◇メンデルスゾーンが17歳の1826年に作曲された序曲です。〈真夏の夜の夢〉は、もちろんシェークスピアの戯曲 A Midsummer’s Nightのこと。この戯曲に出会って夢中になった若きメンデルスゾーンは、まずピアノ4手用にこの序曲を作曲し、翌年には本版のようなオーケストラ用へと編曲し、初演しました。初演時からこの序曲は好評だったようです。後年、メンデルスゾーンは序曲に続いて、12曲からなる〈真夏の夜の夢〉のための劇音楽(作品61)も作曲しています。 この序曲は、一作曲家の若き作品というだけには留まらず、今日まで演奏され続ける完成度の高い作品です。ほとばしる若い才能を味わってみて下さい!