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SR-147 マッテゾン 3本のアルトリコーダーのためのソナタ集 第1巻
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3本のアルトリコーダーのめのソナタ
ト短調 作品1-3
★解題★
1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」 のアルトリコーダー重奏ソナタ集では、全12曲のうち、第3番から第10番に至る8曲が三重奏曲になっています(他は二重奏曲)。本作は三重奏曲の冒頭を飾る曲ということになります。
★解説★
3つの楽章から成り、終曲はシャコンヌと題されていますが、やや独特なつくりになっています。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)と指定されたプレリュードです。とぼとぼと歩むような主題を第2リコーダーが奏し始めると、第1リコーダー、第3リコーダーが順にわずかずつ遅れて模倣しながら入ってきます。間もなくリズムにも精彩のある変化が生じて生き生きした音楽になっていきます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、8分の3拍子です。くるくると舞うようなかろやかなテーマで始まり、3声部が順に入ってくる気持ちのいい仕切り直しを何度かはさみながら音楽を進めます。演奏してとても気分のいいキビキビした音楽で、本作の白眉かも知れません。
第3楽章はシャコンヌ、4分の3拍子です。まず3声部が声をそろえて定型の低音を奏しますが、これがふつうのシャコンヌに比べるとはなはだしく長くて、えんえん18小節も続きます。19小節目からようやく最初の変奏に入り、第1リコーダー、少し遅れて第2リコーダーが順次ユニゾンから離れていきます。続く第2変奏は16分音符の嵐のようなスピード感のあふれるもの。そのあと、八分音符の同音連打を用いて気分を沈静化させるような短いブリッジに入り、やがてダル・セーニョの指定によって第1変奏に戻って、この第1変奏の2度目の演奏で全曲をしめくくります。ダル・セーニョで小節中の「2拍目」に戻りますので、あらかじめ気をつけておいてください。
3本のアルトリコーダーのめのソナタ
ハ短調 作品1-4
★解題★
1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」 のアルトリコーダー重奏ソナタ集では、全12曲のうち、第3番から第10番に至る8曲が三重奏曲になっています(他は二重奏曲)。本作は三重奏曲の冒頭を飾る曲ということになります。
★解説★
作品1-4の三重奏曲は3つの楽章から成り、全体に悲劇的なトーンの強い内容になっています。古典派以後ならば「フラット3つ」になるハ短調の曲ですが、バロック時代の慣例で「フラット2つ」の調号で書かれています。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。渋く落ち着いた楽曲で、ト短調やヘ短調にも揺れながら思索的な音楽を繰り広げます。たんねんに作りこまれた名品。
第2楽章はアレグロ(快活に)、8分の12拍子です。八分音符にもトリルがつけられている箇所がありますので、そう速いテンポではないのでしょう。短いながらもフーガになっています。
第3楽章は4分の3拍子のメヌエット。後半に出てくる、高音の保続音の下で他の2声が声をそろえて動くエピソードが魅惑的です。
収載曲
[1] 3本のアルトリコーダーのためのソナタ ト短調 作品1-3
[2] 3本のアルトリコーダーのためのソナタ ハ短調 作品1-4
商品詳細
発売日 |
2022/10/1 |
ページ数 |
40 |
JAN |
4571325251539 |
ISBN |
9784867670330 |
楽器 |
リコーダー |
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