日本舞踊にイメージを寄せた音世界をファンタジックに紡ぐ

日本的な曲想を持ち、色彩感覚にあふれた情景描写が心惹きつけられます。日舞の舞扇に描かれた艶やかな蝶の群れ。舞い放たれた満面の蝶が作り出す、妖しく力強い金の光が一面に降り注ぐ。鼓や笛など日本の伝統楽器をイメージした特徴的な音の使い方とともに、幽玄な舞の世界が吹奏楽で繰り広げられます。

　Cl.、Euph.、Trp.、Fl.、A.Sax.と、多くのパートに繰り返しSoloが登場し、重要な役割を担います。繊細な部分と、tuttiによる大胆な部分が交互にあらわれ、両者の対比が曲全体を躍動感あふれるものに仕上げています。

　リズムチェンジやテンポチェンジが繰り返され、変拍子も多く登場するので、バンド全体で拍子感や旋律感をしっかりまとめあげることが演奏する上でのポイントとなるでしょう。小編成で書かれてあり、福田洋介氏らしい和のテイストを多分に盛り込んだ、意欲的な作品です。

※舞蝶・・・・・・「まいちょう」

作曲:福田洋介

アーティスト名:―

編曲:福田洋介

難易度:C

演奏時間:7分40秒

*Piccolo
Flutes 1 & 2
*Oboe
*Bassoon
B♭ Clarinet 1
B♭ Clarinet 2
B♭ Clarinet 3
Bass Clarinet
Alto Saxophone 1
Alto Saxophone 2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
B♭ Trumpet 1
B♭ Trumpet 2
F Horn 1
F Horn 2
Trombone 1
Trombone 2
Euphonium
Tuba
*String Bass
Timpani
Triangle，Sleigh Bell，Bongo，
Tom，風鈴，鈴，Suspended Cymbal，
Wind Chime，Tambourine，
Vibraphone，Glockenspiel