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SR-091 マンチーニ ソナタ集 第1巻

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SR-091 マンチーニ ソナタ集 第1巻

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★定価・・・3800円+税

★冊子・・・A4サイズ(スコア32ページ、別冊リコーダーパート譜16ページ、別冊バスパート譜16ページ)

★CD・・・2枚
  収録内容=各種テンポによる伴奏、リコーダー演奏例
   ※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源による)

★有償サポート・・・バロックピッチ伴奏CD(2枚組 1200円+税)
   ※製品に申し込み用紙が付属しています。

ソナタ 第1番 ニ短調

★解題★

 マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。

 リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。

★解説★

 4つの楽章から成ります。

 第1楽章はアモローソ(愛情深く)、4分の4拍子です。なだらかに歌い始めて音楽が進むうち、細かな音符による新しいモチーフが導入され、何度かの印象的な転調を挟んで、やがて半終止して第2楽章に続きます。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の4拍子です。トリル音二つとリズミックなモチーフから成る主題をフーガふうに導入して始まり、後半では主題を独奏楽器と低音が1拍ちがいで重ねて奏する面白い音楽になります。

 第3楽章はラルゴ(広々と)、4分の3拍子で、ト短調に転じます。付点のリズムを基調に、なだらかな旋律を扱っていきます。終わり近く(47小節)でドッペルドミナント和音で突然立ち止まるのが印象的です。

 第4楽章は再びアレグロ、8分の3拍子です。踊るようなテーマは5小節というちょっと変則的な構造をしています。タイで次の小節に続くシンコペーションのリズムを効果的に用いながら、16分音符を中心にかろやかに進んでいき、最後は突如8分音符の音楽になってしめくくります。

※ 演奏例がお聴きいただけます

第1楽章(B-3)
第2楽章(C-1)
第3楽章(B-2)
第4楽章(C-1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏: 石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司

ソナタ 第2番 ホ短調
★解題★

 マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。

 リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。

★解説★

 4つの楽章から成ります。

 第1楽章はアンダンテ(歩くように)、4分の3拍子。付点のリズム(ハネるようなリズム)を基調にして、暗い情熱をほの見えさせるようなおもむきのある曲です。

 第2楽章はアレグロ(快活に)4分の4拍子で、フーガの手法を取り入れた楽章です。主題の提示・応答はキビキビした感じで進み、主要部分のあいだに挟まれる自由な部分(19~25小節あたり、38~46小節あたり)や終結の部分では、ヒタヒタと進む十六分音符の音楽になって、すばらしい迫力を生んでいます。

 第3楽章はラルゴ(広びろと)4分の4拍子で、ホ短調ではなくイ短調です。比較的短いなかに、ハッとするような転調を数多く使った「ナポリ楽派」らしい間奏曲になっています。

 第4楽章は再びアレグロ、2分の2拍子です。すばらしいスピード感がある一方で、いくつもの美しく歌える箇所を併せ持つ、すぐれた終曲だと言えるでしょう。


※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B-2)
第2楽章(C-2)
第3楽章(B-2)
第4楽章(C-1)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 松崎泰治  リコーダー演奏: 庭野宏樹さん 電子チェンバロ演奏: 石田誠司

ソナタ 第3番 ハ短調
★解題★

 マンチーニの「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」は1724年にロンドンで出版されました。スカルラッティの下で働きながらも作曲家としてもっとも充実した時期に書かれた作品とあって、まんまんたる意欲がみなぎり、内容的に充実した、すばらしい作品集となっています。

 リコーダーのための多数のバロックソナタの中にあっても、激しい転調を駆使して濃厚な情緒をかもし変幻自在の表情を見せるマンチーニのソナタは、欠かすことのできない大切なものだといえるでしょう。

★解説★

 4つの楽章から成ります。

 第1楽章はラルゴ・アフェットゥオーソ(ひろびろと、愛情深く)と指定され、4分の4拍子です。ゆったりとした付点リズムがほとんど全曲を支配していて、ふつうなら退屈してしまいそうなものですが、そこはさすがというもので、息の長いフレーズでつむぎ出す旋律線の力に加え、大胆でたくみな転調や、わずかに持ち込んだ異なるリズム・パターンが新鮮で、みごとに最後まで興味を持続します。

 第2楽章はアレグロ(快活に)、4分の3拍子で、かなり速いテンポが合う、推進力の強い音楽です。前半はかなり典型的に、フーガふうの進みかたでテーマをしっかり印象づけていきます。後半は、テーマの材料を用いたゼクエンツ(反復進行)を多用して「展開」的な内容が多くなっていき、最後は印象的なフェルマータのあと、簡潔に音楽をしめくくっています。本作の白眉。

 第3楽章はラルゴ(ひろびろと)と指定され、4分の4拍子です。変ロ長調で、比較的おだやかですが、リズミカルに音楽が進みます。変化に富んだ佳品です。

 第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子のジークふうの音楽です。非常に引き締まった無駄のない語り口で前半に示したテーマを、後半はたくみに展開発展させます。そのあと再現から収束へと持っていく進み方もじつにソツがなくて、よくまとまった終曲となっています。

※ 演奏例がお聴きいただけます
第1楽章(B-2)
第2楽章(C-1)
第3楽章(B-3)
第4楽章(C-1)
※カッコ内は指回り難度です。
※通奏低音実施: 高橋たかね  リコーダー演奏: 石田誠司 電子チェンバロ演奏: 石田誠司

F. マンチーニ
~~ナポリ楽派の俊英~~

★アレッサンドロ・スカルラッティの好敵手★

 フレンチェスコ・マンチーニ(1672年~1737年)は、ナポリに生まれナポリに没した作曲家です。当地で重きをなしていたアレッサンドロ・スカルラッティの地位(宮廷礼拝堂楽長)を虎視眈々と狙っていたようで、スカルラッティがローマに移った留守中に頭角をあらわしました。しかしのちにスカルラッティがナポリに戻ると、再びその下で働かざるを得ませんでした。スカルラッティの死後は後任として活躍したとはいえ、結果的にはつねに先輩・スカルラッティの後塵を拝さざるを得なかったマンチーニ。スカルラッティがそれだけ偉大だったということでしょうか。

 多数のいろいろな宗教曲のほか、29曲のオペラ、7曲のセレナータ、12曲のオラトリオ、200曲を越す世俗カンタータを残しました。器楽曲はあまりたくさん書かなかったようです。しかしその中に12曲のリコーダーソナタ(1724年)と24曲の室内協奏曲(リコーダーと2つのヴァイオリンと通奏低音という編成 1725年)が含まれており、いずれもよく演奏されるレパートリーになっています。

★急減な転調の多い劇的なスタイル★

 マンチーニらが属した「ナポリ楽派」の曲は、予期せぬような転調の多い劇的な表現に特徴があるとされ、マンチーニのソナタにもそういう傾向がみられます。しかし、それだけではなくて、旋律性がゆたかで規模も大きな堂々たる作風です。

収載曲

[1] ソナタ 第1番 ニ短調
  作曲: マンチーニ
[2] ソナタ 第2番 ホ短調
  作曲: マンチーニ
[3] ソナタ 第3番 ハ短調
  作曲: マンチーニ

商品詳細

発売日 2017/2/1
ページ数 64
JAN 4571325246900
ISBN 9784862665744
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