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低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #12(最終回)[実践編]これまでの奏法を活用したまとめフレーズ 【produced by Go! Go! GUITAR】

低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #12(最終回)[実践編]これまでの奏法を活用したまとめフレーズ 【produced by Go! Go! GUITAR】

こんにちは!ちいぱんです。 長く書かせていただいたちいぱんのベース講座ですが、今回は今までのまとめ編になります! 今までいろいろな奏法をご紹介させていただきましたが、その中から複数取り入れてひとつの譜面を作ってみました。 ぜひ今までの記事も思い返しながら弾いてみてくださいね! 解説・演奏・動画制作/ちいぱん   ◆この記事で学べること ・まとめの譜面     ■ まとめの譜面     今回こちらの譜面をご用意させていただきました! テクニックは盛りだくさんで取り入れてみました。 こちらは同じ進行パターンを繰り返していますが、いろいろなバリエーションを考えられるので、ご自身で「このフレーズやテクニックはどうだろう?」と新しく考えてみるのも良いかもしれません。 ぜひいろいろ試しながら弾いてみてくださいね!       Point1 まずは8ビートのフレーズからスタートします。 最初に出てくるテクニックは5小節目の休符で、はじめのころにご紹介した内容かと思います。 ここでは左右の手のバランスを意識しながら、しっかりと音を切りましょう。     Point2 次に9小節目のハンマリング/プリングですが、連続で取り入れてみました。 このフレーズはスムーズに流れるように移動して音を鳴らしていくのがポイントなので、音を途切れさせないように、左手をしっかり押さえられたら良いかと思います。 プリングの音は慣れないと小さくなりがちなので、しっかりと弦に指をひっかけて鳴らしてみてくださいね。...

【3分で読める!サクッと伝記#09】 ルロイ・アンダーソン

【3分で読める!サクッと伝記#09】 ルロイ・アンダーソン

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第9回目で取り上げる作曲家は「ルロイ・アンダーソン」です。     1.ハーバード大卒の秀才音楽家 ルロイ・アンダーソン (1908-75)は、マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。ハーバード大学で、楽理や作曲等を学び、1929年に学士号、翌年には修士号を取得。ニューイングランド音楽院にも通っており、そこではピアノ・コントラバスを学びました。   2.ユーモアと描写の天才 アンダーソンの作品は、その軽やかで親しみやすい曲調、大衆音楽やジャズの影響を受けたリズム、日常生活の音や情景を巧みに音楽で表現する描写力が特徴です。タイプライターやサンドペーパーなど、普通は楽器として使わないものを積極的に取り入れ、聴衆を驚かせ楽しませました。   3.異色のキャリア 音楽家の道を進むと決意するまで、1931~35年までハーバード大学で言語学の研究員となり、1935年にはゲルマン語とスカンジナビア諸語の研究により博士号を授与されています。その後、第二次世界大戦中は米軍に入隊し、スカンジナビア語担当の情報将校としてペンタゴンで働きました。   4.ボストン・ポップスとの出会い 「音楽にも詳しい言語学者」だったアンダーソンの転機は、ボストン・ポップス・オーケストラとの出会いです。ボストン交響楽団のマネージャーから学生歌の編曲を依頼され、提出した楽譜が、当時絶大な人気を誇った指揮者アーサー・フィードラーの目にとまり、才能を激賞されました。   5.代表作「そりすべり」 冬の情景を鮮やかに描き出した「そりすべり」は、代表作の1つです。馬のいななきやそりの鈴の音など、聴いているだけで目の前に情景が浮かんでくるような描写力は、アンダーソンの真骨頂。いまでもクリスマスの定番曲として世界中で愛されています。   6.タイプライターが楽器に? 代表作「タイプライター」では、本物のタイプライターを打つ音を楽器として使っています。タイプする音、改行する音、ベルの音など、オフィスでの日常的な音をリズミカルな音楽に仕立て上げました。これらは、聴き手に意外な驚きと楽しさを与えています。   7.サンドペーパーが奏でる音楽 「サンドペーパー・バレエ」では、サンドペーパー(紙やすり)をこすり合わせる音を楽器として取り入れました。ユニークな発想が光るこの曲は、彼のユーモアあふれる作曲スタイルをよく示しています。楽器として使えるものは、彼の創造力次第で無限大でした。   8.「トランペット吹きの休日」 この曲は、3人のトランペット奏者がそれぞれのパートを交互に演奏し、まるで会話をしているかのようにユーモラスに展開します。演奏会でも人気の高い一曲で、日本では運動会のBGMとしても知られています。   9.世界中で愛されるメロディ...

