カワイ出版

アベタカヒロ 女声合唱組曲 人間ごっこ

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アベタカヒロ 女声合唱組曲 人間ごっこ

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第2回熊遊舎的(ゆうゆうしゃてき)合唱祭にて、「女声アンサンブル桜組」によって初演された。 テキストはヒット曲の作詞家として知られている詩人の2006年の詩集から採られている。 曲は、明確な拍節感を持たず、不安定な音楽の「梅雨入り」。言葉によって展開が急転する「しおり」。まるで言葉遊びのような「いろんなこと」。無伴奏で始まり、上記の3曲とは異なる和声感を持つ「人間」の全4曲。演奏時間約20分。

アベタカヒロ プロフィール

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。在学中に歌の魅力を知り、卒業後は合唱や童謡などの分野を主軸に活動している。第20回かぶらの里童謡祭作曲公募で最優秀賞を受賞。近年では横浜市芸術文化教育プラットフォームのアーティストとして小学校で合唱制作授業を行なったり、森山直太朗氏の楽曲「花の名前」の合唱化を担当。主な作品に「混声(女声)合唱のための 最愛」(全音楽譜出版社)、「うち 知ってんねん」(教育芸術社)、小学校向け音楽劇シリーズ9「旅人とクマ」「ロバを売りにいったおじいさんと孫の話」(東京書籍)の劇中音楽。これまでに作曲を尾高惇忠、加羽沢美濃の両氏に、ピアノを加羽沢竹美、青柳晋の両氏に師事。日本童謡協会会員。

<まえがき>

 数多くの名詩が眼前にありながら、どんなに読んでも「今はこれではない」といった思考に遮られてしまい、気付けば季節が変わるほどの月日が経っていました。そんななか、2017年の夏に森山直太朗さんの楽曲の作詞を数多く手がけている御徒町 凧さんの詩集「人間ごっこ」との出逢いがありました。それは、普段から美しいハーモニーやメロディがあることを望む自分ならつい避けてしまいがちな、棘のある表現や若さゆえのある種の危うさを抱えた現代詩でした。しかし、読み進めていくうちにこの世界観が、どうも自分とそう遠いものでもないという感覚を抱くようになり、気付けばすっかり魅了されていたのです。

 第1曲「梅雨入り」は、言葉の流れにあわせて音楽を推進させたため拍子も響きも終始不安定です。第2曲「しおり」では風景や心情描写としてハーモニーをつけることを意識しましたが、「洗濯物」という現実的な言葉が突如現れるくだりでは音楽も急転します。第3曲「いろんなこと」は、まるで言葉遊びのような軽快なリズムのなかでときどき予想不可能なワードが挟み込まれており、音楽においてもできるだけ振り切って遊んでいます。終曲「人間」では、それまでの3曲とはまた少し違った性格を持たせつつ、この組曲に登場する「人間」の核心部分をえぐるかのように作曲していきました。
アベタカヒロ

収載曲

[1] 梅雨入り
  作曲: アベタカヒロ
  作詞: 御徒町 凧
  編成: 女声合唱
  グレード: 中級
[2] しおり     ? ?
  作曲: アベタカヒロ
  作詞: 御徒町 凧
  編成: 女声合唱
  グレード: 中級
[3] いろんなこと
  作曲: アベタカヒロ
  作詞: 御徒町 凧
  編成: 女声合唱
  グレード: 中級
[4] 人間     ? ? ?
  作曲: アベタカヒロ
  作詞: 御徒町 凧
  編成: 女声合唱
  グレード: 中級

商品詳細

発売日 2018/8/1
サイズ A4
ページ数 44
JAN 4962864925539
ISBN 9784760925537
楽器 合唱