「On the Sunny Side of the Street」は、世界大恐慌の真っ只中だった1930年に、ブロードウェイ・ミュージカル「ルー・レスリーのインターナショナル・レビュー」のために作られた曲です(作詞はドロシー・フィールズ、作曲はジミー・マクヒュー)。暗い空気を吹き飛ばすような明るいサウンドにのせて「陽のあたる側を歩けば~」と歌い、人々に勇気と希望を与えました。ベニー・グッドマン、カウント・ベイシー、エラ・フィッツジェラルドなど名だたるアーティストたちがレパートリーとし、今でも耳にする機会が非常に多いナンバーです。2022年のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」には、ルイアームストロングのバージョンが登場。祖母、母、娘の100年の物語をつなぐ糸として重要な役割を果たしています。