今回は、“ドリアンスケール”と“ミクソリディアンスケール”という2種類のスケールをまとめて紹介する。どちらもメジャースケールを並べ換えて作られる代表的なスケールだ。それぞれどんなスケールなのかチェックしよう。
解説/浦田泰宏
今回覚える2種類のスケールは、前回取りあげたメジャースケール中の「ド」以外の音をトニックに置き換えて形作られる。各スケールの特徴とポジション、活用例を覚えよう。
譜例1(a)のドリアンスケールはメジャースケールの第2音(レ)をトニックとするスケールだ。マイナーキーで使われるスケールのひとつで、マイナーキーの暗さが中和された感覚が特徴。(b)のミクソリディアンスケールはメジャースケールの第5音(ソ)をトニックとするスケールだ。メジャーキーで使用され、メジャースケールよりブルースっぽい雰囲気を持っている。
図(a)は6弦10フレットのD音をトニックとするDドリアンスケール、(b)は6弦15フレットのG音をトニックとするGミクソリディアンスケールのポジション例。(a) は1〜2弦と3〜4弦が異弦同フレットの関係になる。(b)は5弦トニックのCメジャースケールと共通のポジションだ。
譜例2(a)はDドリアン、(b)はGミクソリディアンスケールを基盤とするリードフレーズの例。どちらも図のポジションを土台に作成している。それぞれ最後はトニックの音に解決する音使いだ。できれば譜例のコードの音を鳴らしながら弾くと、各スケールの持ち味がよくわかるはず。
(Go!Go! GUITAR 2019年2月号に掲載した内容を再編集したものです)
Edit:溝口元海
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