1フレーズ5分ずつ弾く! 基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ 【produced by Go! Go! GUITAR #02】


今回はギター演奏、特に弾き語りやバンド演奏における伴奏で必要になる基礎力を鍛えるためのエクササイズ“ワークアウトフレーズ”を紹介しよう。1つのフレーズを1日5分弾くことで、次第に実力アップが実感できるハズ。30秒×10回、1分×5回…といったように、区切りながらトータルで5分のエクササイズにレッツトライ!

構成/Go! Go! GUITAR編集部


この記事で学べること

エレキギターワークアウト

 ピッキング/フィンガリング/メジャースケール/アルペジオ/カッティング

アコースティックギターワークアウト

 8ビートストローク/16ビートストローク/8ビートカッティング/3フィンガーピッキング/ハイブリッドピッキング


 

エレキギターワークアウト

 

01~05はエレキギターのエクササイズ。ピッキングとフィンガリングを鍛えるフレーズからアルペジオやカッティングまで、実際に曲を演奏するときに身につけておきたい基礎力を磨こう。

(以下、引用『ギターワークアウトブック』より)

01 開放弦を使ったピッキング

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(1)

 

 ダウンピッキングとオルタネイトピッキング、1小節目は8分音符でダウンピッキングのみ、2小節目は16分音符でオルタネイトピッキングで行う。16分音符を弾くときはテンポが遅れてしまわないようにメトロノームなどを使って練習するといいだろう。
ピックの構え方には一般的に“水平アングル”と“順アングル”とあるが、それぞれの弾いたときの感触や音色の違いなども確認しておこう。


02      6弦から1弦までのフィンガリング

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(2)

 

 6弦から1弦までの上行では、次の弦に移るまで先に押さえた指は押さえたままにしておく。実際の曲などを弾く場合では必ずしもこれを守る必要はないが、左手の綺麗なフォームを身につけるのに効果的なトレーニングである。

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(3) 基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(4)

6弦5~8フレットを1指1フレットで押弦している状態。

 

03 ハイポジションで弾くCメジャースケール

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(5)

 

 7~10フレットで弾くトレーニングだ。始めはダウンピッキングだけでも構わないが、最終的にはオルタネイトで弾けるようにしよう。弦が移るタイミングに関係なく、ピッキングのダウン/アップは規則的に行う。

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(6)

▲6弦ルートのCメジャースケールのポジション

 

04 3連符のアルペジオ

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(7)

 

 1、3拍目で上行、2、4拍目で下降という3連符のアルペジオの基本的なパターン。アルペジオの難しさは押弦ミスだけでなく、違う弦を弾いてしまうなどのピッキングミスをしやすいことも要因のひとつだ。
オルタネイトピッキングでもよいが、エクササイズのように一定のリズムで上行、下降を繰り返すようなパターンでは上行をダウン、下降をアップとすると比較的ミスが起こりにくいだろう。

 

05 1拍ごとにパターンの変わる16ビートカッティング

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(8)

 

 先ほど2拍ごとに弾いたパターンを1拍ずつ並べたパターンだ。コードがアップストロークのタイミングとなる2、4拍目は少し難しいということもあり、リズムがモタってしまいやすいので十分注意しよう。また4拍目最後から2小節目の1拍目の始めでコードがふたつ連続するので前もって雰囲気を確認しておくといいだろう。また、コードはできるだけ短く切り、続くブラッシングが曖昧にならないようにしよう。


 

アコースティックギターワークアウト

 

ここからはアコースティックギター向けのエクササイズを紹介しよう。ギターでの伴奏に必須のストロークテクニックから、フィンガーピッキングの基本、さらにピックと指を両方使ったハイブリッドピッキングまで、しっかり練習して自分のものにしてほしい。

(以下、引用『アコギワークアウトブック』より)


06 ベーシックな8ビートストローク

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(9)

 

 8分音符のリズムでダウンとアップをくり返す8ビート(エイトビート)のストローク練習だ。コードチェンジ直後の音はダウンのみの4分音符で、それ以外の音は拍のオモテをダウン、ウラをアップでストロークする。「ワン、ツー、スリー、フォー」という1拍ずつダウンストロークでテンポを保ちながらストロークしよう。2拍4拍のアクセントを強調しすぎるとリズムが乱れやすいので、ほどほどの強さでストロークすることもコツのひとつだ。

 

07 シンコペーションを含む16ビートストローク

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(10)

 

 シンコペーションを活用した16ビートのストローク練習。1小節目は2拍目最後の16分音符のアップストロークのタイミングでコードチェンジ。その前の16分音符のダウンストロークのタイミングで左手を押さえ替え始めよう。2小節目は2拍目ウラの8分音符のタイミングでコードチェンジする。1小節目とはリズムが違うので要注意だ。シンコペーション直後のアップストロークが早くなりがちなので、テンポに合ったタイミングで弾けるように練習しよう。

 

08 8ビートのコードカッティング

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(11)

 

 コードストロークとカッティングやブラッシングを組み合わせたハギレよいコードプレイを「コードカッティング」などと呼ぶ。ここで練習するのは右手を弦にあてるブラッシングを活用した、オープンコード(開放弦を含むコード)主体のコードカッティング。2拍目オモテのブラッシングは、ピックと右手を同時に弦にあてながら、左手でも弦をミュートして音をカットして、次のコードに押さえ替えよう。

 

09 典型的な3フィンガーパターン       

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(12)

 

 フォーク系ジャンルで用いられることが多い、2拍単位の典型パターン。フレーズの最初で親指のベース音と同時に中指で1弦をピッキングする。2小節目のF、Gといったコードを弾くときに1弦を押さえるのが遅れないように注意しよう。
コードチェンジ直前の音が開放のときはその音を鳴らしながら、押弦音の場合はその音を短めに切って次のコードに押さえ替えよう。

 

10 中指と薬指を使うハイブリッドピッキング              

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(13)

 

 ピックと中指、薬指のピッキングを組み合わせた練習。このフレーズでは6弦をピック、3弦を中指、2弦を薬指で弾く。薬指のピッキングが弱くなりすぎないように気をつけよう。図のようなコードの押さえ方にも要注意。       

 

基礎力を鍛えるギターワークアウトフレーズ(14)

▲(左)EonG♯コードの押さえ方 / (右)Amコードの押さえ方

 

今回取り上げたフレーズはアコギ、エレキのどちらでも使えるものなので、エレキ編、アコギ編それぞれクリアできたらもう一方のフレーズにもチャレンジしてみよう。継続は力なり!! 1日5分、毎日続けていこう!

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