ゲスの極み乙女。やindigo la Endを始め、数々の個性的なバンドを率いる鬼才・川谷絵音。その中でも中嶋イッキュウ(tricot)をボーカルに、吉本新喜劇座長の小籔千豊がドラムを務め、人気お笑い芸人のくっきー!がベースを刻み、現代音楽作曲家の新垣隆がピアノを奏でるジェニーハイはひときわ異彩を放つ存在だ。このたび、そんな彼らが2ndフル・アルバムの『ジェニースター』をリリース。本特集では制作についてのインタビューや愛用機材紹介、フレーズ分析などを通して、川谷絵音という巨大な才能の一端に迫っていきたい。
■『All Things Must Pass』とジョージ・ハリスンの魂の開花 1970年、ロック史上における金字塔が誕生した。'静かなビートル'と呼ばれたジョージ・ハリスンが、バンド解散後にほかの誰よりも早くヒットさせた大胆不敵なソロ作、『All Things Must Pass』である。そうそうたる面子の仲間たちを巻き込み、これまでになく自由な発想で紡いだ本作は、LP3枚組という当時としても異例の超大作となった。そこで聴ける、奥深くのびやかなメロディで鳴らされたスライド・ギターは、多くの聴衆の耳を虜にしていったのは言うまでもない。同時に、ジョージ自身のくすぶった魂も解放され、ギタリストとしての才能を大きく開花させていくことになったのだ。発表から半世紀の時を経て、本作の50周年記念盤が今年日本でリリースされた。そこで改めて、この作品の魅力を思い返してみようではないか。'ギタリスト=ジョージ・ハリスン'を飛躍に導いた本作を今一度考察するべく、多方面からその魅力を紐解いていく。
・エドワード・コール ■連載 ・トシ矢嶋のLONDON RHAPSODY ・マーク・スピアー(クルアンビン)の「此処ではない何処かへ」 ・40枚の偉大な◯◯◯名盤 第10回:60年代ブルース ・Opening Act/夕日(NEE) ・ジャキーン!~『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』番外編 ・横山健の続・Sweet Little Blues ・9mm滝のまたやっちゃいました~世界の滝工房から ■NEW PRODUCTS REVIEW MUSIC MAN/BFR STINGRAY RS GUITAR GOVERNOR FENDER/TONE MASTER SUPER REVERB ALEXANDER PEDALS/SUGARCUBE QUILTER/SUPERBLOCK UK ACOUSTIC REVIVE/POWER STUDIO & POWER STAGE