ＪＡＺＺ　ＪＡＰＡＮ　Ｖｏｌ．１４８

牧山純子 Classical Trio ジャズ・ヴァイオリンのニュー・スタンダード

ジャズ・ヴァイオリンには定義がない。ゆえにクラシック/現代音楽であったり，ヌエボ・タンゴであったり，マヌーシュ・スイングであったり，様々な流れとジャズの出会いがあって独自のスタンスをかたち作ってきた。その中で，クラシックをルーツにジャズ・ヴァイオリンの新定義ともいえるスタイルで八面六臂の活躍をしているのが牧山純子である。その新作はルーツであるクラシックを牧山の作法でジャズ化した意欲作。まさにジャズ・ヴァイオリンのニュー・スタンダード（＝新定義）といえるものだ。

ポスト・コロナ・パンデミックのNY Jazz Scene 2022

ニューヨークを拠点（1998-2017）に写真家/ライターとして活動してきた常盤武彦氏が，コロナ禍を乗り越え，活気を取り戻しつつある同地のジャズ・シーンを3年ぶりに訪れた。ジャズのメッカ NYはコロナ禍にどう対峙し，いまをどう生きているのか・・・そのリアルな姿をお届けする。

盟友コルトレーンの死の直後のライヴが発掘！ エルビン・ジョーンズの物凄さ，圧倒的なパワーを堪能する

ジョン・コルトレーンの死（1967年7月17日）からほぼ2週間後の7月28～30日にNY“プーキーズ・パブ”で行われたライヴの模様が発掘され，『Revival: Live at Pookie’s Pub』として日の目をみた。エルビンの熱量もさることながら，コルトレーンが乗り移ったかのようなジョー・ファレルの熱演にも注目すべきこの作品のリリースに合わせ，ブルーノート時代の9作品がUHQCDで復刻される（P.39参照）。


寺島靖国×林正儀 ジャズ・オーディオ武者修行

コンセントスタビライザーが叶える異次元クリアサウンド

アコースティックリバイブの新製品「コンセントスタビライザー CS-3K」は，空いているコンセントに差し込むだけでシステム全体のS/N比を飛躍的に向上させ，大幅な音質アップを実現するという驚きのアイテム。今回は寺島靖国，林正儀両氏が，寺島氏の新オーディオルーム/新システムでこの最強のノイズ対策グッズを徹底試聴する。

ヴィーナス・マスターピースLPコレクション
で味わう現代モダン・ジャズの芳香

その高いクオリティと高音質でファンから熱狂的な支持を集めるアナログLPシリーズ「ヴィーナス・ハイパー・マグナム・サウンド・マスターピースLPコレクション」の第5弾がリリースされた。今回はファンの要望に応える形で2020年夏から21年末にかけて吹き込まれた新作がラインナップされており，その一層高まったサウンドクオリティとともに，現代モダン・ジャズの芳香をたっぷりと味わうことができるのが特徴だ。さっそくそのランナップと聴きどころを紹介していこう。