ジャズメンが三人揃えば、まずはこの曲でジャムセッションが始まる、と言ってもいいくらい多くのミュージシャンやジャズファンに愛されているスタンダード中のスタンダード『A列車で行こう(Take the ’A’ Train)』。原曲はデューク・エリントン楽団のテーマ曲として1941年にヒットしたナンバーで、作曲はデューク・エリントンの弟子であり、右腕であるピアニストのビリー・ストレイホーン。ニューヨークの地下鉄に乗って(ジャズがたくさん聴ける)ハーレム地区に行くには、急行のA列車を利用しましょう、という意味があり、軽快なテンポのリズムに思わず心が踊り出します。小編成のためのアレンジで、ノリよく演奏していただけるでしょう。吹奏楽でジャズをやってみたいけれど、なかなか手を出せずにいたバンドにも、ジャズの入門曲としておすすめのスコアです。