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弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 最終回 ドリアン&ミクソリディアンスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 最終回 ドリアン&ミクソリディアンスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今回は、“ドリアンスケール”と“ミクソリディアンスケール”という2種類のスケールをまとめて紹介する。どちらもメジャースケールを並べ換えて作られる代表的なスケールだ。それぞれどんなスケールなのかチェックしよう。 解説/浦田泰宏   今回覚える2種類のスケールは、前回取りあげたメジャースケール中の「ド」以外の音をトニックに置き換えて形作られる。各スケールの特徴とポジション、活用例を覚えよう。   譜例1(a)のドリアンスケールはメジャースケールの第2音(レ)をトニックとするスケールだ。マイナーキーで使われるスケールのひとつで、マイナーキーの暗さが中和された感覚が特徴。(b)のミクソリディアンスケールはメジャースケールの第5音(ソ)をトニックとするスケールだ。メジャーキーで使用され、メジャースケールよりブルースっぽい雰囲気を持っている。     図(a)は6弦10フレットのD音をトニックとするDドリアンスケール、(b)は6弦15フレットのG音をトニックとするGミクソリディアンスケールのポジション例。(a) は1〜2弦と3〜4弦が異弦同フレットの関係になる。(b)は5弦トニックのCメジャースケールと共通のポジションだ。     譜例2(a)はDドリアン、(b)はGミクソリディアンスケールを基盤とするリードフレーズの例。どちらも図のポジションを土台に作成している。それぞれ最後はトニックの音に解決する音使いだ。できれば譜例のコードの音を鳴らしながら弾くと、各スケールの持ち味がよくわかるはず。   (Go!Go! GUITAR 2019年2月号に掲載した内容を再編集したものです)   Edit:溝口元海   【関連記事】 弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール   弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール   【ギター講座】をもっと見る → この記事を読んだ人におすすめの商品 アコースティックギターの教科書 エレキギターの教科書...

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

連載の2回目は、メジャーとマイナーの各キーのメロディーとコード全体の基盤となる、2種類のスケールを覚えよう。どちらも前回紹介したペンタトニックスケールに2個の音を加えた構造のスケールだ。 解説/浦田泰宏   “メジャースケール”は、誰にとっても馴染みがあるはずの「ドレミファソラシ」という7個の音で形成されるスケールで、メジャーキーのメロディーおよびコードの基盤として用いられる。前回紹介したメジャーペンタトニックスケールとの関連性も参考にしながら、構成音と使い方を覚えよう。   メジャースケールは、「ドレミソラ」という5 音で構成されるメジャーペンタトニックスケールに「ファ、シ」の2音をプラスした、7音構成のスケールだ。譜例1はC音をトニックとするCメジャースケールの例。「CDEFGAB」という音で形成され、各音は1stや2ndといった、トニックからの度数で表わすこともある。トニックの「ド」の音に解決する、明るくストレートでクセのないメロディー感覚が特徴だ。     まず、図1(a) のようなCメジャースケールの6弦トニックのポジションを覚えよう。「ドレミソラ」というCメジャーペンタトニックスケールのポジションを基準にすると、「ミの半音上(1フレット右)」にあたる「ファ」と、「ドの半音下(1フレット左)」にあたる「シ」の2音をプラスする。5弦と6弦のポジションは異弦同フレットの関係、2弦と3弦が1フレット違いの同形になる。 図1(b) は、5弦15フレットをトニックとするポジションだ。この位置では、1弦と2弦、4弦と5弦が異弦同フレットの関係になる。それぞれのポジションを覚えよう。     メジャースケールの活用例として、「Wherever you are」(ONE OK ROCK)の間奏のギターソロ(3:20〜)を紹介しよう。曲のキーはEメジャーで、譜例2のギターソロはEの音をトニック(1st)とするEメジャースケールを基盤に作られている。 1〜2小節目は、「E、BonD♯」というコードの構成音を中心とするアルペジオフレーズだ。1小節目の2弦7フレットはコード外の音で、9thのテンションにあたる。 3〜4小節目は半音チョーキングを使ったフレージング。3小節目は「3rd → 4th → 3rd」、4小節目は「7th → 8th(1st)→ 7th」と、いずれもEメジャースケール上での半音の音程をチョーキングとチョークダウンで連結している。 5〜6小節目は、Aコードの構成音とEメジャースケールの音を組み合わせたフレーズ。6小節目で半音チョーキングした「♭3rd(3rd...

