長きにわたって連載してきた「ザセツ君が行く!」も今回で最終回となりました! 等身大キャラとしてスタートしたザセツ君も紆余曲折ありましたが、いよいよバンドリーダーとして羽ばたきます。みなさんのこれからのギター/音楽人生も大きく羽ばたくよう願って、終わりの言葉といたします。長い間ありがとうございました!
【プロフィール】
左:ザセツ君 (本名: 財園寺せつ夫)
念願だった自分のリーダーバンド結成へと一歩前進! バンド名も考えなくっちゃ! ザッセ・ツェペリン、ホット・モット・ビリ・マヨネーズetc. えっ!何か似てるって? もうあきらめようかなァ(´Д`ι)
右:ジョン先生
ザセツ君が通う高校の英語(グラマー)教師で、軽音部の顧問。名前だけで選んだ妻のヨーコには頭が上がらない自称・永遠の40歳。
解説/竹内一弘 マンガ/ Dobby.
◉バンドのイメージを表すキーワードが抜けている
君の頭の中には理想とするバンドサウンドがあるはずだ。それを明確にしておかないと色々なタイプの人が集まってきてしまうよ。
◉「ベーシスト募集!」だけではわからない
ベースが弾ければ誰でもいいってわけじゃないよね。君が求めるスタイルのベーシストを探すには具体的な表現を入れておく必要があるね。
◉全国ヘ向けて発信しちゃったの?
音楽雑誌やインターネットを使ってメンバー募集。たくさんの応募があるかもしれないけど、ところで練習はどこでするのかな?
どこでメンバー募集をするかだけど、音楽雑誌やインターネットでは全国が対象になるので意外にも効率が悪い。そこでおすすめは、ずばりリハーサルスタジオや楽器店の掲示板に張り紙させてもらうことだ。
バンドをやっている人が集まる場所だし、リハーサルスタジオの店員さんは常連バンドの音楽性や技量を把握していることも多く「あのベーシストはおすすめだよ」とか「あのバンドのドラマーが新しいバンドに入りたがっていたよ」といった情報が得られることも多い。まずは、近所のリハーサルスタジオに個人練習(スタジオ代は安い)で通うなどして、店員さんと仲良くなることから始めてはどうだろう。
メンバー募集をわかりやすく書くためには、自分が応募する立場になって考えると良いぞ。ロックといってもスタイルは様々。でも、ジャンル名を入れておけばプレイスタイルもイメージできるよね。
「メタル」ならテクニカル系&速弾きだろうし「ブルースロック」なら味のある渋いプレイってことが想像できる。ジャンル名はあくまで参考程度ではあるけど、書いておいたほうが理想に近いメンバーが集まりやすいだろう。
応募しようと思っている人が、君のバンドの音楽性を具体的にイメージでき、どんなメンバーを求めているかがわかるように、好きなバンドなどのキーワードをいくつか書いておくといいよ。あと、自分の年齢も書いておけば同世代の人が応募しやすくなるね。 それから、意外に大切なのが練習場所だ。バンドを始めると、ほとんどの場合はずっと同じリハーサルスタジオを利用することになるので、遠くに住んでいる人にとっては通うのが負担になり、いずれ辞めてしまうこともある。だから、練習する地域(駅名)も明記しておこう。
以上の要点を踏まえた具体的なメンバー募集の書き方がこちら。
工夫したいのは、紙や文字の色で目立たせることや、イラストを描いて人目を引くようにすることなどだ。自分なりに工夫して、メンバー募集をしてみよう!
(Go!Go! GUITAR 2015年5月号に掲載した内容を再編集したものです)
Edit:溝口元海
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