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.11〈最終回〉「歌詞と声色のチグハグ卒業!声のトーンと音程それぞれを活かそう」【produced by Go! Go! GUITAR】 

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.11〈最終回〉「歌詞と声色のチグハグ卒業!声のトーンと音程それぞれを活かそう」【produced by Go! Go! GUITAR】 

  皆さんこんにちは! 橋村姫です! 今日でついにギタボ講座レベルアップ編が最終回。 基本から応用までコツコツ積み重ねてきたから挑戦できるラストテーマをお届けします♪ 音程・リズム・発声をクリアしたら最後は聴いている人にとって心地の良い表現力のある歌声を目指すだけです! ボーカルのみの特権である『歌詞』『言葉』、これを大切に届けるべく今日も一緒に勉強していきましょう♪     ◆この記事で学べること ・声のトーンと音程の関係性 ・声にも表情がある ・曲中の歌詞表現方法 ■ 声のトーンと音程の関係性 皆さんはここまでのレッスンでメロディの音程に気を付けながら歌うスキルはしっかりできていると思います。 今回からは過去のコラム本編で登場した“笑顔声(※声の質が暗くなく『ハリのある声』”の応用で《声のトーン》を意識してみましょう! 音が高いから声のトーンが明るい、低いからトーンが暗いと決まっているわけではなく、 《トーンと音程は必ずしも比例しない》! 高音でも落ち着いたトーンや、低音でも明るい音色というのは作れるんです♪ 詳しくは動画内で音の質感をチェックしてくださいね♪ ■ 声にも表情がある 音程と声のトーンを勉強できたので、次は声の表情を勉強していきましょう! 声のテンションや喋り方で相手への伝わり方が変わるのは皆さんきっと体験したことがあると思います。 歌も同じで声の強さ、言い切り方、発声的な呼吸と共鳴、口腔の使い方でいろいろな声色を作ることができます! ■ 発声の種類 (例) ● 明るいトーン (元気、キュート、ハツラツ) ● 深いトーン (息多め、lowの響き、母音が太い) ●...

【3分で読める!サクッと伝記#08】 ルチアーノ・ベリオ

【3分で読める!サクッと伝記#08】 ルチアーノ・ベリオ

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第8回目で取り上げる作曲家は「ルチアーノ・ベリオ」です。     1.音楽家の家系に生まれる ルチアーノ・ベリオ(1925-2003)はイタリアの作曲家。オネリアの音楽家の家系に生まれ、祖父と父(ともに作曲家・オルガニスト)から幼い頃に音楽教育の手ほどきを受けました。   2.ピアニストの道を断念 ベリオは若いころピアニストを志していましたが、第二次世界大戦中に徴兵され、銃の暴発により右手を負傷。この出来事をきっかけにピアニストの道を断念し、作曲の道へと大きく舵を切ることとなりました。   3.イタリア電子音楽の先駆者 1952年、渡航先のアメリカで電子音楽に触発され、《テーマ ジョイス賛》などの電子音楽史に残る画期的な作品を発表。1955年には、ミラノのイタリア国立放送局(RAI)に電子音楽のスタジオを設立に携わり、初代所長も務めました。   4.新たな表現 1950年、声楽家のキャシー・バーベリアンと結婚。彼女の協力も得て、言葉や声による新たな表現を開拓しました。《作品番号第獣番》(1951)、《室内楽》(1953)、《フォークソングズ》(1964)など声のための傑作も生み出しています。   5.代表作「シンフォニア」 1960年代に発表した《シンフォニア》は、マーラーの交響曲第2番「復活」の第3楽章をベースにしたコラージュ技法が用いられ、大きな注目を浴びました。この作品で彼の国際的な評価は確固たるものになりました。   6.「セクエンツァ」シリーズ 《セクエンツィア》シリーズも代表作の1つです。14曲からなる連作で、1958年から2002年までベリオの半生を通じて作曲されました。(女声を含む)種々の楽器において意図的に超絶技巧を追求しており、ベリオらしさが詰まった作品です。   7.「注釈技法」を提唱 ベリオは、作曲を「過去の作品に対する注釈」と捉え、自作や他者の作品に彼自らの解釈を加えて新たな作品を生み出す「注釈技法 Commentary Technic」を提唱しました。これは創造性の概念を問い直すものでした。   8.伝統と前衛の融合 ベリオは、80年代後半から編曲や補作の仕事によっても世に知られていきます。それまでにもいくつかの作品を手掛けていましたが、シューベルトの未完成交響曲を補筆した「レンダリング」の成功など、過去の作品を現代に蘇らせる編曲が高く評価されました。...