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第1回 基礎知識&ペンタトニックスケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】

この連載では、曲のメロディーやコード、ギターのフレーズなどの基盤として用いられるスケールの特徴や使い方などを紹介していく。第1回目では、スケール全般についての基礎知識と“ペンタトニックスケール”を覚えよう! 解説/浦田泰宏   “スケール” は日本語で「音階」と呼ばれ「1オクターブの範囲内で音を高さの順に並べたもの」という意味だ。音の数や選び方で多くの種類がある。譜例1のような「ドレミファソラシ(CDEFGAB)」という音階も“ メジャースケール” というスケールの一種だ。この譜例はCの音を起点(トニック)とする“C メジャースケール” の例で、トニックの高さによってキー(調)が決まる。 メジャースケールは、メジャーキー(長調)のメロディーおよびコードの基盤として用いられ、譜例2(a) のようなメロディーやギターのフレーズを作るために使われたり、(b) のように音を重ねることで、メロディーを伴奏するコード(和音)が作られたりする。 なお、スケールとして表示されるのは1オクターブの範囲内の音だが、実際に使われるのはオクターブ違いの音も含まれるので覚えておこう。     スケールには、構成音(スケールノート)の数や高さによって多くの種類がある。今回は5個の音で作られる“ペンタトニックスケール”を覚えよう。   ペンタトニックスケールには、メジャー(長調)とマイナー(短調)の2種類があり、「ドレミソラ(CDEGA)」という5個の音を並べ替えて作られる。C音をトニックとする場合は、譜例1のCメジャースケールから「ファ(F)」と「シ(B)」を抜いた5音構成で、「ド」をトニックとするとメジャーペンタトニック、「ラ」がトニックならマイナーペンタトニックというスケールになる(譜例3)。構成音は同じだが、前者は明るく、後者は暗いメロディー感覚が特徴だ。 ペンタトニックスケールは、古くから世界各地の民謡や童謡などで用いられていて、メジャーペンタトニックは「蛍の光」などのスコットランド民謡、マイナーペンタトニックはロックの母体であるブルースや、「ソーラン節」など日本民謡のメロディー的基盤になっている。ペンタトニックスケールは、通称“ ペンタ” と略されることが多い。     ギターでスケールを覚える場合は、構成音を覚えるよりもフィンガーボード上のポジションを覚えるほうが簡単だ。特にペンタトニックスケールはポジションの形が視覚的にわかりやすいので、音符よりもまずカタチで覚えたというギタリストも多いはずだ。実際のポジションはキーやコードによって何種類もあるが、まず覚えておきたいのが図1の2種類。メジャー/マイナーそれぞれのトニックが位置する弦から、(a) は「6弦トニック」、(b)は「5弦トニック」と呼ばれている。どちらも実際の演奏でよく使われるので、ポジション全体の形を覚えてしまおう。 他のキーで演奏する場合は、トニックをその音の場所に合わせて移動させればOK。例えばA(メジャー)のキーで弾くときは「ド」がA音になる位置(6弦5フレットまたは5弦12フレット)にポジション全体を移動させる。     ペンタトニックスケールは、ブルースまたはその影響を受けたロックにおけるマイナーペンタトニックスケールの使用例が大半だ。 譜例4(a)...

