本書はコンテンポラリー・ジャズ・ギター・スタイルのアドリブ方法をなるべく簡単に学んでいくための、ロック・ギター経験者向けギター教則本です。

パット・メセニーやジョン・スコフィールド以降のギタリスト(カート・ローゼンウィンケルやジョナサン・クライスバーグ、マイク・モレノなど)のプレイと、ロックやフュージョンにおけるアドリブ手法の共通点、あるいは相違点などを認識しながら身に付けていきます。コンテンポラリー・ジャズ系のアプローチは時としてとても難解なイメージを受けるものですが、ギターの指板上で考えていくとそうでもないものも多いので、その点に着目して説明を行っています。

※紙面で解説している譜例の模範演奏&マイナスワンが収録されたCD付。

【CONTENTS】
Introduction 序章
～コンテンポラリー・ジャズ・ギター・スタイルを学んでいく前に～

1. ダイアトニック・コードとコード・スケール(アヴェイラブル・ノート・スケール)
2. コード一発でベーシックなアヴェイラブル・ノート・スケール
3. ２-５-１進行について

Chapter 1 1つのコードに対するアプローチ(基礎編)
～まずは“簡単アプローチ”でコンテンポラリーなフレージングに挑戦～

1. メジャー・コード1発
2. マイナー・コード1発
3. ドミナント7th(ナチュラル・テンション系)コード1発
4. ドミナント7th(オルタード・テンション系)コード1発

Chapter 2 1つのコードに対するアプローチ(応用編)
～簡単アプローチの発展系&新アプローチでよりコンテンポラリーに～

1. メジャー・コード1発
2. マイナー・コード1発
3. ドミナント7th(ナチュラル・テンション系)コード1発
4. ドミナント7th(オルタード・テンション系)コード1発

Chapter 3 頻出するコード進行に対しての実践アプローチ
～様々なシチュエーションにアダプトすることでセンスを磨こう～

1. クラシカル・メタル的なEのパワー・コード1発
2. ２m7-５7-１maj7
3. ２m7(♭5)-５7(♭9)-１m
4. ブルース進行

Chapter 4 様々なコンテンポラリーなアプローチ法
～より発展した考え方を身に付け、時代の先端を歩むプレイヤーに～
1. シンメトリック・オーギュメンテッド・スケール
2. メジャー・トライアド・アプローチ
3. リズム・アプローチ
4. ストリング・スキッピング
5. ヴァーティカル・パターン・ディスプレイスメント

Column
・ジョンスコ／メセニー以降のコンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト達
・1960年代～1970年代生まれのコンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト達に、多大な影響を与えたワンアンドオンリーなギタリスト
・コンテンポラリー・ジャズ・ギタリストとフュージョン・ギタリストの違いについての私見
・スーパー・インポーズについて
・“脱ビ・バップ・フレーズとジム・ホール&パット・メセニー”についての独り言

ミニコラム
１コンテンポラリー・ジャズ・ギター・スタイルを学べるギター教則本あれこれ
２“ドミナント・モーション”は和製英語!?
３“コンディミ”も和製英語
４ジャズ・スタンダード曲での変拍子(odd meter)アプローチ
５コンテンポラリー・ジャズ・ギタリストのギター教則映像