10万円の元手でスタート。わずか5年で、「残響レコード」をトップ・レーベルに発展させた河野章宏の音楽愛溢れる初の単行本。“9 mm Parabellum Bullet”や“People In The Box”など多くのバンドを発掘・育成した経験から導き出した、河野流ビジネス哲学やアーティスト育成ノウハウを熱く語る。残響レコードファンはもちろん、音楽業界関係者、ミュージシャン、そしてすべての仕事人必読！

■第1章　残響レコードの設立
1　人生初のつらい経験、挫折
2　20代に経験した自分探しの旅
3　ミュージシャンとしての活動体験
4　『残響レコード』としてのスタート
5　出資者が出現して会社を設立
6　レーベル運営について最初に考え決めたこと
7　9mm　Parabellum　Bulletとの出会い
8　9mmが起こしたさらなる奇跡
9　アウェーは新しいお客さん獲得のチャンス
【コラム】インディーズとメジャーの違い

■第2章　強いポリシーと信念を持つブランド作り
1　第一目標は音楽ブランド会社『残響レコード』の確立
2　誰にも真似できないオリジナリティを持ったアーティストをリリースする
3　自分が良いと思わない作品はリリースしない
4　音楽性だけでなく人間性も重視する
5　常にポジティブに考えられる環境を作る
6　海外レーベルとの交流や海外でも通用する音楽を追求する
7　アーティストも社員も残響ブランドに対しての誇りを持つ
8　ニッチな音楽、売りにくい音を一生懸命売る
9　残響レコードのターゲット設定
10　メディアの露出の仕方にもこだわる
11　新しいことに挑戦していく姿勢
【コラム】レコーディングの思い出

■第3章　独自の宣伝、営業、マーケティング
1　モチベーションはニッチな音楽を広めていくこと
2　少人数であることの強み
3　自分たちを応援してくれる熱のある人を巻き込む
4　人の気持ちが世の中を動かすパワーになる
5　お金がないなりの宣伝方法
6　地道なライブ活動や露出を控える戦略の宣伝効果
7　顧客を広げるためには何をすればいいのか
8　アイデアを出すことの大切さ
9　アイデアのないプロモーションでは意味がない
10　面白い表現はコピーし自分のものにする
11　アイデアの生まれる環境を考えよう
12　マーケティングの重要性
13　新たに登場したwebを使う宣伝やマーケティング
【コラム】音楽業界は何で儲けているのか？

■第4章　思い切った投資と無借金経営
1　お金は目的ではなく結果である
2　ビジネス書を読むことで得られるもの
3　ポジティブシンキングが強い経営力を生む
4　赤字を恐がっていては攻めの経営はできない
5　意味のある赤字ならばすべてが損にはならない
6　思い切った投資ができることは経営者の条件になる
7　新しいことへの挑戦は投資と同じ意味を持つ
8　無借金経営を貫く姿勢
9　売り上げにつながらない経費はムダである
10　お金の流れを透明化することの心理効果
11　どんぶり勘定と細かい金銭管理のバランス感覚
12　自分が売り上げを上げることに貢献できているのか？
【コラム】武道館は儲からない!?

■第5章　河野流ビジネス哲学
1　人の当たり前が自分の当たり前にならない感覚
2　「音楽業界を変えていこう！」という意欲
3　目標を持つことと、長期計画、短期計画の大切さ
4　自分ができない仕事は自分の責任で人に任せろ
5　作り手の想いやメッセージを伝える努力が販促に繋がる
6　運も実力のうち
7　仕事をする上で心がけていること
【コラム】海外リリース、海外ツアー

■第6章　ミュージシャンやスタッフに伝えたいこと
1　ミュージシャン第一主義
2　ミュージシャンの育成に時間も労力も最大限に費やす
3　できる限りプリプロダクションを行う
4　ライブ力を上げるように考える
5　楽器、機材、音に関してのこだわりを持つ
6　アーティストに考えていくことの大切さを教える
7　レコード会社をいかに利用するか
8　ミュージシャンも社員の1人として考える
9　基本的に明るく、よく笑い、話を良く聞き、真面目すぎない
10　音楽業界で働くことと残響で働くことは違う
11　厳しさは最大限の愛情である
12　できるだけ社員に仕事を任せる
13　フリーター経験から学んだこと
【コラム】バンド活動についてのアドバイス