【3分で読める!サクッと伝記#07】 フリッツ・クライスラー

【3分で読める!サクッと伝記#07】 フリッツ・クライスラー

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第7回目で取り上げる作曲家は「フリッツ・クライスラー」です。     1.20世紀を代表する作曲家 フリッツ・クライスラー(1875-1962)は、オーストリア・ウィーン生まれの作曲家です。父は町の開業医でしたが、音楽愛好家でアマチュアの弦楽器奏者でもありました。クライスラーは20世紀を代表するバイオリニストであり、優れた作曲家としても知られています。   2.神童としての輝かしい出発 クライスラーは幼い頃から才能を発揮し、わずか7歳でウィーン音楽院に入学、10歳にして首席で卒業しました。その後、名門パリ音楽院へ留学し、こちらも12歳で首席で卒業しています。13歳の頃には、ウィーン・フィルと共演。その類まれな演奏技術と表現力で「神童」として注目を集めました。   3.揺れた青春時代 クライスラーは1895年、オーストリア帝国陸軍に入隊しました。一時はバイオリンを捨て、軍人になろうと決心したこともありましたが、再び音楽の世界へと復帰します。その後、演奏活動を再開し、少しずつ作曲活動も始めていきました。   4.偽作 クライスラーは、自身が作曲した作品を、主にバロック期の作曲家(特にヴィヴァルディやバッハなど)の作品として発表する「偽作」を数多く行いました。これらは長年発覚せず、後に彼自身が真実を明かした際に大きな話題となりました。   5.豊かな感情表現 「愛の喜び」「愛の悲しみ」は、クライスラーのバイオリニストとしての表現力と、メロディメーカーとしての才能が存分に発揮された代表作です。彼の音楽は、単なる技巧だけでなく、感情の豊かさで現在の聴衆をも魅了しています。   6.敏腕マネージャーの存在 クライスラーはアメリカ人女性ハリエット・リースと結婚しました。彼女は彼の才能を最大限に引き出すべく、音楽に関すること以外はさせず、音楽家として大成する大きな支えとなった敏腕マネージャーでもありました。彼の歌曲の多くは、この妻への深い愛情から書かれたと言われています。   7.アメリカで築いた名声 クライスラーは20世紀初頭からアメリカを拠点に活動し、名門カーネギーホールなどで演奏を重ね、聴衆から熱狂的な絶賛を受けました。その豊かな表現力と超絶技巧でアメリカ音楽界に大きな足跡を残し、以降、世界的な名バイオリニストとしても活躍しました。   8.楽器への深い愛情と名器との出会い クライスラーはバイオリニストとして、ストラディバリウスやグァルネリといった伝説的な名器を愛用し、その響きを最大限に引き出しました。楽器を単なる道具ではなく、共に音楽を創るパートナーとして深く愛し、その演奏は名器の魂をも宿しているかのようでした。   9.慈善活動と晩年 クライスラーは富や名声を必要以上に求めず、慈善活動も積極的に行っていました。貧しい後輩バイオリニストに名器を贈与するなど、その人間性も高く評価されています。晩年には交通事故で重傷を負うなど苦難もありましたが、86歳で亡くなるまで音楽に貢献し続けました。...