エレキギター「構え方」研究部【Go!Go! GUITAR プレイバック】

エレキギター「構え方」研究部【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ギターの高さおよび構え方は、演奏性やトーンにも多大な影響を与える重要な要素! 本講座では、ギターの構え方を代表的な3タイプに分類し、それぞれの特徴を徹底分析。     構え方の違いとして一番わかりやすいのが、何と言ってもルックスだろう。低く構えたほうがロックテイスト溢れ、高く構えるとテクニカルプレイが中心の堅実なギタリストといった印象を与える。音楽性だけでなく見た目も大事なので、考慮して選びたい。   ギター位置の高さを変えることで、演奏性や見た目が変わるだけでなく、ピッキングの角度(アングル)も変わる。ピッキングアングルが変わると、トーンのニュアンスや響きも変化するぞ。どのように変化するかは、実際に試してみてほしい。   ギターを高く持つと手首の位置が上がり、ギターの高さを下げるにつれて手首の位置も下がっていく。手首の位置が上がるほど、演奏性も比例して上がる。演奏性と見た目のバランスを見つつ、ベストなポジションを見つけよう。高く持ちすぎると窮屈になることも。   弦に対して、ピックをどのような角度で当てるかを“ ピッキングアングル”と言う。大まかに順アングル/平行アングル/逆アングルの3種類で、平行アングルを基準に考えると、順アングルはエッジの効いた音色、逆アングルは芯のある太いトーンが得られやすいとされている。   ▲3種類のピッキングアングルで自在に弾き分けられるようになると、表現力はかなり向上する。ピックを持つ人差指と親指で、ピックの角度をコントロールするのがコツだ。   ネックの角度を水平にしたり、立てるようにして構えるギタリストも多い。これは見た目の変化が大きいが、それだけでなくピッキングアングルも変わる。ネックを水平に持つとピックが弦により平行に当たり、ネックを立てるとより弦とピックに摩擦が生じジャリッとしたトーンを得ることができる。   ▲ネックを立てて持つフォームと、ネックを水平にして構えるフォーム。どちらも低め(ストラップを長め)にして構えるのが特徴だが、写真の通り見た目の印象はかなり異なる。   弦に対して平行気味にピックが当たる! ストローク時の動きは、肘と手首を支点にピックが平行気味に弦に当たる。ピックを平行気味に当てることで、弦を効率良く振動させることができる。肘付近をボディに当てて弾くと、右手のフォームを安定させることができるぞ。 コード/単音弾きともに安定した押弦が可能 コードの押弦や単音フレーズのフィンガリングにおいて、高い演奏性をキープすることができる。左手首が最適な位置にまで上がるため、特にバレーコードなどで手首を無理に曲げずに(負担をかけずに)押弦することが可能となる。   パワーコード主体のバッキングと相性抜群! 低く構える場合、ピッキングは自然と右手を振り下ろす形になる。パワーコードを主体としたバッキングとの相性は抜群で、見た目のワイルドさはさることながら、ピックと巻き弦との摩擦が増すことで迫力のある音色を得ることができる。 バレーや単音弾きの押弦レベルは最高難易度! ネックの位置が下がるため、自然と左手が伸びたフォームに。バレーコードや単音(特にハイポジション)の押弦の難しさが一気にハネ上がる。しかし、それを弾きこなしてこそ漢!という美学も存在するので、一度試してみる価値はアリ!   逆アングルで弾くことで絶品のトーンを獲得...

今すぐ分かる!アンプセッティング完全攻略【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今すぐ分かる!アンプセッティング完全攻略【Go!Go! GUITAR プレイバック】

アンプのセッティング…それはギタリストにとって永遠の課題であり、飽くなき探究心をそそられる奥深き世界である。本講座では、練習スタジオに多く常備されているマーシャル/ローランド/フェンダーアンプのセッティング術を指南。動画もチェックして、自分だけの音作りを確立しよう!  アンプのサンプル音源はコチラ >>    アンプの種類は大きく分けて真空管とトランジスタの2種類! チューブアンプは、電気信号を増幅させるパーツに真空管を使ったタイプで、自然で温かみのあるサウンドが魅力。一方でトランジスタアンプは、増幅回路にトランジスタやICを使用していて、真空管に比べて手軽かつ安価、さらに経年変化も少ないため壊れにくいという特徴を持っている。 ●チューブアンプ ▲信号の増幅に真空管を使用/自然で温かみのある音色/同じワット数でも音量や音圧感が大きい。 ●トランジスタアンプ ▲信号の増幅にトランジスタを使用/経年変化が少なく安価/発熱&消費電量が少ない/クセのない素直なサウンド。 ​​​​​​​ ツマミの名称と役割 (例:マーシャル JCM2000) [ POWER ] 主電源。オンにすることで真空管を温める。 [ STANDBY ] 真空管に電圧がかかり電流が流れる。このスイッチがオンになって初めて音が出せる状態に。 [ PRESENCE ] 超高音域を調節。上げることで音の輪郭が明瞭になる。 [ TREBLE ] 高音域を調節。上げ過ぎると音がキンキンしてしまうので注意。...

