リコーダーJP

SR-156 マッテゾン 3本のアルトリコーダーのためのソナタ集 第4巻

商品情報にスキップ
1 Translation missing: ja.general.slider.of 1

リコーダーJP

SR-156 マッテゾン 3本のアルトリコーダーのためのソナタ集 第4巻

通常価格 4,180 (税込)
通常価格 セール価格 4,180 (税込)
セール

icon 3,300円以上で送料無料

残りわずか
通常翌営業日出荷(取り寄せの場合は目安7~14日)
3本のアルトリコーダーのためのソナタ ト短調 作品1-9
★解題★

 1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」 のアルトリコーダー重奏ソナタ集では、全12曲のうち、第3番から第10番に至る8曲が三重奏曲になっています(他は二重奏曲)。


★解説★

 作品1-9の三重奏ソナタは4楽章から成っています。がっしりと書かれたフーガの第2楽章を中心に、比較的小粒にまとめられた、演奏しやすく美しい佳品です。

 第1楽章はポコ・アレグロ(やや快活に)と指定されたプレリュード(前奏曲)で、4分の4拍子です。第1・第2リコーダーが声をそろえて16分音符で短くさえずると第3リコーダーが下降分散和音で合いの手を入れる、という趣向のモチーフを扱い、やがて上行音階の音楽になるとやっと第3リコーダーも一人前に加わりますが、間もなく収束に向かい、最後はアダージョ(遅く)になってしめくくります。

 第2楽章は8分の12拍子のフーガで、本作の白眉と言っていいでしょう。第1リコーダーが示すテーマはこの拍子で3小節半もある長いもので、躍動感と旋律性を兼ね備え、生き生きしたすばらしいフーガになっていきます。ただ、テーマには途中に付点の跳ねるリズムが2回含まれているのですが、以後の応答や他声部での提示などのさいには、2箇所とも均分リズムになっていたり片方だけが付点リズムだったりとかなり気まぐれな扱いになっています。

 第3楽章はアダージョと指定されたエア(アリア)で、4分の4拍子です。ゆったりした歩みで奏でられる音楽で、あまり際立って美しい旋律を持つわけではないのですが、それでいて響きの美しさ味わい深さに魅了されます。

 第4楽章は4分の3拍子のメヌエットです。どこにでもありそうな主題を用いてシンプルな感じで始まりますが、凡庸な内容では終わらない、さすがの工夫とひねりが利いていて、しっかりと全曲をしめくくります。
 
 
 
3本のアルトリコーダーのためのソナタ ヘ短調 作品1-10
★解題★

 1708年にオランダで出版されたマッテゾンの「作品1」 のアルトリコーダー重奏ソナタ集では、全12曲のうち、第3番から第10番に至る8曲が三重奏曲になっています(他は二重奏曲)。


★解説★

 作品1-10の三重奏ソナタは4楽章から成っています。ヘ短調という、アルトリコーダー用楽曲では「ふうつはこれが限界」という「フラット4つ」の調性の曲ですが、バロック時代の習慣で、調号は、フラットがひとつ少なく記され、4つ目の「レ♭」はそのつど臨時記号で処理されています。8曲ある三重奏曲の最後を飾るにふさわしい名品です。

 第1楽章はグラーヴェ(重々しく)、4分の4拍子。かけあいの面白さ、響きの天国的な美しさ、リズムの楽しさなど多彩な魅力に満ちていて、絶品と言うしかありません。

 第2楽章はアンダンテ(歩くように)、4分の3拍子です。バロック時代のアンダンテは速度を指定する発想表示ではありませんし、実際、古典派以後とちがってかなり速く演奏されることが多いのですが、この楽章などは、ずいぶん速い演奏が合いそうです。全体の構成から考えても、グラーヴェ(第1楽章)とアダージョ(第3楽章)に挟まれた楽章が遅いテンポではおかしいでしょう。同度カノンふうに主題を導入する手法を用いながら、ひきしまった佳品にまとめられています。

 第3楽章はアダージョ、4分の4拍子です。ハ短調で始まり、すぐにヘ短調に転じてフリギア終止で次の楽章を呼ぶ間奏曲で、独立した楽章と認めるのに躊躇するほど短い楽章です。

 第4楽章は8分の6拍子のジーグ。後半になると付点八分音符の跳ねるリズムが導入されることからも、そう無茶な速さの曲ではなさそうです。コンパクトですが、がっちりと書かれたみごとな終曲です。

収載曲

[1] 第1楽章
  グレード: (C-1)
[2] 第2楽章
  グレード: (B-1)
[3] 第3楽章
  グレード: (C-1)
[4] 第4楽章
  グレード: (C-1)
[5] 第5楽章
  グレード: (C-1)

商品詳細

発売日 2023/7/1
サイズ A4
JAN 4571325252369
ISBN 9784867671153
楽器 リコーダー