低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #11 [実践編]ベースを彩る音作り! エフェクター第二弾【produced by Go! Go! GUITAR】

低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #11 [実践編]ベースを彩る音作り! エフェクター第二弾【produced by Go! Go! GUITAR】

みなさんこんにちは! ちいぱんです。 前回の記事ではエフェクターとは何か、どういったときに使用するのか、種類は何があるのか…など、エフェクターの基本的な部分をご紹介させていただきました。 そして今回は音作りを詳しく深掘り! 主にエフェクターのセッティングについてお話できたらと思います。 解説・演奏・動画制作/ちいぱん   ◆この記事で学べること ・エフェクターをセッティングする前に ・エフェクターセッティング例 ・セッティングで弾いてみよう     ■ エフェクターをセッティングする前に   エフェクターの音をセッティングしたいけど、つまみがたくさん! どこをどう回したらいいのかわからない! 私もはじめはそんな感じでしたので、まずはつまみの種類をご紹介できたらと思います。 代表的なものとして、サンズアンプのつまみを例として上げさせていただきます。   ◎LEVEL(レベル)・・・ボリュームの調整 ◎BLEND(ブレンド)・・・エフェクト音と原音の混ぜ具合の調整 ◎TREBLE (トレブル)・・・高音域の調整/音の輪郭を作る ◎DRIVE(ドライブ)・・・歪みの量の調整/歪みのある音になる ◎BASS (ベース)・・・低音域の調整/太いサウンドになる ◎PRESENCE (プレゼンス)・・・TREBLEよりさらに高音域の調整/サウンドにエッジを効かせる 上記写真のものにはありませんが、新バージョンのサンズアンプにはこちらも追加されています! ◎MID...

【3分で読める!サクッと伝記#06】 エリック・サティ

【3分で読める!サクッと伝記#06】 エリック・サティ

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第6回目で取り上げる作曲家は「エリック・サティ」です。     1.ノルマンディ地方の港町生まれ エリック・サティ(1866-1925)は、20世紀のフランスの作曲家。1866年ノルマンディー地方の港町オンフルールで生まれ、1870年にはサティの父が海運業を辞め、一家でパリに移住。後に「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」の異名で知られこととなる。   2.パリ音楽院 サティは幼少期から音楽の才能を見せ、1879年 13歳でパリ音楽院に入学。しかし保守的なアカデミズムとは反りが合わず、才能がないと評価されたこともあり、反アカデミズム・反ロマン主義を貫いて退学した。   3.ピアノ曲「4つのオジーブ」 1886年には軍隊志願し、砲兵隊に入隊したが気管支炎にかかり除隊。その後はモンマルトルに移りカフェでピアノを弾いて生計をたてていた。この間、サティは読書に没頭し、アンデルセン童話を愛読し、ゴシック建築を研究してピアノ曲「4つのオジーブ(尖弓形)」を作曲した。   4.3つのジムノペディ サティは19世紀のロマンティシズムに訣別し、1888年には調号と小節線を廃止したピアノ曲「3つのジムノペディ」を作曲。ドビュッシーやラヴェルに大きな影響を与えた。   5.作曲法を学び直す サティは1905年から3年間、作曲法を学び直すためにスコラ・カントルムでダンディに師事。その頃からピアノ曲「犬のためのぶよぶよした本当の前奏曲」「乾からびた胎児」「スポーツと気晴らし」などを作曲。1916年にはジャン・コクトーの台本で、ピカソの装置と衣装によるバレエ音楽「パラード」を作曲した。   6.バレエ音楽「パラード」 バレエ音楽「パラード」のオーケストラにはサイレン・飛行機の爆音・タイプライター・ピストル・ダイナモの音などが入っており、これは前人未踏であった。また、ピカソがデザインした衣装も奇抜なものであった。第一次世界大戦中の1917年パリ・シャトレ座における初演では大センセーションを巻き起こした。   7.フランス6人組 50代のサティは、彼とコクトーを賛美する "6人組" のミヨー、オネゲル、オーリック、プーランク、デュレ、タイユフェールら若き作曲家にも大きな示唆を与えた。6人組は常に新しい音楽を提案するグループで。全音階(ドレミファソラシド)に最後の可能性を求めた音楽家集団でもあった。   8.気まぐれな性格とユーモラスな言動 サティはしばしば奇妙な行動を取り、周囲を驚かせた。生涯で同じ服を何着も持っていたり、毎日同じ時間に食事をとったりと、独自のルーティンがあった。また言葉には機知とユーモアが溢れており、「私は音楽家である。私の音楽は、私のように単純だ」という言葉からもそれが伺える。...