使いこなせば百人力!マルチエフェクターのトリセツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

使いこなせば百人力!マルチエフェクターのトリセツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

さまざまな機能を備え、初心者にも人気が高いマルチエフェクター。しかし、便利ゆえに使いこなすにはコツが必要だ。宝の持ち腐れになってしまわないよう、使い方の基本を紹介! 模範演奏動画はコチラ >>   多機能で持ち運びがしやすい!初心者や上級者にもオススメ マルチエフェクターとは、多種多様なエフェクト/機能を搭載したペダル。一台でさまざまな効果を内蔵しているためコストパフォーマンスが高く、初心者からプロまで愛用者は多い。近年ではパソコンとの連携機能を備えた機種も多く、自宅練習や録音、ライブなどあらゆる場面で活躍。エレキのみならずアコギ用もある。一台で事足りるため持ち運びがラクで、セッティングの煩わしさや、ケーブル周りのトラブルが少ないといったメリットも。基本操作さえ覚えてしまえば、これほど便利なものはない!       1 音の完成形をイメージする 多機能なマルチを使う場合は特に、自分が鳴らしたい音の完成形をイメージしておくことで、音作りを格段にスムーズに行うことができる。どんな音を選択すればいいかわからない!という人は、下の表を参考にしよう。 【歪み系】   【空間系】   【その他】   2 便利だからこそ工夫が必要!時間をかけて慣れよう マルチに限った話ではないが、時間をかけて使い方に慣れていくことが大切。多機能なため、効果や機能を把握したり使いこなすのに時間がかかるかもしれないが、根気よく向き合っていこう。 ​​​​​​​3 ライブで焦らないよう機能を把握しておこう ライブ中に使いこなせてこそ真のマルチマスター。演奏中に複数のサウンドを切り替えたい場合など、使い方に慣れておかないと焦ってしまうことも。使いたいパッチの番号も忘れないようにして、順番や配置も工夫しよう。​​​​​​​   BOSS GT-1 ▲小型かつ軽量で、初心者にも使いやすい一台。今回は基本操作のみを紹介するが、108種類のエフェクトや、ユーザーメモリーとプリセットメモリーを各99個搭載しており、プロクオリティのパッチも無料ダウンロードできる。また、外部ペダルの接続端子も装備。価格はオープンプライス。   〈覚えておきたいマルチエフェクター用語〉...

