ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス
音楽家の伝記 はじめに読む1冊 クララ・シューマン
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●小学校5年生以上で習う漢字には、すべてルビをふっています。
●本の中に出てくる楽曲を、その場で試聴できるQRコード付き。
●音楽家の関連地図、人生年表などの付属資料も充実。
●図版も多数掲載。
●著者が選ぶ、おすすめの楽曲リスト「はじめにきく1曲」を紹介。
カバーイラスト:北澤平祐
シリーズデザイン:山田和寛(nipponia)
世界ではじめての、ワーキングマザーのピアニスト
名曲〈トロイメライ〉の作曲者、ロベルト・シューマンの妻として知られるクララ。しかし、クララが当時先駆的なピアニストであり、後世に重要な業績を残した音楽家であることはあまり知られていません。当シリーズに、音楽家評伝の名手・萩谷由喜子氏による渾身の書き下ろしが実現しました。「シューマンの妻」という肩書きにはおさまりきらない、クララの壮絶な人生をたんねんに描き出します。
[目次]
プロローグ 母が家を出た日
第1章 父フリードリヒ・ヴィークと母マリアンネ
第2章 ロベルト・シューマンの登場
第3章 クララのキャリアが始まる
第4章 いばらの道
第5章 裁判
第6章 ピアニストと妻のはざまで
第7章 ロベルトの最後の日々
第8章 旅が人生となる
第9章 シューマン家の子どもたち
第10章 たそがれの光の中で
注釈・参考文献
あとがき
クララ・シューマンの人生と歴史上の出来事
はじめにきく1曲
“その日、クララが一歩ステージを歩み出したとたん、満堂の聴衆が総立ちとなり、かっさいのうずがまき起こった。あまりの歓呼の声のはげしさに圧倒され、ピアノのところまで進むのに長い時間がかかったが、ピアノの椅子に座れば、そこは大ベテランのクララである。身のふるえをしずめ、最後まで落ち着いて演奏することができた。当日の日記には、こう書かれている。「芸術家としての能力を、まだ十分保つうちに、この日のよろこびを神があたえたもうたことに、心からの感謝をささげつつ、床についた」――”(本文より)
「……ところで、あの美しいピアノ曲〈トロイメライ〉や、哀切なテーマがきく者の心にぐっと迫る《ピアノ協奏曲イ短調》を書き、四曲の交響曲をはじめ数々の名曲を残したロベルト・シューマンが音楽史上有数の作曲家であることを、現代のわたくしたちはよく知っています。彼の名前が大きいせいか、クララ・シューマンといえば、あのロベルト・シューマンの妻と説明され、そして納得される場合が少なくありません。しかし、これまでに述べてきましたように、クララ・シューマンはロベルト・シューマンの妻としての文脈のみで語られるべき存在ではなく、一人の独立した音楽家として少なからぬ業績を残した女性でした。彼女が強い自我と自覚をもって、女性の社会的地位の低かった十九世紀を生きぬいた、才能豊かな個人であったことに、もっと注意が払われなければならないでしょう。」(あとがきより)
※本書は当シリーズのための書き下ろしです。
■著者について
萩谷 由喜子(はぎや・ゆきこ)
音楽評論家。東京都文京区生まれ。日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後音楽教室を主宰するかたわら音楽評論を志鳥栄八郎に師事。専門研究分野は、女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。現在『音楽の友』『モーストリー・クラシック』『ハンナ』等の公演評欄を担当するほか各紙誌に執筆。NHKラジオ深夜便等放送番組に随時出演、各地でクラシック音楽講座、レクチャーコンサートの講師を務める。主な著書に『五線譜の薔薇』『音楽史を彩る女性たち』『幸田姉妹』『田中希代子』(以上ショパン)、『諏訪根自子』(アルファベータ)、『クラシックの作曲家たち』『クラシックのピアニストたち』『クロイツァーの肖像』(以上ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、宮澤賢治没後80年記念『宮澤賢治の聴いたクラシック』(小学館)、『〝蝶々夫人?と日露戦争』(中央公論新社) などがある。ミュージックペンクラブ・ジャパン会員、山田流協会、日本三曲協会会員。
商品詳細
商品番号 |
GTB01096304 |
発売日 |
2019/3/23 |
仕様 |
四六判縦/320頁 |
サイズ |
四六判 |
ページ数 |
320 |
JAN |
4947817277194 |
ISBN |
9784636963045 |
楽器 |
書籍 |
著者 |
萩谷 由喜子 |
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