほか、29曲のオペラ、7曲のセレナータ、12曲のオラトリオ、200曲を越す世俗カンタータを残しました。器楽曲はあまりたくさん書かなかったようです。しかしその中に12曲のリコーダーソナタ(1724年)と24曲の室内協奏曲(リコーダーと2つのヴァイオリンと通奏低音という編成 1725年)が含まれており、いずれもよく演奏されるレパートリーになっています。
★急減な転調の多い劇的なスタイル★
マンチーニらが属した「ナポリ楽派」の曲は、予期せぬような転調の多い劇的な表現に特徴があるとされ、マンチーニのソナタにもそういう傾向がみられます。しかし、それだけではなくて、旋律性がゆたかで規模も大きな堂々たる作風です。
収載曲
[1] アルトリコーダーソナタ 第9番
作曲: マンチーニ
商品詳細
発売日 |
2020/5/1 |
ページ数 |
24 |
JAN |
4571325248775 |
ISBN |
9784862667700 |
楽器 |
リコーダー |
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