右手を自在に使いこなす9の裏テク【Go!Go! GUITAR プレイバック】

右手を自在に使いこなす9の裏テク【Go!Go! GUITAR プレイバック】

ピックの持ち方やストローク方法、ピッキング角度など、“右手”に焦点を当てた講座をお届け! これを機に改めて自分のスタイルを見つめ直してみよう! アコギ派のキミもエレキ派のアナタも、しっかり右手のテクニックを習得してほしい!     ピックのどの位置を持つかによって演奏性やトーンは変化する。基本的に、ピックを浅く持つと余計な力が抜けてタッチが軽くなり、反対にピックを深く持つと先端の回転がタイトになるので、ピッキング動作が軽くなる。曲調や曲の展開に合わせて、持ち方を変えるのがベストだ。   オーソドックスな位置 ▲親指からはみ出たピックの面積が、上部/下部とも同じくらいに持つのが一般的な持ち方だ。   ピックを浅く持つ ▲浅めに持つことで安定性はやや落ちるが、タッチが軽くなることでブライトなトーンを演出。   ピックを深く持つ ▲手首の支点からピック先端までの回転がタイトになるので、単音中心のリードプレイに最適だ。    人差指と親指以外の指を、開くか閉じるかによってアタック感が変化する。ピックを握り込む“グー型”は、アタック感が増すが細かいピッキングに不向きとされ、指を開く“パー型”は、ピックを握る強さの調節やピッキング角度の調整がしやすい。微妙なアタック感の違いを確かめてみよう。   指を開く一般的な持ち方 ▲指先を自由に動かせるため、ピッキングのニュアンスがつけやすい。万能タイプだ。   指を閉じる持ち方 ▲コブシのような“塊感”があるため、アタック感も増す。特にアコギで試すと違いがわかる。​​​​​​​    コラム  弾いているとピックがズレてしまう場合の対処法​​​​​​​​​​​​​​  まずは持ち方の見直し。力を入れすぎず、かと言って緩すぎない絶妙な力加減を見つけよう。あとは、滑り止め加工が施されたピックを選ぶ。手汗が原因でズレる場合、この対処法が有効。    ピックのどの部分を使って弾くかによっても、音色や演奏性は大きく変化する。図1のように、ピックの鋭角な部分でピッキングするとエッジのあるトーンに。一方、図2のように鈍角なピックの側面を使ってピッキングすると、弦との摩擦が和らぎ、太く温かなトーンになる。偉人、スティーヴィー・レイ・ヴォーンもこの持ち方!   音の鋭さが変わる! ▲図1が一般的なピッキング部分。ピッキングのタッチがマイルドになる図2を愛用するギタリストも多い。​​​​​​​  ...

DEPAPEPEが教える バレーコードをクリアに鳴らすコツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

DEPAPEPEが教える バレーコードをクリアに鳴らすコツ【Go!Go! GUITAR プレイバック】

今も昔も、初心者の前に立ちはだかる最大の壁と言えば“バレーコード”だ。本講座では、ギターインストゥルメンタルユニットのDEPAPEPE を迎え、正しいフォームをあらゆる視点から検証しつつ、絶対に押さえられるようになるコツを伝授してもらった! PROFILE デパペペ/徳岡慶也と三浦拓也によるギターインストゥルメンタルユニット。02年11月結成。05年、アルバム『Let'sGo!!!』でメジャーデビュー。5/10(日)TOKYO DOME CITY HALLにて〈DEPAPEPE メジャーデビュー15周年!これからもよろしく 大感謝祭!!!〉を開催。詳しくはオフィシャルサイトにて。 https://rainbow-e.co.jp/depapepe/   DEPAPEPEによるデモ演奏はコチラ >>    バレーコードとは、人差指などで複数の弦を押さえる(これをセーハと言う)コードのこと。人差指がカポの役割を果たしているので、ローコードを平行移動したものと言うとわかりやすいかもしれないね。その中で、初心者の壁として挙げられるのが“Fコード”だ。バレーコードが難関と言われる理由、それは1本の指で複数の弦を押さえる“セーハ”に他ならない。言い換えれば、このセーハさえ攻略できれば成功も目前だぞ!   ×ギターと体が離れている ▲腕が伸びると手首の角度がきつくなり、弦を押さえる指に力が入りにくくなる。   ×指のハラで押さえている ▲人差指のハラ全体で押さえると、押弦に力が必要になり音を鳴らしにくくなってしまう。   ×他の指が寝ている ▲人差指以外の指が寝ると、他の弦をミュート(触れる)してしまい音が鳴らないという事態に!   ×脇が空きすぎ ▲腕が伸びてしまっている証拠。手首の角度にも無理があるので、手首を痛めてしまう原因にも。​​​​​​​    正面  指の角度や押弦する場所など細かいところにポイントが! バレーコードが上手く押さえられない場合は、フォームの悪さに原因があることが多い。DEPAPEPE...

