㈱NHK出版
NHKブックス(1142)オペラ・シンドローム 島田雅彦/著
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ド派手な舞台に華麗な衣裳、奇想天外な物語に魂をゆさぶる音楽、そして、湧き出す情念そのままに歌い上げる歌手たちの声―。イタリアで生まれて四〇〇年、オペラは今なお世界で、「最強の総合芸術」「娯楽の王様」として君臨し続けている。そこでは、王侯貴族のような豪華絢爛な気分を味わってもいいし、形式美を楽しんでもいいし、残酷な悲劇の結末に感涙してもいい。オペラに正しい見方はない。いや、あらゆる見方が正しいのだ。「命をかけるべき最高の遊戯」とまで言い放つ偏愛主義者が説く、入名書でかつ極め付きのオペラ至上論である。
第1章 ドン・ジョヴァンニの正体―モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』;
第2章 楽壇のナポレオン―ロッシーニ『アルジェのイタリア女』『ランスへの旅』;
第3章 歌姫たちの超絶技巧―ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』、ベッリーニ『ノルマ』;
第4章 救いのないマッチョ・オペラ―ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』『運命の力』;
第5章 主役を操る悪役―ヴェルディ『オテロ』;
第6章 極上なる催眠―ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』;
第7章 「蝶々夫人」と息子の物語―プッチーニ『蝶々夫人』;
第8章 完璧なるマニエリスム―R.シュトラウス『ばらの騎士』;
第9章 オペラではすべてが許される―ショスタコーヴィチ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』
商品詳細
発売日 |
2009/9/20 |
ISBN |
9784140911426 |
楽器 |
書籍 |
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