カワイ出版

信長貴富:混声合唱による「東北地方の三つの盆唄」

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信長貴富:混声合唱による「東北地方の三つの盆唄」

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目安:7~14日
編曲:信長貴富
A4判/60頁
グレード:中級
演奏時間=約13分20秒
ISBN 978-4-7609-1360-2

既刊の女声版を2014年に混声合唱にリメイク。東北地方の盆唄に焦点をあて、新たな命を吹き込んだ作品。東日本大震災をきっかけに見直された地域社会の絆を、盆踊りという風習の中に再発見し、人間同士のつながりや、あの世とこの世のつながりを音楽の中で実現している。「相馬盆唄」(福島)と「さんさ踊唄」(岩手)には、ピアノの他に木鉦、当り鉦、トライアングル、トムトム(可能なら和太鼓)が用いられる。混声版の製作の際に「西馬音内盆唄」の最後が改訂された。

<まえがき>
この編曲集は、藤井宏樹先生がご指導されている東邦音楽大学合唱クラスのヨーロッパ演奏旅行の演目として作られたものです。まず2011年10月にハンガリーにて女声版が初演され、2014年10月に同じくハンガリーで混声版が初演されました。
東北の素材を選んだのは、女声版を作った年に起こった東日本大震災のことが頭にあったからです。中でも盆唄を取り上げたのは、現在も各地に残るこの風習を考察することで、日本で暮らす人々の死生観や宗教観を捉えてみたいという考えからでした。
盆の時期、「あの世」と「この世」が渾然となり、祭りの夜に燃え上がる陶酔感に私は憧れます。精霊を送り出すのが盆踊りという行事の本来の意味ですが、そこで歌われる唄の言葉や人々の意識の中に鎮魂的な意味合いはほとんど無いと言えます。日常生活に静かに堆積する悲しみを昇華させる機能を持ったイベントであると言った方が実態に近いでしょう。こうした緩やかな宗教観に根ざした心の交流が、かつての日本の共同体を持続させてきたのではないでしょうか。
「相馬盆唄」は福島県相馬地方の民謡。全国的によく知られ、日本中で踊られています。歌詞は豊年を祝う内容が中心となっています。
「西馬音内盆唄」は秋田県の南東部に位置する雄勝郡(おがちぐん)羽後町(うごまち)西馬音内(にしもない)の民謡。西馬音内の盆踊りは阿波踊り、郡上おどり(ぐじょうおどり)と並んで日本三大盆踊りとされています。『日本民謡大観 東北篇』(日本放送出版協会)によれば、この唄は「節のない地口」であり、「その内容には皮肉なものや諧謔的なものや、時としてはバレ唄式なもの迄で加はへ、節面白い笛や三味線の音につれて饒舌る」のが特徴とあります。
「さんさ(参差)踊」は旧南部領(盛岡首都圏)を中心に踊られています。上記資料には、「又の名を『そゝぎ踊』とも云ひ、昔は神社の祭典等でも必ず境内で踊られたと云ふが、現在では殆ど盆に限られて盆踊のやうになつて仕舞つた、太鼓、笛を先頭に右廻りの内陣を作り非常に早い速度で踊られる」とあります。
いずれの盆唄も地区によって或いは歌い手によって様々な節回しや歌詞で歌われており、今回編曲で取り上げたものがスタンダードであるというわけではありません。記譜によって固定化されるべきものではないのが民謡本来の姿であり、そこに編曲の難しさがあります。
歌詞の発音について、東北訛りを再現できるように記譜法を開発すべきなのですが、今回の譜面ではその理想を断念しており、リアリティの追求を演奏者の努力に委ねる形になっています。
その意味でも、演奏に際してはぜひオリジナルの(アレンジャーの手が加えられていない)盆唄の資料にあたっていただきたいと思います。「相馬盆唄」はたくさんの音源が市販されていますし、「西馬音内盆唄」と「さんさ踊唄」については『日本民謡大観』編纂のためにNHKが収集した音源をiTunes Storeで入手することができます。(「西馬音内盆唄」は“西馬音内盆踊”で検索してください。)

信長貴富

収載曲

相馬盆唄
  編曲:信長貴富
西馬音内(にしもない)盆唄
  編曲: 信長貴富
さんさ踊唄
  編曲: 信長貴富

商品詳細

発売日 2015/2/1
サイズ A4
ページ数 60
JAN 4962864913604
ISBN 9784760913602
楽器 合唱
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