この曲は中央大学吹奏楽部の第 50 回定期演奏会記念の委託作品として、2007 年に作曲しました。「中央」にかけて、ピアノでいう中央の C ではじまり、終曲間際にもこの C に集約する、また主要主題を CHUO から導き出すといった趣向も、あるにはあります。ですが、それ以上に意識したのは 50 年という年月の重みでした。中央大学が 100 年以上を経ているということもあります。人々の営みの積み重ね、世の移り変わり、様々なものをのみこんだ大きな流れが進んでいくなかに、それらを貫くひとつの筋道のようなものを浮かび上がらせられたら、というのが作曲にあたって思い描いたことであり、そのイメー ジをふくらませて辿り着いたのが、悠々の時の中にあって天を久しく確かなものする幹ー「久堅の幹」という言葉です。