ブレーンさんに「中高生が楽しめる教育的な曲」というテーマで委嘱いただいた際、真っ先に思い浮かんだのがJ.スウェアリンジェン氏の音楽でした。 私も中高生時代は吹奏楽部で、当時は邦人作品がまだまだ少なく、スウェアリンジェン氏の作品には本当にお世話になりました。 「インヴィクタ序曲」「ロマネスク」「センチュリア」「シーゲート序曲」・・・と挙げればキリがありません。そんなスウェアリンジェン氏をオマージュし、彼の作品のようなサウンドを目指して作曲したのが今回の「A New Singer」です。 高らかなファンファーレ、爽快なメロディ、歌心のある中間部を持ち、各パートにそれぞれ楽しい役割のある、そして練習を通じて基礎力をつけられるといった、まさに“教育的な”作品となっています。 コンクールをはじめ、文化祭などの催しや普段の基礎合奏など様々な場面で演奏していただければ幸いです。 タイトルの「A New Singer」は“新たなる歌い手”という意味を持ちます。楽器を始めて間もない方が(そうでない方も)奏者=歌い手として舞台に立ち脚光を浴びるイメージをもって練習してほしいと思います。 そして「A New Singer」、スウェアリンジェン氏(Swearingen)のアナグラムでもあるのです!
(高橋宏樹)
Piccolo Flute Oboe (Option) Bassoon (Option)
1st Clarinet in B♭ 2nd Clarinet in B♭ *Bass Clarinet in B♭
Alto Saxophone in E♭ Tenor Saxophone in B♭ *Baritone Saxophone in E♭