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RP ヴァレンタインアルトリコーダーソナタ ニ短調 作品5-2

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RP ヴァレンタインアルトリコーダーソナタ ニ短調 作品5-2

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★ イタリアで活躍したイギリス人作曲家・ヴァレンタインの傑作ソナタです。


ヴァレンタイン アルトリコーダーソナタ ニ短調 作品5-2  


★定価・・・1800円+税

★スコア冊子・・・A4サイズ 12ページ
 ・曲目解説
 ・スコア譜(通奏低音実施あり)
 ・アルトリコーダー運指表

★別冊パート譜・・・A4サイズ 4ページ

★付属CD 内容
 (1)各楽章の伴奏
 (2)伴奏にリコーダー演奏を合わせた演奏例
 (3)各楽章につき(1)と異なるテンポによる伴奏をいくつか収録
 (4)上級者向け「バロックピッチ(A=415Hz)」による伴奏
 ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司 (Roland電子チェンバロ使用)

★収録曲の難易度(指回り難度)
 第1楽章 B3
 第2楽章 B3
 第3楽章 B3
 第4楽章 B3
 
 
 ★解題★

 「英国人ヴァレンタイン作 独奏フラウト(アルトリコーダー)と通奏低音のためのソナタ 作品5 第1部」(SONATA A FLAUTO SOLO COL BASSO /Roberto Valentine Inglese opera quinta parte prima) は、6曲から成り、1715年ごろにローマで出版されました。続いて1716年ごろにアムステルダムで、1718年ごろにロンドンでも出版されましたが、これらの版はさらに6曲を加えた12曲入りになっていました。(ということは、ローマ版にも本来「第2部」があったのかも知れません。)

 さすがに「音楽の本場・イタリア」でリコーダー奏者として活躍したというだけあって、華麗にして才気あふれる作風です。遅いテンポの楽章は華麗な装飾がほどこされていて、バルサンティの第2番ソナタなどとならび、イタリア・バロックの絢爛たる演奏様式を生き生きと伝えています。


★解説★

 4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の構成です。やや小粒ですが、歌謡性が豊かで内容がゆたかな、非常にすぐれた作品です。また、演奏効果のわりに演奏しやすく書かれているのも特筆ものです。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。開始そうそうに、一体どこに連れて行かれるのかと思うような調性の不安定さがよぎりますが、間もなく落ち着き、長調に明るんだあと、はなやかな下降音階を含む終結句に続きます。シンプルな内容ですが、訴えかけが強くてわかりやすい、美しい楽章です。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子。弾むように始まって、リズミカルに音楽が進みます。印象的なモチーフを執拗に繰り返す語り口は、後輩ヴェラチーニに影響したのかも知れません。

 第3楽章は再びアダージョ、4分の3拍子で、イ短調に転じています。よく歌いながら進み、ここでも速い下降音階のパッセージが末尾を飾ります。

 第4楽章は再びアレグロで、4分の2拍子です。付点のリズムを基調として調子よく進みますが、同時にゆたかな旋律性も感じられます。短めの終曲ですが、鮮やかに全曲を締めくくっています。
 
 
 
  R. ヴァレンタイン

~~本場イタリアで成功した英国人~~

  ロバート・ヴァレンタイン(1671年ごろ~1747年)は、イギリス人なのに音楽先進国イタリアで成功しためずらしい音楽家です。当時のイギリスは「お金はあるが音楽家は不足」だったため、主にイタリアから音楽家を招いて不足を補っていたのですから、これは快挙だったことでしょう。

 イギリスのちょうど真ん中あたりにあるライセスターという町に生まれました。彼の一家はオルガニストを多く輩出し、19世紀に至るまでこのあたりの音楽シーンに大きな役割を果たしたそうです。ヴァレンタインの修行時代のことはよくわかっていませんが、とにかく18世紀になるかならないかのころに、二十歳そこそこのヴァレンタインはトーマス・サムウェル卿の支援を得てイタリアに赴き、ローマを中心に、リコーダー奏者・オーボエ奏者として30年ほども活躍しました。それとともに、主としてリコーダーのための作品集もローマやアムステルダムでたくさん出版し、それらの作品集は彼が帰国する1731年までにはロンドンでも全て出版されていたという人気ぶりでした。また当時の愛好家が手書きで筆写した楽譜集で、ナポリの作曲家の作品ばかりを集めてある中にヴァレンタインのコンチェルトを1曲収めてあった例があり、このことから、ヴァレンタインはナポリでも何らかの活動を行ったことがあるのではないかと考えられています。

 このようにイタリアで活躍したヴァレンタインは、イタリアに傾倒するあまりかイタリアふうに「ロベルト・ヴァレンティーニ」と名乗っていました。しかし、イギリス人としての誇りも失っていなかったようで、彼がローマなどで出版した楽譜では名前の後に Inglese(英国人)と付記してありました。

 ヴァレンタインは1747年にローマで亡くなったとみられています。

 ※ 以前、生没年や死去した土地を「1680年ごろ~1735年ごろ英国で」としていましたが、新しい研究成果に基づいて訂正しました。 (2016年8月6日)

収載曲

[1] 【ヴァレンタイン アルトリコーダーソナタ ニ短調 作品5-2】
[2] 第1楽章
  作曲: ロバート・ヴァレンタイン
[3] 第2楽章
  作曲: ロバート・ヴァレンタイン
[4] 第3楽章
  作曲: ロバート・ヴァレンタイン
[5] 第4楽章
  作曲: ロバート・ヴァレンタイン

商品詳細

発売日 2020/8/1
ページ数 12
JAN 4571325249499
ISBN 9784862668264
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