【3分で読める!サクッと伝記#05】 芥川也寸志

【3分で読める!サクッと伝記#05】 芥川也寸志

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第5回目で取り上げる作曲家は「芥川也寸志」です。     1.文豪・芥川龍之介の三男として誕生 芥川也寸志 (1925-1989)は、文豪・芥川龍之介の三男として東京に生まれる。和暦では大正14年~平成元年まで、昭和を丸ごと生き切った日本を代表する作曲家。也寸志がまだ2歳になったばかりで父・龍之介が亡くなったため、父の記憶はほとんどない。   2.幼少期から音楽に魅せられる 音楽との出会いは父のレコードコレクションで、特にストラヴィンスキーの音楽に大きな衝撃を受けた。幼稚園に通うころには、ストラヴィンスキー『火の鳥』の子守唄を高らかに歌うようになり、その後2人の兄たちと「アマゾン河の探検」と称して芝居ごっこをする際のBGMも『火の鳥』だった。   3.ピアノもバイオリンも自己流 幼少期から玩具的な卓上ピアノを自己流で叩いていた也寸志は、兄・多加志の受験もあり、なかなか先生について習うことができなかった。ピアノもバイオリンも自己流で、本格的なピアノを買ってもらったのは音楽学校に進学すると決めてからだった。   4.東京音楽学校へ 也寸志16歳で音楽の道を決意してから勉強に励み、1943年・18歳の年に晴れて東京音楽学校予科の門をくぐった。しかし、乗杉嘉壽校長から呼び出しを受け衝撃の事実を知らされる。校長から示された入学成績一覧を見ると.... 一番ビリでの入学だった。   5.初期の3大音楽 也寸志初期の3大音楽といえば《交響三章》《交響管弦楽のための音楽》《弦楽のための三楽章》があげられる。《交響管弦楽のための音楽》は、新しい時代への希望や、音楽の喜びを力強く訴える傑作で、NHK創立25年記念管弦楽曲コンクールで團伊玖磨の《交響曲イ調》と並んで特賞を受賞した。   6.3人の会 1953年、当時20代にしてスター作曲家だった3人(也寸志、團伊玖磨、黛敏郎)が「3人で共同して作品発表会をやればプログラムも面白くなり、経費も3分の1ですむ」と<3人の会>を結成。「割り勘」なので、互いに干渉せず自由な創作を行い、その活動は世間に大きな衝撃を与えた。   7.映画音楽 也寸志の映画音楽デビュー作は、自らがラジオドラマの音楽を担当した「えり子とともに」。その後生涯で100本を越える映画音楽を作曲した。当時はラッシュから録音まで長くて数日、短いと2~3日という強行スケジュールが当たり前だった。   8.JASRACの立て直し 也寸志は1981年(昭56)日本音楽著作権協会(JASRAC)の理事に就任し、経営の立て直しに取り組んだ。その後JASRACは、放送曲との使用料既定の改定など多くの課題の乗り越え、作家の権利を守り、音楽文化を促進するための役割を担うものとなった。  ...

