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RP D. パーセル アルトリコーダーソナタ ヘ長調 (「6つのソナタ」より)

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RP D. パーセル アルトリコーダーソナタ ヘ長調 (「6つのソナタ」より)

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★解題★

 D.(ダニエル)パーセル(1664?~1717)の「6つのソナタ 2本のフルート(=アルトリコーダー)と通奏低音のための3曲と1本のフルートための3曲」は、ロンドンの出版社J. Walshによって出版されました(年代は調べ得た範囲ではわかりませんでした)。また初版にタイトルには「作曲者によって慎重に校正された」と印刷されており、実際、ほとんど間違いの残っていない楽譜になっています。

 そのことと関連しているのかどうか、アーティキュレーション記号もダイナミクス記号も本当にわずかしか書かれていない「すっぴん」ぶりは爽快なほどで、どのように演奏するかは全く奏者に委ねられているという楽譜です。リピートに関する指定が全くみられないのも特徴的で、たとえばヘ長調ソナタ第2楽章では1~8小節と9~最終小節をそれぞれリピートしてやっても良さそうですが、RJP版ではとりあえず原譜通りの「リピートなし」で演奏しています。

 あまりにも偉大な兄・ヘンリー・パーセルの陰で目立たない弟ダニエル。しかし、素直さ品のよさを備えた清新な作風で、極上の作品を残してくれていると思います。


★解説★

 比較的短い、5つの楽章から成っています。楽章間でモチーフが自然に関連性を持っていて、統一感にすぐれた爽やかな佳作です。

 第1楽章はAdagio(ゆっくりと)4分の4拍子。さわやかな情緒をもち、おしまい近くで何度か奏される下降分散和音のモチーフは、こころがしだいに空高く舞い上がってゆくような趣があって、耳に残ります。

 第2楽章はラルゴ(幅広く)4分の3拍子。実に気品のあるりっぱなメロディーで、気持ちの高まり・訴えかけも十分な名品。「もしかしたら、ヘンデルはダニエル・パーセルからこの気品や旋律の風格を学んだのじゃなかろうか?」と思うほどです。終わり近くの三連符も可憐。

 第3楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子。16分音符の速い動きが基調になった音楽で、機知に富みスピード感あふれる楽しさです。

 第4楽章はアダージョ、4分の4拍子、ニ短調です。心に響く短い歌で、最後に第2楽章でもきかれた下降分散和音が、今度は1度だけ、「ナポリの2度」和音を響かせて印象的にしめくくります。

 第5楽章ではジーク。爽快に踊る曲ですが、同時に曲の構成がたくみで音楽にドラマ性があるのが特徴でしょうか。休符が全くないので、少し息が苦しい。ブレスのポイントには工夫が必要です。

収載曲

第1楽章
  グレード: (B-1)
第2楽章
  グレード: (B-1)
第3楽章
  グレード: (C-2)
第4楽章
  グレード: (B-1)
第5楽章
  グレード: (C-1)

商品詳細

発売日 2023/9/1
サイズ A4
ページ数 16
JAN 4571325252574
ISBN 9784867671368
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