~ギターの壁を超えるあるあるエピソード~ザセツ君が行く! EPISODE 17 ピックの選び方&持ち方 【Go!Go! GUITAR プレイバック】

~ギターの壁を超えるあるあるエピソード~ザセツ君が行く! EPISODE 17 ピックの選び方&持ち方 【Go!Go! GUITAR プレイバック】

1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう!     【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 学園祭に出店する模擬店は、まさかのピック専門店!? 歴代のOBや顧問のツテで仕入れたピックのそのラインナップは、近所の楽器屋よりも豊富で雑誌の取材が来るほど話題に! 中央:ジョン先生 ザセツ君が通う高校の英語(グラマー)教師で、軽音部の顧問。名前だけで選んだ妻のヨーコには頭が上がらない自称・永遠の40歳。 右:剛田さつき 吹奏楽部で学園のマドンナ。軽音部に顔を出しては、高校生とは思えない超絶サックスソロで周りの度肝を抜く。実家は街の老舗ジャズ喫茶『ビバップ』。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.       エレキ用、アコギ用という区別はないが、ピックには硬さ(厚み)、形状、材質に様々な種類がある。もちろん、どれを選ぶかで弾き心地や音色が変わるので、コレというピックが決まるまでは色々なピックを試そう。 硬さ(厚み)はメーカーによって表記が違うが「図1」を頭に入れておけば大丈夫だ。   形状は、ここでは紹介しきれないほどの種類があるが、よく使われているのがオニギリ(トライアングル)型とティアドロップ型。他では、ジャズ型、ホームベース型などもある(図2)。   材質も様々だ。昔からあるのがセルロイドで、フェンダーやギブソンのピックに多い。近年は色々な素材のピックが開発されていて、トーテックス、デルリン、ナイロン、ウルテム、そして変わったものではステンレス、カーボン、アクリルや、木、石、骨なんて素材もある。大まかな特徴を「図3」にまとめておいた。           それほど高価なものでもなく、消耗品でもあるので、ピックを買い換えるときにいくつかの厚み、形状、素材を選んで試してみよう。自分に合ったピックはキミにしかわからないものだからね。チェックポイントは“弾いていて違和感を感じないこと”だ。ピックの先端が削れてくるとピッキングの感じも変わってしまうので、早めに交換しよう。   硬さ(厚み)は弾き心地に大きく影響する。基本的には、硬いピックほどしっかりした音が出るが、柔らかいタイプを使っているプロのギタリストもいるので、どれが良いかということではない。一般的には、細い弦には柔らかいピックを、太い弦には硬いピックが合っている(図4)。細い弦に硬いピックを使うと弦が切れやすくなるので注意しよう。   そして何よりも、硬さによって音色が劇的に変わるのだ。もちろん、これは素材も関係しているのだが、音色の変化がわかりやすいアコギで試すと、まるで違うギターかと思うほどガラっと音色が変わる。よくギターの音色を表すのに低音がしっかり出ているとか、中域がうんぬん……なんて言うけど、そんなのはどのピックで弾くかによって印象がまったく違うってこと。素材だが、これは言葉にすることは難しい。でも、同じ硬さのピックでも素材によって確実に音が変わるので、こだわりたい部分ではあるね。       まず、基本の持ち方が「図5①、②」だ。人差指を曲げてピックを乗せ、そのまま親指をかぶせる。しかし、親指をどの程度深くかぶせるか、ピックの先端をどれくらい出すかはギタリストによって違うので、まずは先端を1cmくらい出すことを目安にしてみよう。   なかには「図5③」のように人差指と中指でつまむように持つギタリストもいるので、弾きやすければどんな持ち方でも構わないということになるね。ストローク、カッティング、ソロ弾き、アルペジオなど、奏法によってピックの持ち方を変えるのは大変なので、どの奏法でも弾きやすい持ち方を探ろう(図6)。...

