リコーダーJP
RP コレルリ アルトリコーダーソナタ 第8番 (ト短調)
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★解題★
イタリアバロックを代表する作曲家・コレルリ(コレッリ)の「作品5」は、2分冊12曲から成るヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集で、作曲家として脂の乗りきった40才代のころ1700年に出版されました。これは芸術的にも音楽史的にもきわめて重要な作品として、高く評価されている傑作です。当時もすぐさまその価値が認めれ、19世紀にかけて30数回も版を重ねました。そして、発刊の翌々年である1702年ごろには、早くもリコーダー用編曲の出版もおこなわれました。
こんにちリコーダーでの演奏によく用いられているのは、この1702年の編曲譜(にもとづいた楽譜)であることが多いのですが、RJP版は元々のヴァイオリン版によって校訂した箇所もあります。
作品5-7のソナタは、原曲(ヴァイオリンソナタ)ではホ短調で、アルトリコーダーの場合は音域に合わせてト短調に移調して演奏します。また、このソナタには多田逸郎氏によるソプラノリコーダー用編曲(ニ短調 全音楽譜出版社『ソプラノリコーダーと鍵盤楽器のためのバロック名曲選』所収)があり、RJPからは、これを用いて演奏するための伴奏CDブック(RM-004)が発刊されています。
★解説★
4つの楽章から成り、緩・急・緩・急の構成です。
第1楽章はラルゴ(ひろびとと)4分の3拍子のプレリュードで、やわらかで透き通った悲しみを歌います。コレルリらしい旋律美がたっぷり楽しめます。楽譜とおりならたいへんやさしく演奏できます。
第2楽章はアレグロ(快活に)4分の4拍子のアルマンドです。軽快にとびかう音たちが、快速な流れのなかで表現力豊かに歌っているさまは、いかにもコレルリらしい気持ち良さです。
第3楽章は典雅な宮廷舞曲・サラバンダで、再びラルゴ、2分の3拍子です。後年ヘンデルが書いたト短調ソナタの第2楽章のテーマはこの曲のテーマとそっくりで、ヘンデルがいかにコレルリから大きな影響を受けたかが伺い知れます。
第4楽章は8分の12拍子のジークで、再びアレグロ。一転して軽快軽妙、爽快な運動性の音楽です。しかし同時につややかに歌っていく感じが濃厚なところがコレルリのすばらしさです。
収載曲
[1] ヴァイオリンによる演奏(ホ短調)
[2] 第1楽章
[3] 第2楽章
[4] 第3楽章
[5] 第4楽章
[6] アルトリコーダーによる演奏(ト短調)
[7] 第1楽章
グレード: (B-1)
[8] 第2楽章
グレード: (B-3)
[9] 第3楽章
グレード: (B-1)
[10] 第4楽章
グレード: (B-3)
[11] ソプラノリコーダーによる演奏(ニ短調)
[12] 第1楽章
グレード: (B-1)
[13] 第2楽章
グレード: (B-3)
[14] 第3楽章
グレード: (B-1)
[15] 第4楽章
グレード: (B-3)
商品詳細
発売日 |
2023/4/1 |
ページ数 |
16 |
JAN |
4571325252178 |
ISBN |
9784867670965 |
楽器 |
リコーダー |
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