ありな書房
オペラのイコノロジー3 魔笛 夜の女王の謎/長野順子
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モーツァルトの演劇的旋律にのって、シカネーダーの演出と仕掛けが踊る古代の神話的形象を召喚。新たな啓蒙/異界の神話を創造する、祝祭的/視覚的スペクタクルを解く、ユニークな「魔笛」論。
モーツァルト最後の年のオペラ「魔笛」の謎。「夜の女王」とザラストロの善悪の立場が逆転するのはなぜか。「太陽の神殿」の勝利に夜の世界は永遠に滅び去ってしまったのか。道化役パパゲーノと奴隷頭モノスタートスの存在は、闇から光へという「近代の神話」に疑問をなげかける。タミーノの試練を最終的に先導する「夜の女王」の娘パミーナは、多次元を自由に越境する。異界からやってきた二人の女性を軸にすえて、混沌と闇を含み躍動する多層的なイメージと音の世界を読み解く、ユニークな「魔笛」論。
プロローク ドイツ・オペラ「魔笛」;
第1幕 異界からのメッセージ―「夜の女王」;
第2幕 啓蒙主義の理想とその影―ザラストロとモノスタートス;
第3幕 魔法オペラか「啓蒙」の神話か―タミーノ;
第4幕 葦笛と魔法の鈴―「自然人」パパゲーノ;
第5幕 エネルギーの中心点―パミーナ;
第6幕 「魔笛」のウィーンとベルリン―シンケルの舞台装置;
エピローク 「夜の女王」の「謎」
商品詳細
発売日 |
2007/1/15 |
ISBN |
9784756607959 |
楽器 |
書籍 |
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