【3分で読める!サクッと伝記#04】 ドミートリイ・ショスタコーヴィチ

【3分で読める!サクッと伝記#04】 ドミートリイ・ショスタコーヴィチ

クラシック音楽の名作を生み出した作曲家たちを、3分程度で読み切れる短い伝記としてご紹介します。しかし、どの人物もその人生を3分で語り尽くすことはできません。今回は代表的な9つの視点に絞ってご紹介しますが、より深く知ることで演奏にも大きな違いが生まれる瞬間があるでしょう。もしこの記事に物足りなさを感じたり、さらなる背景が知りたいと感じた場合、それは「学びの扉が開いた瞬間」とも言えます。ぜひご自身でさらに深く追求してみてください。 本シリーズでは、選曲や演奏に役立つ小さな手掛かりとなるように、そしてご自身の深い学びのきっかけとなるようご紹介していきます。第4回目で取り上げる作曲家は「ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」です。     1.あらゆるジャンルを作曲 ショスタコーヴィッチ (1906-1975) はロシアの作曲家。交響曲・弦楽四重奏曲の作曲家として知られていますが、映画音楽を含め、宗教音楽を除いたあらゆるジャンルに多大な作品を残しています。   2.ピアノの名手 ショスタコーヴィチは9歳の頃 母親からピアノの手ほどきを受けました。17歳でサンクトペテルブルク音楽院ピアノ科を修了し、第1回ショパンコンクールではファイナリストに名を連ねました。体調を崩し優勝こそ逃しましたが、名誉賞を受賞しました。   3.ピアノ曲 ピアノの演奏にすぐれていたショスタコーヴィチは、ピアノ曲も作曲しました。「24の前奏曲 Op.34」「24の前奏曲とフーガ Op.87」などは、現在も演奏される機会の多い作品です。   4.卒業作品で認知 音楽院のピアノ科修了から2年後には作曲科を修了。その際に卒業作品として「交響曲 第1番 Op.12」が作曲されました。この作品が西欧各地で演奏され、一躍有名になりました。   5.時代の圧力 ソビエトの社会主義政権下では頽廃的な音楽や前衛音楽が禁じられていました。娼婦を題材にしたオペラ「ムツェンスクのマクベス夫人」は厳しく批判を受け、続く「交響曲 第4番」は要請に応じていないものとして取り下げられるなど、政府の検閲に苦しみました。   6.窮地を救った代表作 圧政で窮地に陥っても作曲を続け、トルストイの "苦難の行路" における人間性の回復を題材にした「交響曲...

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.10「共鳴はひとつにあらず! ボディ・マッピングを理解して響きかせよう!【produced by Go! Go! GUITAR】 

音楽未経験でも大丈夫!! 歌とギターどっちも学んで 100日後に夢のギタボデビュー。 <レベルUP編>vol.10「共鳴はひとつにあらず! ボディ・マッピングを理解して響きかせよう!【produced by Go! Go! GUITAR】 

  皆さんこんにちは、橋村 姫です! 今日は歌唱レベルup編第三弾。 前回は呼吸コントロールからできるボーカルテクニックをいくつか紹介しました。 今回は自分の身体、ボディ・マッピングをより知ることによって得られる歌唱時の 共鳴コントロールや歌声の安定をテーマに一緒に勉強していきましょう♪     ◆この記事で学べること ・声の“抜け感”とは? ・軟口蓋の上下による音の変化 ・舌根と下顎の筋肉運動を理解して肉厚な声をGETしよう     ■ 声の“抜け感”とは?   皆さんはここまでボーカルや歌唱について学んでいる中で“抜け感”という言葉を聞いたことがないでしょうか? 言葉の雰囲気的に、声が透けているような透明度の高い声質のイメージや優しい感じなどを想像しませんか? そのイメージ、だいたいは合ってます◎ がちゃんと説明をすると ● 共鳴腔を広く使って倍音を鳴らす ● 発声時の息の流れを早く送ってあげる発声法 (倍音の鳴りが硬くきつい音にならない) ● マイク乗りの良い声 ということを意識すると、響きのある伸びやかな抜け感のある声で歌うことができます。 主にvol.8でお伝えした共鳴腔の意識とブレスコントロールをしっかりすることで感覚を掴めると思うので難しく考えないで大丈夫!...