〜ギターの壁を超えるあるあるエピソード〜ザセツ君が行く! EPISODE16 ハウリングはどうして起こるの?【Go!Go! GUITAR プレイバック】

〜ギターの壁を超えるあるあるエピソード〜ザセツ君が行く! EPISODE16 ハウリングはどうして起こるの?【Go!Go! GUITAR プレイバック】

1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう!     【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 学園祭に向けてお気に入りの音色を探すため、いろんなリハーサルスタジオでたくさんのアンプに触れたザセツ君。おかげでカードは溜まりポイントは貯まらないハメに(>_<)。 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.      学校で先生がマイクで話すときに「キーン」という不快な音を聞いたことがあるだろう。それがハウリングだ。ミュージシャンの間では「ハウる」「ハウってる」などと表現する。  この厄介なハウリングはエレキギターでも起こる。アンプから出る音(空気振動)がボディを震わせ、ピックアップも揺れる。ほとんどの場合はこれが原因でハウリングが起こるのだ(図1)。例えばジャズで使うフルアコースティックギターはボディが空洞になっているので空気振動に敏感に反応する。よって、ハウリングが起こりやすいのだ。ソリッドボディはハウリングに比較的強いが、ロックでも使われるセミアコースティックは大音量ではハウリングしやすい傾向にある。 ギター本体や部屋の構造などが関係しているので、ハウリングの原因を特定することは難しい面もあるのだけど、次ページでいくつかのハウリング対策を紹介しよう。      ハウったら慌てず騒がず、次の3つのステップをチェックしよう(図2)。 ①立ち位置を変える(ギターアンプの向きを変える) 目に見えない空気振動がハウリングの原因なので対処法はなかなか難しいのだが、部屋の構造によってはある特定の場所で空気振動が強まることがある。そんな場所に立っていたらハウリングも起こりやすいので、まずは立ち位置を変えて様子を見よう。移動できないなら、ギターアンプの向きを変えるという方法もある。   ②音量を下げる リハスタでは爆音で鳴らしたいという気持ちはわかるが、あまりに大音量だと音が回ってしまい、何を演奏しているのかわからないという状態になってしまうだろう。何より、ボーカリストにとっては非常に厳しい環境になってしまう。音量は、ボーカリストが気持ち良く歌える程度にしておくのが無難だ。音量を下げれば空気振動も弱まり、ハウリングも起こりにくくなるというわけ。   ③歪みを減らす ハウリングは歪みが強いほど起こりやすい傾向があるので歪みを減らせば良いのだが、それではせっかく作った音色を犠牲にすることになるので、①と②を試して、それでもハウリングが収まらなければ、最後の手段としてアンプ、エフェクターのドライブノブを下げよう。        ハウリングは、特に強く出ている周波数が悪さをして起こるものなので、その周波数を特定し、イコライザーで下げてやればハウリングは収まる。そのためにはグラフィックタイプのイコライザーが最適だ。  ただし、ライブハウスでハウったら、PAさんが素早くEQでハウリングポイントを下げてくれるので、基本的にはお任せしておいたほうが良いだろう。    ...

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.9「歌の心は語尾にあり! フレーズの終わらせ方に感情を乗せてみよう」【produced by Go! Go! GUITAR】 

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.9「歌の心は語尾にあり! フレーズの終わらせ方に感情を乗せてみよう」【produced by Go! Go! GUITAR】 

  皆さんこんにちは!橋村姫です。 ギタボ講座・第2章 -歌唱レベルUP編第1回はチェックOKですか? 今回は、より歌のニュアンスに変化をつけるいくつかのテクニックをお伝えしていきます♪     ◆この記事で学べること ・ブレス(息)と共鳴のかけ合わせ技! ・語尾で伝える歌詞と感情 ・課題曲-「Sing@sign」を色づけよう!     ■ ブレス(息)と共鳴のかけ合わせ技!   プロの歌手などが自然とやっていたり、カラオケの採点モードなどでも加点されたりするビブラートなどのテクニック。これらは喉でコントロールすると思われがちなのですが、息のコントロールと共鳴腔で行なうものなのです! さっそく勉強していきましょう♪     ※それぞれのサウンドや出し方などの詳しくは動画をチェックしてね!   ■ 語尾で伝える歌詞と感情   先程紹介したいろいろなテクニックをはじめ、ブレスコントロールは言葉の伝わり方に直結しています! フレーズの終わりにつけることでどういう感情をイメージさせるのか研究してみましょう♪ 例えば「♪ありがとう」の短いフレーズで3つの感情表現を意識して試してみよう!   ① ビブラート ・気持ちが揺れている/心の迷い...

