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SR-109 J.C.ペープシュ ソナタ集 第3巻
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★冊子・・・A4サイズ(スコア20ページ、別冊リコーダーパート譜12ページ、別冊バスパート譜12ページ)
★CD・・・2枚
収録内容=各種伴奏(上の表のとおり)、リコーダー演奏例
※チェンバロ伴奏演奏はすべて石田誠司(デジタルサンプリング音源使用)
★有償サポート・・・バロックピッチ伴奏CD(2枚組 1200円+税)
※製品に申し込み用紙が付属しています。
ソナタ 第7番 ハ長調
★解題★
アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。
作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。
★解説★
4つの性格の異なる楽章から成り、引き締まった名品です。
第1楽章はラルゴ(広びろと)と指定され、4分の4拍子です。よく歌うテーマを扱い、簡潔にまとめられた珠玉の小品。最後に、奏者の即興的なパッセージを誘う短いエピローグがあります。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子ですが、4分の4拍子で感じるほうがわかりやすそうです。軽く音階を駆け上がったあと開始されるテーマに始まり、テーマに含まれている小さな音型が導くゼクエンツを織り交ぜて、はなやかに音楽が進みます。
第3楽章は再びラルゴで、2分の3拍子。イ短調の哀切な主題で始まり、リピートのあとハ長調に明るんで、安らかな感じの音楽が続きますが、最後は突如短調の暗い響きに戻ってしめくくります。
第4楽章は再びアレグロ、8分の6拍子のジークふうの音楽です。スピード感があり、また何度か訪れる輝かしくて力強いクライマックスもかっこよくて、魅力満点の終曲になっています。
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B-2)
第2楽章(C-2)
第3楽章(B-1)
第4楽章(C-2)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
ソナタ 第8番 ニ短調
解題★
アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。
作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。
★解説★
4つの性格の異なる楽章から成っており、緩急緩急のオーソドックスな、コレルリのいわゆる「教会ソナタ」の構成です。曲集中でも随一の傑作でしょう。
第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子で、前半・後半ともに繰り返すよう指定があります。前半はニ短調に始まりヘ長調に転じてしめくくりますが、後半は激しい転調を繰り返し、最後は新しいリズムを導入して収束に持って行きます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。しかし、2拍子に聴こえるテンポで演奏するのはかなり難しいでしょう。低音が1小節遅れでリコーダーを追いかけるように始まり、美しいゼクエンツを織り込みながら息もつかせぬ緊張感あふれる音楽を繰り広げます。
第3楽章はラルゴ(広びろと)、2分の3拍子で、ヘ長調に転じています。伸びやかで穏やかな表情の主題を扱いますが、表情の微妙な変化に味があり、最後は、すこし意外な箇所でヘミオラを挟むことによって、面白い効果を挙げています。
第4楽章は再びアレグロで、8分の12拍子です。叩きつけるように始まってなだらかな動きに続くテーマ、そして前半の収束部分に現れる、タイを用いた「頭欠け」音型のモチーフなど、すべて印象が鮮やか。そして後半ではこれらの要素が力を合わせてみごとな高揚をみせます。絶品。
■リコーダーによる演奏
第1楽章(B-3)
第2楽章(C-2)
第3楽章(A-2)
第4楽章(C-1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
ソナタ 第9番 ヘ長調
★解題★
アムステルダムで出版された6曲のソナタが、1700年代はじめ、ロンドンでWalshによる再版が発売されると、おそらく人気があったのでしょう、続編が企画され同じWalshから出版されました。それが作品2aのソナタ集です。
作品1に比べると、より後期バロック的な特徴が強くなっているように思われます。
★解説★
4つの楽章から成っており、緩急緩急の構成です。演奏しやすく、それでいて内容的には極上の質を持つ名品です。
第1楽章はラルゴ(広びろと)、4分の4拍子です。伸び伸びとした感じのテーマで始まりますが、やがて細かなリズムも用いたリズミックなモチーフをまじえて、かなり躍動感のある音楽になっていきます。ちょっと「すでに装飾もほどこした楽譜」のようにも見えます。
第2楽章はアレグロ(快活に)、2分の2拍子です。後年書かれたヘンデルのイ短調ソナタの第4楽章のテーマとよく似た(ただし長調の)テーマで始まります。たくさん連続する16分音符がスピード感を感じさせる颯爽とした佳品です。
第3楽章はふたたびラルゴで、2分の3拍子。ニ短調に転じています。前半・後半とも繰り返すようになっており、前半の終止カデンツを導くヘミオラ(なのでしょう多分)の箇所は、リズムが少し変則的で、一瞬、拍子感を見失いそうになる面白さがあります。
第4楽章はアレグロ(快活に)で、8分の3拍子です。小気味良い感じのテーマを扱ってキビキビした音楽を進めます。また、この楽章には限らないのですが、形式美という点で非常にすぐれていて、演奏しても聞いてもほんとうに惚れ惚れするような姿のよさが印象に残ります。
■リコーダーによる演奏
第1楽章(C-1)
第2楽章(C-1)
第3楽章(B-2)
第4楽章(C-1)
※カッコ内は指回り難度です。
※リコーダー演奏:石田誠司 (全音 1500BN) チェンバロ(電子楽器)演奏: 石田誠司
収載曲
[1] J.C .ペープシュ ソナタ 第7番 ハ長調
作曲: J.C.ペープシュ
[2] J.C .ペープシュ ソナタ 第8番 ニ短調
作曲: J.C.ペープシュ
[3] J.C .ペープシュ ソナタ 第9番 ヘ長調
作曲: J.C.ペープシュ
商品詳細
発売日 |
2019/10/1 |
ページ数 |
20 |
JAN |
4571325248584 |
ISBN |
9784862667076 |
楽器 |
リコーダー |
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