{"product_id":"9784621311745","title":"音楽史事典","description":"「音楽史」といえば，「西洋音楽史」のことを意味してしまいがちなこれまでの通念を排し，本事典は異なるスタンスで企画されたものだからである．音楽史という研究分野がそもそも西洋に発したものであることが，この通念を支えてきた大きな理由であったが，バッハ，モーツァルト，ベートーヴェンといった「大作曲家」の名前をまず思い浮かべるような音楽史のあり方は，今日もはや通用しない．世界には数えきれぬほど多くの異なった音楽文化があり，その一つひとつが歴史的に成立して現在に至っていることは明らかなのであり，それらを包括するような歴史でなければ，少なくとも「音楽史」を標榜することはすでにできなくなっている．そもそも「西洋音楽」自体が周辺地域や遠く離れた地域の音楽文化との接触の過程で，それらからの影響を伴いながら歴史的な変遷を経てきており，「西洋音楽」という枠組みで「歴史」を語ること自体が今日では意味をなさなくなってきているという事情もある．\u003cbr\u003e　このことは西洋音楽に限らず，「音楽文化」全般にも認められる事情である．一つの「音楽文化」をどこで区切るのかという問題は，今日非常にやっかいになってきている．国や地域や民族でくくることは一見できそうだが，音楽に限らず，文化は常に異なるものと接触し，その影響を受けながらお互いに変遷しあうものであり，ひとやものの移動，民族の混淆などがそこに深く係わっているということを勘案するならば，何らかの音楽文化の歴史を単体で論じることの虚しさも自ずと見えてこよう．それゆえ，本来描かれねばならないのは，世界の中に存在する個別の音楽の歴史ではなく，「世界音楽史」というようなものであることも自明となろう．しかしそれが限りなくやっかい，いやほとんど不可能とも思われることは言うに及ばずである．\u003cbr\u003eそうした「世界音楽史」がいつの日か大きなスケールで書かれる日を夢見つつも，我々は現在できることに地道に取り組まねばならない．本書ではそれゆえ，今の日本の我々が関心をもち，また取り組みうる音楽史の枠組みとして五つの章を設定した．日本音楽，西洋音楽，民族音楽，ポピュラー音楽，そして以上4章までの枠組みに収まらない領域横断的なトピックを扱う第5章という五つである．ことに第5章には，それぞれの音楽文化に共通する歴史，あるいは異なる音楽文化同士が接する際に生じる歴史などがテーマ設定されている．【「刊行にあたって」より一部抜粋】\u003cbr\u003e\u003cbr\u003e日本音楽学会","brand":"丸善","offers":[{"title":"Default Title","offer_id":44025660080179,"sku":"9784621311745","price":24200.0,"currency_code":"JPY","in_stock":false}],"thumbnail_url":"\/\/cdn.shopify.com\/s\/files\/1\/0553\/1566\/0851\/files\/9784621311745_5e292f9d-9d1b-4205-82c2-6ed49718e8e1.jpg?v=1770171555","url":"https:\/\/sheetmusic.jp.yamaha.com\/products\/9784621311745","provider":"Sheet Music Store","version":"1.0","type":"link"}