〜ギターの壁を超えるあるあるエピソード〜ザセツ君が行く! EPISODE15 アンプでの音作りについて知りたい!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

〜ギターの壁を超えるあるあるエピソード〜ザセツ君が行く! EPISODE15 アンプでの音作りについて知りたい!【Go!Go! GUITAR プレイバック】

1人でギターの練習をしていると、知らぬ間に間違ったやり方をしているなんてことがある。言葉は知っていても、実際にどうやるか分からなくて、「変なクセがついちゃった!」な~んて結果にもなりかねない。方向を間違うことはあっても努力だけは怠らないザセツ君と、ギター奏法の基礎を一緒に学んでいこう!     【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 帰ってきたお父さん、家を見てビックリ仰天! 今日の台風はそんなに凄かった??って涙目。早く白状しないとね(怖)。エフェクターを買ってもらうはずだった夏のボーナスはアンプと屋根の修理代に(泣)。 右:ジミ先生 物理の先生で科学部の顧問。エフェクター作りが趣味で、エレキのことはこの人に訊け!と評判。老けてみられるが実は27歳。日サロ通いが欠かせない。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.      いろんなギターアンプがあるが、音作りに関する基本的な部分はどれも同じだ。この基本をしっかり覚えておけば、初めて使うリハスタのギターアンプでもしっかり音作りができるようになるぞ。  図1を見てほしい。GAINは歪みの量を決めるツマミで、上げるほど歪みが強くなり、同時に音量も上がる。そして、イコライザーのツマミが3つある。BASSは低音域、MIDDLEは中音域、TREBLEは高音域の量を調節する。これらで太い音、キンキンした音、こもった音など、音色のキャラクターを作るのだ。音色が決まったらMASTER VOLUMEで最終的な音量を決めよう。注意点として、GAINを上げると音量も上がるので、その分だけMASTER VOLUMEを下げる、逆にGAINを下げると音量も下がるので、MASTER VOLUMEで音量を上げる。つまり、MASTER VOLUMEは音色には関係なく、最終的な音量を調整するということだ。      まずGAINを下げ、音量が小さければMASTER VOLUMEを適宜上げる。完全なクリーントーンは、例えばローコードのEを強く弾いても歪まないという程度までGAINを下げる必要がある。そしてイコライザーの3つのツマミをすべて5にセット。ここから音作りだ。  クリーントーンはある程度の高音域が必要だが、耳に痛いのはNGなので、その辺りは慎重にTREBLEを上げていこう。次に音の太さを決めるMIDDLEの調整だ。クリーントーンで弾くことの多いアルペジオやカッティングは、あまり太い音は合わないので5~7辺りで。最後にBASSだが、ギターは意外にも強い低音が出るので、ベーシストとの兼ね合いも考えて控えめ(3~4程度)にしておくのが無難だ(図2)。Ex-1のフレーズを弾いて、音色の良し悪しを判断してみよう。      クランチとは、軽く歪んだ音から、ディストーションまではいかないまでもそこそこ歪んだサウンドのこと。つまり、クランチはコード弾きやアルペジオを多用するロックの基本的な音色なのだ。  軽めのクランチか、深めのクランチかはGAINの量が決め手だ。例えば、ローコードのEを強く弾いて「ギャ~ン」といい具合に歪むポイントを探ろう。ただし、音がつぶれるほど歪ませず、各弦の音がしっかり聴きわけられる程度にする。イコライザーは、高音域がしっかり出ていて、中音域は若干控えめにするとヌケの良いクランチになり、中音域を上げると太くたくましいクランチになる。低音域はブンブン唸るような状態にはせず、若干控えめにしよう(図3)。歪んではいるけどコードトーンがしっかりわかるサウンドになっているか、Ex-2で確かめてみよう。    ...