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RP J.B.ルイエ アルトリコーダーソナタ 第14番 ト短調 作品2-2
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★解題★
J.B.ルイエ(1688?~1720頃?)の「リコーダーと通奏低音のための12のソナタ 作品2」は、1705年の作品1につづき、1715年にアムステルダムで出版されました。作品1から10年の歳月を経て、親しみやすく清新な作風にはいっそうの磨きがかかっています。
※作品1の出版年を1710年としていましたが、1705年のほうが正しいようですので、お詫びして訂正いたします。なお,ルイエは1688年に洗礼を受けた記録があるそうですが、これが生年だとすると、作品1は弱冠17歳での出版ということになります。
★解説★
4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の構成です。特別推奨の秀作。
第1楽章はAdagio(ゆっくりと)4分の4拍子。少し重い感じの付点のリズムを基調にしつつ、叙情的に歌っていくという、特徴的な音楽です。ト短調の哀切な音調が耳に残ります。
第2楽章はアレグロ(快活に)4分の4拍子。ルイエらしいリズミカルで痛快な快速楽章ですが、ここでルイエはひとつの「いたずら」(?)をやっています。4分音符・8分音符で構成されていて軽快に演奏できるので、調子に乗って快速なテンポで吹いていると、最後に何と、突如16分音符の嵐が! むろん本当は「いたずら」ではなく、最後に快速感を上げて終わる効果を上げているのですが、初見で吹いているとホントに慌てそうです。
第3楽章はポコ・ラルゴ(すこし幅広く)、2分の3拍子、変ロ長調。ルイエはラルゴ楽章にも佳品が多いと思うのですが、この楽章もきよらかな叙情が胸に染み、全編すばらしいこのソナタの中でも白眉かも知れません。指回りがやさしいので初級者のかたにも手軽に楽しんでいただけます。
第4楽章はジーク、8分の12拍子。第2楽章で「いたずら」(?)と書いたのは、ルイエがこの楽章でもほぼ同じことをやっているからです。平凡なようで非凡なすぐれた展開で後半に突入し、終わり近くになると今度はトリルの嵐! これも速いテンポで演奏するにはかなり練習が必要です。CDに収録する「標準」のテンポは、演奏例のテンポよりは落ちついたテンポのものになっています。
収載曲
[1] 第1楽章 B2
[2] 第2楽章 C1
[3] 第3楽章 B1
[4] 第4楽章 C2
商品詳細
発売日 |
2022/5/1 |
サイズ |
A4 |
ページ数 |
20 |
JAN |
4571325251218 |
ISBN |
9784867670026 |
楽器 |
リコーダー |
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