ロシア近代の芸術歌曲から、誰もが口ずさめるロシア民謡までの幅広いロシア音楽をレパートリーとするバス歌手の岸本力が、満を持して録音したCD《つかれた太陽/岸本力・ロシア民謡集》(King International Inc. KDC-2)に収録した17曲、および新たに2曲を加えた合計19曲のロシア民謡を、独唱とピアノ伴奏という最もシンプルな編成にまとめた新しい楽譜集です。 収録曲は、次のようなジャンル別に収められています。1.10.が作曲者不詳の古くから伝えられ歌われた真正の「ロシア民謡」。11.14.は近世の作曲家が書いた「ロマンス」といわれる芸術歌曲。15.22.は、革命歌や労働歌、第2次大戦中また戦後に書かれた「ソヴィエト歌謡」と言われる曲。現在では、一般にこれら3つのジャンルを総称して「ロシア民謡」と呼んでいます。楽譜はロシア語原詞により、基本的に原曲に近いスタイルで歌える様に編集されています。ロシア文学・ロシア歌曲の研究家 伊東一郎による歌詞対訳の原詞には、カタカナ読みと力点(アクセント)が付けられ、ロシア語になじみのない方も歌詞が読めるように工夫されています。