~ギターの壁を超えるあるあるエピソード~ザセツ君が行く!最終回 バンドメンバーを集めよう! 【Go!Go! GUITAR プレイバック】

~ギターの壁を超えるあるあるエピソード~ザセツ君が行く!最終回 バンドメンバーを集めよう! 【Go!Go! GUITAR プレイバック】

長きにわたって連載してきた「ザセツ君が行く!」も今回で最終回となりました! 等身大キャラとしてスタートしたザセツ君も紆余曲折ありましたが、いよいよバンドリーダーとして羽ばたきます。みなさんのこれからのギター/音楽人生も大きく羽ばたくよう願って、終わりの言葉といたします。長い間ありがとうございました!     【プロフィール】 左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫) 念願だった自分のリーダーバンド結成へと一歩前進! バンド名も考えなくっちゃ! ザッセ・ツェペリン、ホット・モット・ビリ・マヨネーズetc. えっ!何か似てるって? もうあきらめようかなァ(´Д`ι) 右:ジョン先生 ザセツ君が通う高校の英語(グラマー)教師で、軽音部の顧問。名前だけで選んだ妻のヨーコには頭が上がらない自称・永遠の40歳。 解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.     ◉バンドのイメージを表すキーワードが抜けている  君の頭の中には理想とするバンドサウンドがあるはずだ。それを明確にしておかないと色々なタイプの人が集まってきてしまうよ。 ◉「ベーシスト募集!」だけではわからない  ベースが弾ければ誰でもいいってわけじゃないよね。君が求めるスタイルのベーシストを探すには具体的な表現を入れておく必要があるね。 ◉全国ヘ向けて発信しちゃったの?  音楽雑誌やインターネットを使ってメンバー募集。たくさんの応募があるかもしれないけど、ところで練習はどこでするのかな?   どこでメンバー募集をするかだけど、音楽雑誌やインターネットでは全国が対象になるので意外にも効率が悪い。そこでおすすめは、ずばりリハーサルスタジオや楽器店の掲示板に張り紙させてもらうことだ。 バンドをやっている人が集まる場所だし、リハーサルスタジオの店員さんは常連バンドの音楽性や技量を把握していることも多く「あのベーシストはおすすめだよ」とか「あのバンドのドラマーが新しいバンドに入りたがっていたよ」といった情報が得られることも多い。まずは、近所のリハーサルスタジオに個人練習(スタジオ代は安い)で通うなどして、店員さんと仲良くなることから始めてはどうだろう。     メンバー募集をわかりやすく書くためには、自分が応募する立場になって考えると良いぞ。ロックといってもスタイルは様々。でも、ジャンル名を入れておけばプレイスタイルもイメージできるよね。 「メタル」ならテクニカル系&速弾きだろうし「ブルースロック」なら味のある渋いプレイってことが想像できる。ジャンル名はあくまで参考程度ではあるけど、書いておいたほうが理想に近いメンバーが集まりやすいだろう。     応募しようと思っている人が、君のバンドの音楽性を具体的にイメージでき、どんなメンバーを求めているかがわかるように、好きなバンドなどのキーワードをいくつか書いておくといいよ。あと、自分の年齢も書いておけば同世代の人が応募しやすくなるね。 それから、意外に大切なのが練習場所だ。バンドを始めると、ほとんどの場合はずっと同じリハーサルスタジオを利用することになるので、遠くに住んでいる人にとっては通うのが負担になり、いずれ辞めてしまうこともある。だから、練習する地域(駅名)も明記しておこう。...

低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #10[実践編]ベースを彩る音作り!エフェクターについて【produced by Go! Go! GUITAR】

低音の魅力に触れよう!ちいぱんの楽しく弾けるエレキベース入門  #10[実践編]ベースを彩る音作り!エフェクターについて【produced by Go! Go! GUITAR】

みなさんこんにちは! ちいぱんです。 前回まではベースの実践的なものをご紹介していましたが、 今回はベースを彩る音作り! エフェクターについてご紹介できたらと思います。 エフェクターの種類や選び方など、始めてエフェクターを使用する方向けにお話しできたらと思います! 解説・演奏・動画制作/ちいぱん   ◆この記事で学べること ・まず初めに、エフェクターとは? ・ちいぱんオススメ! エフェクター ・エフェクターを使った演奏例     ■ まず初めに、エフェクターとは?   エフェクターとは楽器の音色を変化させるための機材で、種類もたくさん存在します。 ジャンルを例としていくつか上げると ◎歪み系・・・ファズ、ディストーションなど ◎フィルター系・・・プリアンプ、ワウ ◎ダイナミクス系・・・コンプレッサー などがあり、この他にも多数存在します。 同じジャンルのエフェクターでも、メーカーによって特徴が違ったりもします。なので、実際にいろいろ試して弾いてみるのもオススメです。 エフェクターを使用することで、音の存在感を強めたり演奏の幅も広げることができるので、欲しい音によって選んでみると良いかと思います。     ■ ちいぱんオススメ!エフェクター   ジャンルや種類がたくさんあるのはわかったけど、まず初めに何を買ったら良いのだろう? という方へオススメなエフェクターをご紹介します。...