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トロピカリア カルロス・カラード/著

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トロピカリア カルロス・カラード/著

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~国粋主義、保守派、マンネリズム・・・停滞する60年代ブラジル音楽界を席巻した反逆児たち。
1960年代半ばのブラジル音楽界は国粋主義的政治色に支配され、過剰なまでの保守化やマンネリ化が進んでいました。そんな中で、カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ガル・コスタらを中心とする若手ミュージシャンたちは、ブラジル音楽の特質を活かしながら、ロックなど海外の音楽を取り入れることで停滞気味な音楽シーンの体質を変えようとしていました。
この動きはトロピカリア運動と呼ばれ、カエターノらトロピカリスタ(トロピカリア主義者)たちは、保守派の忌み嫌うエレキギターを引っさげ、奇抜な衣装と度肝を抜くパフォーマンス、そしてアイロニーに満ちた現実主義的な歌詞で自らの音楽的主張を訴えました。
本書は、まるで真夏のスコールのように、保守的な風潮を水浸しにし、既成の音楽シーンをひと時(トロピカリア運動が実質的に機能したのは1967年の10月から1968年の12月まで)消滅させた文化・芸術運動をミュージシャンたちのエピソードで綴った「60s・ブラジリアン・ミュージック」の手引き書です。

カルロス・カラード/著

商品詳細

発売日 2006/2/25
ISBN 9784903267210
楽器 書籍