2023年11月16日、「コーラス・和音」第6回演奏会（指揮：宍戸 純）委嘱作品。日常のさりげない出来事を語っている詩と曲がぴったり合っており、ご近所のおかあさんコーラスグループがちょっとおしゃれして合唱祭や自分たちの発表会等で演奏するのにふさわしい作品。グレード：初～中級
演奏時間約15分。

　この作品は、工藤直子さんの6編の詩からなる組曲です。コーラス・和音さんの委嘱により2019年に作曲し、コロナ禍を経て2023年の第6回演奏会にて初演していただきました。 　工藤さんは「会う」ということをとても大切にされていて、それを詩に書かれているように思います。周りには人だけでなく自然や物など、たくさんの友だちがいるので日々寂しくないと感じていらっしゃるそうです。この組曲では、そんなユニークな友達との出会い（挨拶、自己紹介、会話）など、日々を楽しむヒントが詰まった詩で構成しました。 　タイトルの「あしたが ある」は3曲目の詩からとりました。マーチ風の終曲「なんとかなる」しかり、工藤さんの力強く前向きな言葉は、不安なことや上手くいかないことがあった時でも、日々を元気に生き抜くためのおまじないのように響いてきます。工藤さんの素敵な言葉が詰まった応援歌のような作品になればと思い、作曲いたしました。曲によっては少し振りをつけていただくのも楽しいかもしれません。 　最後になりますが、指揮の宍戸 純先生、ピアノの原 玲奈先生、コーラス・和音の皆様はじめご関係者の皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。