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SR-139 トッファム ソナタ集 第1巻

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SR-139 トッファム ソナタ集 第1巻

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ソナタ 第1番 ト長調

★解題★
 トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。

 ここで「第1番」としたのは、「作品1-1」のソナタです。

★解説★

 4つの楽章から成ります。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。とつとつとした語り口ですが、「口数の少ない、しかし誠意が感じられて好感の持てる人物」のような感じでしょうか。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、4分の4拍子です。16分音符の「頭欠け」の音型をモチーフとして、なかなかのスピード感で音楽を進めます。中盤ではしっかりしたクライマックスも築きます。

 第3楽章はグラーヴェ(重々しく)、2分の3拍子です。低音が短い音型をずっと執拗に繰り返す上で、リコーダーがいろいろに・・・と言いたいところですが、書かれている楽譜はかなり地味なものです。演奏者が自由に変奏・装飾を行ないながら演奏するのでしょう。

 第4楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。コレルリの作品5-9のソナタの終楽章をちょっと思い出させる雰囲気の音楽で、低音がかなり忙しく動き回る上で独奏楽器は大きな音符でシンプルな旋律を爽やかに奏します。ほぼ同じ音楽をもう一度奏するように書かれているのは、おそらく「ダブル」の意図なので、2度目はいろいろに装飾・変奏を加えながら奏するのでしょう。


ソナタ 第2番 ハ長調

★解題★
 トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。

 ここで「第2番」としたのは、「作品1-2」のソナタです。

★解説★

 4つの楽章から成っており、いろいろと工夫の凝らされた意欲作です。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。低音が一足先に弾き始めたのに続いてリコーダーが入っていきます。とくに全曲を通じて重要な役割を果たすモチーフというのがなく(強いて言えば16分音符×2+四分音符のリズムの音型がそう言えるかも知れませんが)、つぎつぎと新しい旋律を繰り出して音楽を進めます。途中、拍子がどうなったかなと思わせる箇所もあって、面白く書かれています。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生きいきと)、4分の4拍子で、フーガなのでしょう。リコーダーが提示したちょこまかした感じの主題(ハ長調)提示に、低音が応答(ヘ長調)して始まり、その後はしばらく推移の音楽。続いてリコーダート長調で提示、低音がハ長調で応答・・・といった形で進みます。短調での提示・応答もあって、最後はリコーダーが低音をしたがえて主題を高らかに奏してしめくくります。テーマを奏するとき以外はリコーダーが脇役に回っている感じが独特です。

 第3楽章は再びアダージョで、4分の3拍子です。低音が歌いだした旋律をリコーダーが2小節遅れで模倣して始まります。このあと、これを定型旋律として低音が7回繰り返す上で、リコーダーが相手をするという感じで音楽が進むのですが、リコーダーのほうは、華やかさを求めない訥々とした語り口であるうえに、フレージングも低音のほうのフレーズの区切りにこだわらずに奏しているような箇所もあり、これまた何とも独特の音楽です。

 第4楽章は再びヴィヴァーチェで、4分の4拍子。低音が八分音符で常動的に進む上で、リコーダーが爽やかに歌います。前作・第1番の終曲に続いて、コレルリの作品5-9のソナタの終楽章へのオマージュのようにも思われますが、どうでしょう。
 
 
 ソナタ 第3番 ハ短調
 
 ★解題★
 トッファムの作品1は1701年、作品2は1706年にロンドンで出版されたもので、どちらもアルトリコーダーソナタ6曲を収録しています。そして、これら12曲をまとめたものがのちにアムステルダムで再版されました。

 ここで「第3番」としたのは、「作品1-3」のソナタです。

★解説★

 たいへん小粒にまとめられたソナタですが、内容には工夫があって、実にユニークな珠玉の小品になっています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の3拍子です。通奏低音が奏する3小節の前奏に続いて、テーマ(これは低音が5度下で予告していました)をリコーダーが奏して始まります。ところどころ口をつぐみながら進む音楽は独特で、訥々とした味。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。リコーダーが示した主題を低音が同じ調(2オクターブ下)で模倣することによって始まります。提示と模倣がもう1セットおこなわれたあと、やがてリコーダーと低音かけあいの音楽になって、間もなく収束を迎えます。実に独特な短い音楽です。

 第3楽章は再びアダージョで、4分の4拍子。たった6小節しかない、最低限の内容の間奏曲です。

 第4楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、8分の6拍子です。2小節の前奏に導かれて始まります。めまぐるしく転調を繰り返しながら、独特な細切れのフレージングで進みます。最後まで不思議な雰囲気です。

収載曲

[1] トッファム ソナタ 第1番 ト長調
[2] トッファム ソナタ 第2番 ハ長調
[3] トッファム ソナタ 第3番 ハ短調

商品詳細

発売日 2022/2/1
ページ数 44
JAN 4571325250952
ISBN 9784862669780
楽器 リコーダー