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SR-129 コートヴィル アルトリコーダーデュオソナタ 第2巻

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SR-129 コートヴィル アルトリコーダーデュオソナタ 第2巻

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アルトリコーダー デュオソナタ
第4番 ヘ長調

★解説★

 3つの楽章から成っています。いろいろな工夫が凝らされた力作です。

 第1楽章はグラーヴェ(重々しく)から始まり、最後はアダージョ(ゆっくりと)でしめくくられる4分の4拍子の楽章です。2声のフーガのようになっていて、最初は第1リコーダーが高らかに奏するテーマの提示に、第2リコーダーが応答して始まります。提示・応答(やや遅れてですが)はもう1セットあります。

 第2楽章は本作の中心をなす長大な楽章で、ヴィヴァーチェ(生き生きと)から、ポコ・ラルゴ(やや広々と)、そしてアダージョ(ゆっくりと)と変化していきます。楽章前半は2本のリコーダーがずっとリズムの入り組んだ2声部をなして進みます。つまり声を揃えることが、ほぼないのです。フレーズもとらえにくく、いわば「とらえどころのなさ」が特徴でしょうか。やがて途中からは声を揃える場面が増えていきます。最後は2度、テンポや拍子を変更し、いかにも気まぐれな感じをかもし出しています。

 第3楽章はポコ・ラルゴ、4分の3拍子で、一転してわかりやすい、素直な感じの音楽になります。少しゆったりした感じに演奏するメヌエットなのかも知れません。フレージングもシンプルで、第2楽章のわかりにくさを償うかのような、素朴な感じの楽曲となっています。
 
 
 アルトリコーダー デュオソナタ
第5番 ハ長調

★解説★

  3つの楽章から成っています。指回りの難しさはあまりないのですが、「数えにくさ、アンサンブルの難しさ」はかなりのもので、その意味ではタップリ楽しめると思います。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。しだいに音符が細かくなるテーマを第1リコーダーが示し、続いて第2リコーダーがそれを同度で模倣するカノンふうの開始ですが、第2リコーダーは「5拍遅れ」で始まりますので、あたかも「5拍子」の曲であるかのように聴こえます。こうした「拍の感じにくさ」によって、一見やさしそうな曲なのに、合わせてみると意外に手ごわいのです。

 第2楽章はヴィヴァーチェ(生き生きと)、2分の3拍子。今度はフーガふうに始まりますが、第2リコーダーがハ長調で示したテーマを第1リコーダーが模倣を始めるとき、やはり「5拍遅れ」で入ってきます。その後も、テーマが戻ってくるときの「開始の拍」がいろいろであるのをはじめ、変則的なリズムが多く用いられていて、非常に拍を見失いやすいようにできています。まるで、「初見で簡単に合わせられてたまるもんか」とでも作曲家が思っていたのか?と勘ぐりたくなるほどです。「1度でピタリと合わせられた」という人は、ちょっと自慢していいかも知れません。

 第3楽章はポコ・ラルゴ(やや広々と)、4分の3拍子で、付点の跳ねるリズムを基調とした音楽です。合わせるのがとても難しい1・2楽章を頑張った「ごほうび」というわけでもないのでしょうが、今度はリズムの揃った「声をそろえて」演奏する箇所が多くて、アンサンブルの維持はたいへん用意になっています。ただ、原典の楽譜通りに終わったのではいかにも知りきれトンボですので、校訂・演奏者の武藤氏が、「ダ・カーポ」することによって全体をロンド形式にまとめることを提案しています。
 
 
 アルトリコーダー デュオソナタ
第6番 イ短調

★解説★

  4つの楽章から成っています。独特な渋さと意外な運びが魅力になっています。

 第1楽章はアダージョ(ゆっくりと)、4分の4拍子です。どこでフレーズがまとめられているのか、どこへ行くのかがわかりにくいつくりになっていて、特に中盤からは、フレーズを引っ張りに引っ張ります。

 第2楽章はポコ・ラルゴ(やや広びろと)、4分の3拍子。前半・後半がそれぞれ繰り返される形式になっています。同じ音型を用いて音楽的な模様を描いていく「ゼクエンツ」の手法が比較的多く用いられているのもあって、第1楽章に比べると大分わかりやすい音楽になっています。

 第3楽章は4分の4拍子で、アダージョで始まりアダージョで終わるのですが、途中はずっとプレスト(速く)の音楽になります。いわばプレストの楽曲の開始としめくくりに、アダージョの枠がつけられたような趣向です。2本のリコーダーが同じ方向へ飛んで同度の音に至る「並達1度」の箇所や、中ほどで唐突に音が一瞬途切れる(半拍の間ですが2本ともお休みになる)箇所などで違和感があるかも知れません。独特な味だと思います。

 第4楽章は再びポコ・ラルゴで、4分の3拍子です。第3楽章に少し音楽的に破格かと思われる箇所が多かったことを反省でもしたかのような、きれいな2声対位法。しかし最後の最後で、突然のゲネラル・パウゼ(と言うほどではありませんが、2本とも1拍休み)には、意外性があります。茶目っ気なのでしょう。

収載曲

[1] ソナタ 第4番 ヘ長調
[2] ソナタ 第5番 ハ長調
[3] ソナタ 第6番 イ短調

商品詳細

発売日 2021/5/1
JAN 4571325250419
ISBN 9784862669704
楽器 リコーダー