世界最高峰の音楽コンクールである「ジュネーブ国際音楽コンクール」作曲部門にて日本人初の１位入賞、その他数々の賞を受賞されている薮田翔一氏の作品です。
金管と打楽器の三連符と木管の連符が複雑に絡まる、力強く硬質な音楽で始まります。その後、高音楽器で神秘的な空気を感じさせ、叙情的なフレーズに導かれます。勇敢なフレーズと回想部を繰り返し、燦然と輝く終結部へ向かいます。「黄金郷」を意味するタイトルに相応しく輝きとエネルギーに満ちた音楽で、吹奏楽編成の可能性を広げる一作といえるでしょう。

タイトル：El Dorado
作曲：薮田翔一
難易度：4.5
演奏時間：約8分50秒
Tp最高音：五線外B♭
レーベル：ティーダ出版

▼作曲者プロフィール
東京音楽大学大学院作曲科修了。第 70 回ジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門優勝。ウィーンコンチェルトハウ ス 100 周年作曲賞最優秀作品賞。日本音楽コンクールに2009年から2012年まで4年連続で２位入賞。ベルギー SORODHA国際作曲コンクール1位入賞。カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール3位入賞。第3回クロアチア国際作曲賞 NEW NOTE2位入賞。兵庫県芸術奨励賞。文化庁長官表彰(国際芸術部門)第 26 回出光音楽賞。NHK カルチャーラジオ にて現代音楽入門講座(全 12 回) の講師を担当。龍野アートプロジェクト音楽監 督。小倉百人一首で歌曲集、大奥をテーマ にオペラを作曲するなど日本文化の発 信。2019 年にはNHK交響楽団、いずみシンフォニエッタ大阪等からの委嘱作品が 初演。大型放射光施設SPring-8 をテーマに作曲した音楽が雑誌 Pen+ の付録 CD に なるなど活動は現代音楽の作曲に限らず多岐に渡っている。

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